Note/FAQ/日本語化
はじめに †
公式の日本語版には、以下のデメリットが存在します
日本語版はスクリプト拡張が利用できないことで他の言語版と比べModを使う意味では魅力がスポイルされてしまっています(ただしロシア語版を除く)。
そこで根本部分(ゲームのexe等)を英語版、言語データ部分のみ日本語版という組み合わせで環境を構築する良いとこ取りの手法が発案され確立されました*1。このページではその手法に関してまとめています。
なお、ここに書かれている情報は各自の自己責任によって行って下さい。この記事の内容が理解できない、または上のデメリットを特に問題と思わない場合(Modを使う気がない等)は素直に公式日本語版を選択するのが一番楽な解決方法です。
1.7以前の大過去の情報はもはや必要ないと思われるので削除しました。
目次 †
公式英語版の日本語化新方式 (日本語音声&日本語字幕) †
従来より簡易な手順で日本語化できますが不具合が起きるようなことはありませんし、従来の方法と同じようにMODを楽しめます。
まず前提として、現在Skyrimは開発が終了し本体のver更新は行われておりません。よって英語版、日本語版とも変更は無く、STRINGSにも言語の違いはあれど行数等も同じでありパッチを充てて差分を埋めるようなことは不要なので出来る方法です。
※正常に日本語化できているはずなのに起動できない場合はTESV.exe、SkyrimLauncher.exeを右クリックしてプロパティの互換性タグより管理者としてこのプログラムを実行するにチェックをつけてから実行してみてください。
手順 †
- Skyrim 公式「英語版」のインストール
- 従来の方法と違うのは、最初にダウンロードするのは英語版の方です。
- あくまで手順がスムーズになるだけの話で、最初に間違って日本語版をDLしてもリネームして退避させる作業とかが増えるだけです。
- 細かい注意点は今までの方法と同様なのでそちらを参照してください。
- 英語版のTESV.exeのバックアップ
- 必要なのは、本体である「TESV.exe」ファイルのみです。他のファイルはバックアップしておくかどうかは任意です。
- 音声関連は、その言語verしか含まれないので英語音声で楽しみたい方は Skyrim - Voices.bsa、Skyrim - VoicesExtra.bsa、各DLCのBSAファイルのバックアップが必要になります。
- Skyrim 公式「日本語版」のインストール
- 英語版を削除or退避させたあとにインストールします。
- 他の細かい注意点は従来と同様です。
- 日本語版のTESV.exeに英語版のTESV.exeを上書きする
- 日本語版のTESV.exeファイルはMODを遊ぶ環境では使う用途が一切無いので、バックアップはとくに必要ありませんし上書きで問題ありません。
- Skyrim.iniの確認・編集
- 他の注意点など
- 以上で終了なのですが、勘違いされている方も多いので説明しておくと、日本語版でMODを使用すると問題が発生しやすいのは、本体プログラムであるTESV.exeの仕組みが英語版と日本語版では違う為に英語版を前提に作成されたMODでは誤動作を起こすのが原因です。決して言語自体がJapaneseだから不具合が起きるわけではありません。
- Skyrimは元々マルチランゲージシステムなので多言語に対応していますし、極論、未知の言語でもフォントを用意してSTRINGSの該当表記部分をその未知の言語にリネームし所定の場所に配置すれば動作します。
- 英語音声を楽しみたい方はバックアップしておいた該当ファイルを入れ替えるだけです。基本的に音声には言語の区別がありません。ファイル容量が大きい為に常に1種類しか存在しない為で、入れ替えるだけで問題ありません。
- ただし、公式DLCに関しては英語版に日本語STRINGS(xxx_Japanese.strings他2種)は含まれない為にただ入れ替えるだけだとファイル不足扱いになりタイトルCTDします。
- 上記を防ぐためには、日本語版のBSAから「Japanese」がファイル名に含まれる3種類のSTRINGSファイルを抜き出して所定のフォルダに配置する必要性があります。
- BSAからの抜き出し方は下記 【公式日本語版(1.9.31.0)→公式英語版(1.9.32.0)→日本語化】 の「4.日本語版のデータファイルを追加する」を参照して下さい。
- STRINGSの誤訳修正版(詳しくは従来法の5番を)を使いたい方は、同STRINGSを抽出した後に「Skyrim1.9用日本語差分適用パッチ」に含まれるパッチを適用してください。パッチによって新たに生成されたSkyrim_English.STRINGS他の中身は、誤訳修正された日本語版STRINGSですので、それらをSkyrim_EnglishからSkyrim_Japaneseにリネームし、Stringsフォルダに配置すれば誤訳修正版が適用されます。なお、パッチ適用時に同じく生成されるoldファイルは元々のEnglish.STRINGS(中身は英語)の拡張子をリネームしたものですので、必要に応じてこちらも拡張子を本来のものに戻して配置してください。
- この環境でのMODの日本語化に関して
- espやesmの日本語化は従来と全く一緒で同様にツール等を用いて翻訳してください。
- Japanese環境でプレイする場合の利点として、SkyUIなどのマルチ言語に対応しているMODはそのまま導入すれば自動で日本語化になるので便利です。
- MCMの日本語化等で有志が配布しているものは「 xxx_English.txt 」となっているものが大半なのでEnglishの部分をJapaneseにリネームして配置する必要があります。一部のMCM対応MODにはxxx_Japanese.txtがBSAファイル等に含まれていない場合があるのでエラーになります。その場合は、xxx_English.txtを抜き出して同じようにリネームして所定のフォルダに配置してください。
公式日本語版(1.9.31.0)→公式英語版(1.9.32.0)→日本語化 †
注意事項 †
特別な理由がない場合は上記の新方式で行うことをおすすめします
以下の文章内では
- Steamのインストール先はC:\Program Files (x86)\Steam
- Skyrimのインストール先はC:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Skyrim
としています。違う場所にインストールしている場合は読み替えてください
手順 †
- Skyrim 公式日本語版のインストール
(すでに日本語版のインストール及び動作確認が完了している場合は手順2.へ)
- すでに存在している場合、インストール済のSkyrimをフォルダごと削除する
- Steam を起動する。
- ライブラリ画面に切り替える。(購入していれば、The Elder Scrolls V:Skyrim があるはず)
- Steamライブラリの The Elder Scrolls V:Skyrim を右クリックしてプロパティを開く。
- <言語>タブに切り替え「日本語(Japanese)」にして、閉じる(自動でインストールが始まる)
- インストール100%(終わると%表示が消える)になるまで待つ。※通信速度によっては数時間かかります
- 確認のため、もう一度 The Elder Scrolls V:Skyrim のプロパティを開き、<ローカルファイル>タブを表示。ゲームキャッシュの整合性を確認…をクリック。
- ファイルのチェックが始まり、問題がある場合はダウンロードが始まる。
- 正常に終了するまで、繰り返し整合性を確認すること。これが終了すれば、公式日本語版が遊べる状態になる。まともに起動&プレイできるか確認する事*3
- 2013年4月20日現在[v1.8.151.07]
何度整合性のチェックを行っても小さな1ファイルが認証できない不具合が有ります。気にせず次へ進みましょう。
- 日本語版データのバックアップ
以下のどちらかの手段を用いてファイルをバックアップする
- インストールされたSkyrimのフォルダの名前をリネームする(Skyrim を Skyrim_JP に変えるなど)
- ディスクの容量が心許ない場合、日本語版SkyrimのDataフォルダの中の以下のものを別の場所にコピーするなどしてバックアップしておく。
[フォルダ]
Interface
Strings
[ファイル]
Skyrim - Interface.bsa
Skyrim - Voices.bsa
Skyrim - VoicesExtra.bsa
Dawnguard.bsa (Dawnguardを持っている場合)
HearthFires.bsa (Hearthfireを持っている場合)
Dragonborn.bsa (Dragonbornを持っている場合)
- Skyrim 英語版のインストールとバックアップ
- 手順2.のii.で必要最小限のバックアップを取った場合、インストール済の日本語版Skyrimをフォルダごと削除する
- Steamライブラリの The Elder Scrolls V:Skyrim を右クリックしてプロパティを開く。
- <言語>タブに切り替え「日本語(Japanese)」→「English (英語)」に変更し閉じる。
- 今度は、英語版のダウンロードが始まる。完了後、正常に終了するまでゲームキャッシュの整合性を確認する。これが終了すれば、公式英語版が遊べる状態になる。今度もまともに起動&プレイできるか確認する事。*4
- 2013年4月20日現在[v1.9.32.0.8]
ここでも小さな1ファイルが認証できない不具合が起こります。何度やっても同じことなので、次へ進みましょう。
- この英語版データも上の日本語版データと同様にバックアップ推奨*5。当然日本語版のバックアップ先とは別にする事。
- 日本語版のデータファイルを追加する
- バックアップしてある日本語版の Skyrim - Interface.bsa からBSA BrowserまたはBSA unpackerを使って以下のファイルを取り出し、英語版SkyrimのData\Interfaceフォルダに入れる。
book.swf
fontconfig.txt
fonts_jp.swf
- Dawnguardを持っている場合、日本語版の Dawnguard.bsa からBSA BrowserまたはBSA unpackerを使って以下のJapaneseと付いたstringsファイル三つを取り出す。
取り出したstringsファイルのファイル名のJapaneseをEnglishに変更して英語版SkyrimのData\Stringsフォルダに入れる。
dawnguard_Japanese.dlstrings →(変名) dawnguard_English.dlstrings
dawnguard_Japanese.ilstrings →(変名) dawnguard_English.ilstrings
dawnguard_Japanese.strings →(変名) dawnguard_English.strings
- Hearthfireを持っている場合、日本語版の HearthFires.bsa からBSA BrowserまたはBSA unpackerを使って以下のJapaneseと付いたstringsファイル三つを取り出す。
取り出したstringsファイルのファイル名のJapaneseをEnglishに変更して英語版SkyrimのData\Stringsフォルダに入れる。
hearthfires_japanese.dlstrings →(変名) hearthfires_English.dlstrings
hearthfires_japanese.ilstrings →(変名) hearthfires_English.ilstrings
hearthfires_japanese.strings →(変名) hearthfires_English.strings
- Dragonbornを持っている場合、日本語版の Dragonborn.bsa からBSA BrowserまたはBSA unpackerを使って以下のJapaneseと付いたstringsファイル三つを取り出す。
取り出したstringsファイルのファイル名のJapaneseをEnglishに変更して英語版SkyrimのData\Stringsフォルダに入れる。
dragonborn_Japanese.dlstrings →(変名) dragonborn_English.dlstrings
dragonborn_Japanese.ilstrings →(変名) dragonborn_English.ilstrings
dragonborn_Japanese.strings →(変名) dragonborn_English.strings
(Skyrim_Japanese.stringsと"Translate_ENGLISH.txt"は、不具合が出るので上書きリネームしない。次の項目でEnglish.stringsを日本語化して使用するので、念の為バックアップだけしておく)
- Skyrim1.9用日本語差分適用パッチを実行する
- Skyrim.iniの確認・編集
- 音声周り
- 最後に・・・
- ゲーム内でESCキーより入れる設定にて、字幕表示のチェックを入れることにより字幕が表示されるようになる。
「へ スカイリム」を修正する場合 †
2通りの方法がある。
STRINGS修正は、「へ スカイリム」のみが修正され、他の「◯◯◯ へ」は「◯◯◯」だけになる。
完全に修正されるとは言い難いが、Skyrim本体のバージョンに依存せず使える。
SKSEパッチは、「へ スカイリム」以外も完全に修正されるが、バージョンに依存する。
ちなみに、これが発生する原因は元の英語版が"To Skyrim"となっているから(Toをへに訳してしまったため)。
どちらも一長一短なので、好きな方を選べばよい。