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ページ名 読書案内/The Windhelm Letters (閲覧)
投稿者ID yBHdOi3q
投稿日 2012-01-08 (Sun) 00:53:51
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投稿時変更行 追加:64, 削除:0

CENTER:ウィンドヘルムの手紙



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 '''以下の転写された手紙は、第三紀の初期にソリチュードで全焼した家の焼け跡から発見された金庫に入っていたものである。この手紙が宛てられた人物はその家には住んでおらず、どれくらいの期間この家族が金庫を所有していたかも定かではない。この手紙は、無責任なエルグリル首長が統治していた時代に書かれたものだと思われている。エルグリル首長は第二紀にウィンドヘルムを治めていたが、彼に関する他の記録はほとんど現存していない。'''






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 愛しいテッサロニウスへ







 お元気ですか。この手紙があなたの元に無事届くことを祈っています。街で紙を手に入れるのは段々困難になっていますが、街の徴税役人が送ってきた紙切れがまだあります。この手紙裏面の家の請求書については気にしないでもらえると助かります。







 ウィンドヘルムはこれまでと変わらず寒い日々が続いていますが、王の心に比べたら何でもありません。私たちには暖をとるための薪も石炭もほとんどないというのに、宮殿からは毎日のように煙が上がり、お祭り騒ぎが聞こえてきます。子供たちのことが心配ですが、彼らは生まれたときからこのような生活しかしていないためか、とても勇敢です。私たちはいつもあなたのことを話しては、早く会えることを願っています。







リーリアより







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 最愛なるテッサロニウスへ







 この前あなたが送ってくれた手紙は無事に届きましたが、手紙で触れていた約束の金は届きませんでした。そのことを宅配人に尋ねたら、肩をすくめただけで何も言わずに出て行ってしまいました。あなたからの知らせが届いて私たちはみな喜んでいますが、あの女は2度と信用しない方がいいと思います。







 人々の心は寒さと静寂で凍えていきます。私たちは飢えているというのに、無責任な王は姿を現さず何も言わず、人々を元気づけるものは何もありません。先日、王の魔法使いがおかしな時間に通りを歩いて、家々を訪ね歩いていました。私はその魔法使いが、ドアに不気味な印を描くのを見たのです。その印は血のように滴ったかと思うと、風に吹き散らされる砂のように消えました。翌朝行ってみると、そこの家の者は誰一人として息をしていませんでした。洗い場で侍女をしている友人が、その家の後片付けを任されたのですが、彼女が私と子供たちに教えてくれたのは、何とも恐ろしい話でした。ここでは詳しいことは書かないでおきます。







 本当に気がかりなのは、そこが王を支持していた家だったということです。王の味方にさえこんなことが起きるのなら、私たちの運命はどうなるのでしょう?







 ともあれ、どうか重要な任務から気を逸らさないでください。あなたが私たちを自由にしてくれるために働いていることは、みんなが知っていますし、あなたの成功と早いお帰りをお祈りしております。







リーリアより







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 '''次の手紙は、木炭のようなもので布に走り書きされていた。''' 







テス







 あなたが本当に… (判読不能)ないと願っています。… 努力は重要ですが、私たちの苦しみは終わりませ… (判読不能)… 報復はきっと迅速で恐ろしいものになるでしょう。もうこれ以上私のことを思って頂けないのなら、あなただけでも… (判読不能)… 愛を込めて、R







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 心愛なるテッサロニウスへ







 数週間が過ぎましたが、ソリチュードから何の便りもありません。あなたはただ忙しいのだと子供たちには言っていますが、この言い訳もだんだん難しくなっています。もうこれ以上お金を送れないのであれば(貴重品を街に密輸するのが利益になりづらくなりつつあることは知っています)、せめて生きていてウィンドヘルムの自由のために働いているという便りをください。







 前に話したあなたの問題に関しては、心配しないでください。食糧不足はどうにもならないので、もう心配するのを止めました。







リーリアより







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 心愛なるテッサロニウスへ







 やっとあなたからの便りが届いて本当によかった。空腹感から取り乱してしまったことを許してください。配給も厳しいというのに、地下室の食料はもうほとんど尽きてしまいました。子供たちがだんだんやせ細っていくのが分かり、心が痛みます。子供たちはある意味勇敢です。私が彼らの面倒を見るというよりも、私のほうが面倒を見てもらっているのだと思います。







 戻ってきてください。本当にあなたの顔を見たいのです。







-- R







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パパへ







 ママが手紙を書きましょうって言ったの。パパ大好き、それにパパがいなくて寂しい。ママはすごく疲れてるけど、お客さんがたくさん来るから、ちゃんとお利口にして、お手伝いもしてるの。







ステッスルとシャプルより







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 テッサロニウス







 あまり時間がありません。ついに街が崩壊しました。宮殿の門も、私たちを押し留めることはできないでしょう。もうすぐ突入が始まります。私は、まだ生きる希望を捨てていない人たちを集めました。もう私たち自身の手で運命をつかみ取るつもりです。生き延びて、またあなたに会えることを願っています。私たちがあなたに祈ったように、あなたも私たちのために祈ってください。







あなたのリーリアより









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