The Elder Scrollsシリーズはオープンワールド(箱庭ゲーム)のシングルプレーヤー用アクションRPGです。自由度の高さとグラフィックの美しさ、活発なModコミュニティに定評があり、多くのファンを獲得しています。
Mundus星系の2つの月を持つ惑星Nirn上に存在する大陸Tamrielを舞台に、物語は展開されます。TamrielはCyrodiilを中心とした9つの地方で構成されています。第一作のArenaでは、Tamriel大陸全体を舞台として、皇帝に成りすまして帝国を支配しようとする陰謀を、第二作のDaggerfallでは大陸の北西High Rock地方での反乱を、第三作のMorrowindでは大陸の北東Morrowind地方のVvardenfell島での大混乱を、第四作のOblivionはCyrodiilを舞台に、皇帝を暗殺したカルト集団と手を握った邪神の侵攻を食い止める戦いを、それぞれ別人の「素性の知れぬ元囚人」を主人公としています。
年表 | 名称 | プラットフォーム | 説明 |
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1994年 | The Elder Scrolls: Arena | MS-DOS版 | Tamriel全土が舞台 |
1996年 | The Elder Scrolls II: Daggerfall | MS-DOS版 | BretonとOrcの故郷High Rockと、Redguardの故郷Hammerfellが舞台 |
1997年 | The Elder Scrolls Legends: Battlespire | MS-DOS版 | |
1998年 | The Elder Scrolls Adventures: Redguard | MS-DOS版 | |
2002年 | The Elder Scrolls III: Morrowind | Windows版, Xbox版 | Dunmer(ダークエルフ)の故郷であるMorrowindのVvardenfell島が舞台 |
2002年 | The Elder Scrolls III: Tribunal | Windows版, Xbox版 (Game of the Year Editionのみ) | Morrowindの拡張パック |
2003年 | The Elder Scrolls III: Bloodmoon | Windows版, Xbox版 (the Game of the Year Editionのみ) | Morrowindの拡張パック - Vvarenfell島の北西、Skyrimの北東のNordが住まうSolstheim島を舞台にしたSkyrimに非常に気候・風土が似ている世界 |
2003年 | The Elder Scrolls Travels: Stormhold | Java ME(携帯電話向け) | |
2004年 | The Elder Scrolls Travels: Shadowkey | N-Gage | |
2004年 | The Elder Scrolls Travels: Dawnstar | Java(携帯電話向け) | |
2006年 | The Elder Scrolls IV: Oblivion | Windows版, Xbox 360版, PlayStation 3版 | Cyrodiilが舞台 |
2006年 | The Elder Scrolls IV: Knights of the Nine | Windows版, Xbox 360版, PlayStation 3版 | Oblivionの拡張パック |
2007年 | The Elder Scrolls IV: Shivering Isles | Windows版, Xbox 360版, PlayStation 3版 | Oblivionの拡張パック |
2011年 | The Elder Scrolls V: Skyrim | Windows版, Xbox 360版, PlayStation 3版 |
The Elder Scrolls V: SkyrimはThe Elder Scrollsシリーズの第5作目にあたります。Oblivionから200年が経ったCyrodiilの北方Skyrim地方が舞台です。皇帝の暗殺で帝国は不安定になっており、Skyrimでもこの地で多数を占めるNordの王が暗殺されて帝国からの独立派と帝国派による内戦が発生しています。Elder Scrollsの予言にあった破壊の神Alduinの復活が現実のものとなり、Alduinはドラゴンの姿でSkyrimの街や村を破壊し始めるが、それに立ち向かうことができるのはドラゴンの血脈を持つある元囚人だけであった・・・というのが物語の始まりです。
ゲームは英語版がPS3、XBOX360、PCのプラットフォームで2011年11月11日に発売されます。日本語版はPS3、XBOX360のプラットフォームで2011年12月8日に発売予定です。
『美しい世界を望むか? 広大な世界を望むか? 自由な世界を望むか?
万引きをしてみたいか? 暗殺者のギルドに入ってみたいか?
自分だけの魔法を、アイテムを作ってみたいか?
海岸を歩きながら、貝殻の中に潜む真珠を見つけてみたいか?
ヴァンパイアに血を吸われ、自分もまたヴァンパイアになってみたいか?
何十もの街があり、何百ものDungeonがあり、数限りないQuestがある。
さまざまな種族があり、さまざまな人がおり、さまざまなMonsterが、さまざまなEventがある。
すべてが君のすぐ目の前にある。あとは好きにするがいい。
RPGはもう飽きたと思うかね?
なら最後にOBLIVIONを試してみるといい。』
※Morrowindスレより
トッド・ハワード(Todd Howard、1971年?~)はBethesda Softworksに所属するゲームデザイナー。TESシリーズの第一作「Arena」から作品の開発に関わっている。当初は数多くいるデザイナーの一人に過ぎなかったが、作品が進むにつれプロジェクト・マネージャーへ昇進し、さらにMorrowindの公式ModであるBloodmoon以降は最高責任者であるエグゼクティヴ・プロデューサーを務めている。
ヴァージニア州生まれ。子供の頃はウィザードリィ・シリーズやウルティマ3などをやりこんでいた。地元の大学で経済学を専攻した後にBethesdaに入社した。
エグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされた「The Elder Scrolls IV: Oblivion」が2006年に発売されると、この作品は大ヒットしその年のGame of the Yearを初め多くの賞を受賞するなど批評家からも高く評価され彼の名も広く知られるようになった。ゲーム雑誌の記事やインタビューも数多くこなしゲームショーなどにも積極的に参加している。
TESシリーズの他にBethesda Softworksが開発した有名タイトルとしては「Fallout 3」(2008年)がある。FalloutシリーズはBlack Isle Studiosが開発しInterplay Entertainmentから販売されていたが、2004年にBethesda Softworksに権利が譲渡された。Bethesda Softworksの親会社はZeniMax MediaでBethesda Softworksの創業者が作った会社である。ZeniMax MediaはBethesda Softworksのほかに、DOOMおよびQuakeシリーズで知られるid Softwareも所有している。
前作のTESIV:Oblivion(オブリビオン)で皇帝セプティム家最後の生き残りマーティン・セプティムが死亡したため、セプティム王朝は終焉を迎えた。
それによって新たな世紀が始まり、それが第4紀と呼ばれる。
今作Skyrim (スカイリム)の時代は第4紀201年からスタート。およそ前作の200年後にあたります。
Talos(タロス)は皇帝タイバー・セプティムであり、死後に神格化された元人間である。
群雄割拠していた大陸を史上初めて統一してセプティム朝を起こして帝国建国を成し遂げた。
大陸統一は偉大な功績だがハイエルフにとっては征服者であり、寿命の長いハイエルフはその恐怖と憤怒を忘れずにいたため。
(ダークエルフのバレンジア女王はタロスの時代から第4作目の時代までを生きている。人間にとっては何百年も前のことだが、エルフ種にとっては自分あるいは親の世代の出来事なのだ)
また、八大神は聖アレッシアがエルフと人間の両方に配慮し、どちらからも信仰されていた神だけが選出されている。
にもかかわらず、タロスは後世の人間が追加した「人間だけに信仰されている神」であった。
エルフ以外にも違和感を感じている人はおり、前作の九大神クエストでは神官が「エイト オブ ワン」と呼んで、はっきりと八大神とタロス神を区別していた。
各国で同じ神の事を違う名前、違う解釈で信仰してたりする。
また、完全に同一かというと微妙に怪しいところがあり、前作まではシロディールのAkatosh神はスカイリムのAlduinと等しいとされていた。
デイドラやエイドラすら超越した力、過去現在未来全ての"運命"の書。
前作Oblivionでは盗賊ギルドクエストで多くのことを知ることができる。
今作では3本の星霜の書が登場するが、帝国の白金の塔には壁一面に星霜の書が収納された書庫があった。
また、予言は秘められた力の一部であり、特に興味深いのが「星霜の書によって予言され、実現した事件は改ざんできない」という特性がある。
「どんな言葉で表現しようとも、読み取った人物は同じメッセージを受け取る」らしい。(クエスト中に拾える小さなメモの記述なので、正式な設定かは不明)
実際、オブリビオンの動乱をサルモールが改ざんしようとしたが(事件の英雄は自分たちだと主張し、異を唱えるものには制裁を加えた)
現在でもクヴァッチの英雄(前作の主人公。オブリビオンの動乱を終結させた)の物語は語り継がれている。