Note/MOD/Tool/WryeBash?
目次 †
ツール概要 †
フォーラム情報:[RELZ] Wrye Bash※進行速度が速いので最新とは限りません!
名称的にもプログラムコンセプト的にもMorrowind時代にあったWrye Mashから続くMod / セーブデータなどの管理ツールです。Wrye はWrye Mash / Wrye Bashの原開発者のWrye氏から。Wrye氏自身は現在はプロジェクトから離れています。
現在のWrye BashはOblivion / Skyrimで同じプログラムを用い、Skyrim用に起動された場合はウィンドウのタイトルバーに Wrye Smash と表示されます。
また、2012年4月25日現在、Nehrim(Oblivionのゲームエンジンを使った新規ゲームMod)、Fallout 3 / New Vegasにも完全対応を目指す Wrye Bash 3k が開発中です*1。
- そもそもなんて読むの?これ。
諸説ありますが、おそらく「ライバッシュ」かと思われます。
2chではスラング的に「割り箸」などと呼ばれている事も。
- 機能特徴
Wrye Bash自体しか持っていない独自の機能の1つには BashedPatch の作成機能があります。
上下関係で上書きされてしまう下方espファイルの情報を、任意に抜き出して独自のPatchタイプのespファイルを作成します。
このPatchタイプのespファイルを、各自のロードオーダー下方で適応することで、前述下方espファイルの情報を反映させます。
特定箇所を集中的に変更しているようなMod構成では特に効果的で、一概に「大規模Mod導入までは必要ない…という訳でもない」のはご注意下さい。
Oblivionでの事例を挙げると、日本語化Modは名詞データを日本語に変更しているので後から読み込むModによって英語に書き戻される事はよくあることだったのですが、Wrye BashのBashedPatchでこうした現象を回避可能でした。
それ以外にもセーブデータ管理(プロファイル管理も可能)、スクリーンショット閲覧/管理、Modのインストール管理(BAIN)などが可能です。
ファイルの入手 †
Skyrim Nexusにはたいてい4つのファイルが置かれています。その中から1〜2個のファイルをインストール時に使用することになります。手っ取り早くインストールしたい場合はインストーラ版を使って導入しましょう。
- Installer Version (インストーラ版)
専用のインストーラーから、Python版かStandalone版かを選んで導入できるパッケージです。
メリットは自動でインストールしてくれる事と、「プログラムと機能」からアンインストール出来る点です。
また、実行に必要なPythonファイルも同時にインストールしてくれます。
- 便利な一方、Installer Version 自体の Version や、PC環境によってPython関係のインストールが正しく機能しない場合もあります。
手間は掛かりますが、Wrye Bashの更新があった間際では、きちんと適したPython環境を整え、Archive Version を導入する方が確実です。
- Python Source (Python版)
手動でインストールします。
解凍されたファイルを、Skyrimフォルダに上書きコピーで OK です。
アンインストールも手動になりますので、「どんな内容がインストールされるの?」と、内容を予め確認しておいて下さい。
少々コアな利点ですが、.py ファイルを直接書き換える事もできる為、即時Fix情報(Typoによる誤動作など)を捉えていれば、自身でFix可能です。
また、開発版は基本的にPython版です。
- Standalone Executable (スタンドアロン版)
Pythonをベースにしておらず、予めexeファイルとして纏められているバージョンです。
メリットはその名の通りPython環境に依存していない点です。ただし、Visual C++のライブラリのインストールが必要です。
こちらも手動でのインストール・アンインストールとなります。
ただし一切のFixは自身で行えません。
- Wrye Python (Pythonライブラリ)
Python版Wrye Bashを動かすために必要なPython実行環境の簡易導入パッケージ。Wrye Bashバージョンアップ時に新版が出ていたらアップデートするくらいの心持ちでいればいいでしょう。インストーラ版、スタンドアロン版では使用しません。
Wrye Python 06 準拠の場合は以下のプログラムを導入することになります。
インストール(手動) †
- スタンドアロン版
- Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)をダウンロードしてインストールする(すでに導入済の場合は不要)
- Wrye Bashのアーカイブを展開し、Skyrimフォルダにコピーする(MopyフォルダがTESV.exeのあるフォルダにあれば良い)
- Python版
- Wrye Pythonを使うなり、個別導入をするなりでPython実行環境を導入する
- Wrye Bashのアーカイブを展開し、Skyrimフォルダにコピーする(MopyフォルダがTESV.exeのあるフォルダにあれば良い)
- 注意
- 詳しいインストール方法は、Mopy\DocsフォルダのWrye Bash Advanced Readme.html内、Advanced Installationの項に書いてあります。
- Windows Vista以降はUACの関係で上手くいかない場合があり、Steamクライアント自体を C:\Program Files 、 C:\Program Files (x86) 以外にインストールする事が推奨されます。
- C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonまたはC:\Program Files\Steam\steamapps\commonの自分のWindowsユーザアカウントに対する アクセス権を「フルコントロール」にする ことでもこのUAC問題は解消します。詳細は、下記の起動しない場合のトラブル解消法を参照してください。
- Windows 7では、Wrye Pythonのインストールを「管理者として実行」しないと、一部ファイルがインストールされないことがあるようです。
インストーラのアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選択してください。
起動 †
- Python版、インストーラ版でPython版を選んだ場合
Mopyフォルダの Wrye Bash Launcher.pyw が実行ファイルになります。
- スタンドアロン版
Mopyフォルダの Wrye Bash.exe が実行ファイルです。
起動しない場合 †
- スタートメニューのアクセサリからコマンドプロンプトを起動する
- Mopyフォルダに移動する(例:「H:」→「cd \Games\Skyrim\Mopy」)
- 「c:\python24\python.exe bash.py 0」と入力する。(注意:Wrye Bash v294.2ではWrye Bash Launcher.pyw。見ればわかると思いますが、インストールしているPythonのバージョンが27のように新しくなっている場合は、python24をpython27のように変更してみてください)
- エラー表示が出るので、その部分のソースを修正します。バージョン違いのエラーなら即直ります。
- iniファイルの読み込み失敗
起動時にSkyrim.ini,SkyrimPrefs.iniを読み込むため、これらの編集内容によっては起動しないことがあるようです。これは次の方法で確認することができます。
- Skyrim.ini,SkyrimPrefs.ini内のコメントを含む日本語項目を削除(V302.1Standalone版でこの現象を確認)
- 上記で改善しない場合、Skyrim.ini,SkyrimPrefs.iniの初期化を行う。初期化は、Skyrim.ini,SkyrimPrefs.iniを一旦削除してからSkyrimを起動することで行えます。これで改善した場合、これらの変更内容をWryeBash側で読み込めない未知の問題があることになります。
Windows 7 の場合 †
この説明はWrye bash v294.2を前提としています。
64ビット版Windows 7にOblivionを以下のフォルダのようにインストールしている場合、
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\skyrim
- エクスプローラでC:\Program Files (x86)(64ビット版の場合)またはC:\Program Files(32ビット版の場合)を開き、commonsフォルダを右クリックしてプロパティを開く。
セキュリティタブをクリックし、上部のリストに自分のアカウントがあるか確認する。なければ[編集]ボタンを押し、[追加]ボタンを押し、「選択するオブジェクトを入力してください」のテキストエリアに自分のアカウント名を入力してOKを押し、自分のアカウントを追加する。
- リストから自分のアカウント名を選択し、「フルコントロール」の「許可」チェックボックスにチェックを入れる。「許可」より「拒否」が優先されるので、「拒否」にチェックボックスが入っていた場合、それらを除去する。OKを押して、閉じる。
これでC:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonフォルダにSkyrim Modsというフォルダが作成され、Wrye bashが起動します。
Wrye BashとBOSSの関係 †
Wrye Bashは、BOSSの masterlist に提案されたタグ情報を自動で選択する機能を有しています。
これは、Wrye Bashのメイン機能でもある BashedPatch 作成時にとても参考になり、役立ちます。
(※とはいえ過信は禁物!!)
しかしながらBOSSの実行フォルダが変更される関係で、若干対応関係に Version 違いがありますので注意してください。
Wrye BashとBOSSの対応表 |
Wrye BashVer. | BOSS Ver | コメント |
v287 | 〜 v1.51 まで | ※ Wrye Bash廃盤 |
v291.1 | 〜 v1.65 まで |
v292 | 〜 v1.70 まで |
v293 | 〜 v1.80 まで |
v294.2 |
v295 | 〜 v1.91 まで |
v297 〜 v299 | 〜 v2.01 まで | |
v300 | v2.1.0 | ※ Wrye Bash開発版(2012/08時点) |
使い方 †
よく使うであろう機能について紹介していきます。
共通 †
アプリケーションランチャー †
Wrye Bashのウィンドウ最下段(いわゆるステータスバー)左側はゲーム起動をはじめとする関連アプリケーションランチャーのエリアです。ドラッグ&ドロップでチェックボックスやアプリケーションアイコンは順序を変更できます。
- SKSEチェックボックス(緑色のチェックボックス)
- チェックを入れておくとskse_loader経由でゲームやCKを起動できるようになります。Creation KitでSKSEを必要としないMODを作成するとき*2以外、SKSEが必要なMODをインストールしているならチェックを入れたままにしておきましょう。
- Auto-Quitチェックボックス(赤色のチェックボックス)
- チェックを入れておくとゲーム起動時、自動的にWrye Bashが終了します。Creation Kitを起動する場合はチェックを入れていても終了しません。
- ゲーム起動アイコン(Skyrimのロゴ)
- Skyrimを起動します。上記のSKSEチェックボックスにチェックを入れている場合、アイコンの上にマウスを置くと「Launch Skyrim + SKSEバージョン」、入れていない場合は「Launch Skyrim」というツールチップがポップアップします。
他にもMopy\bash.ini(なければbash_default.iniをコピーして作る)で設定するとSkyrim向けの便利ツール(2012年7月現在だとアイコンまで整備されているのはBOSSだけですが)から果てはGIMPやPhotoshop、3dsMaxなどのグラフィックス、3Dツールまで起動できるようになります。
Installersタブ †
Installersタブは、BAINことBash InstallersというWrye Bashが提供するMod管理ツールです。
イメージとしてはNexus Mod Manager(NMM)と同等の働きをするものと思って貰って構いません。
見方によっては、ある部分においてNMMよりも使いやすいこともあります。
詳細はMOD/Tool/BAINを参照してください。
Modsタブ †
導入済Modの管理やBashed Patchの作成などを行うことができます。
Load †
Modsタブ直下のFileのあたりを右クリックするとポップアップメニュー内に表示されるメニュー。
Modリストの状態を名前を付けて保存する事ができ、状況に合わせて使い分ける事ができる。
- None
- Modリストのチェックを全て外す(無効にする)。
- Save List...
- 現在のModリストの状態を名前を付けて保存。
- Edit Lists...
- Modリストを保存した名前の変更・削除。
Add Master †
espファイルを親とするModをCreation Kit (CK) で編集すると保存時に親子関係がなくなってしまいます。このままでは正常に起動できなくなる可能性が高いので編集したModを右クリックしてAdd Masterを選択し、親となるespファイルを指定しましょう。
Auto-Ghost †
OblivionのプログラムはDataフォルダ内にあるesp/esmファイルが有効・無効を問わず300〜350を越えると動作が不安定になるバグがあります。見出しを右クリックして出るコンテキストメニュー内にあるAuto-Ghostにチェックを入れると無効化されている(=アクティブではない)プラグインファイルの名前に拡張子.ghostを追加し、Oblivionのプログラムから認識されないようにして問題の解決を図ることができます。
Auto-Ghostで「見えなくなっている」プラグインファイルはWrye BashとBOSS以外の大半のOblivion/Skyrim関連のツールからも見えなくなります。関連ツールを使う場合は必要に応じてAuto-Ghostのチェックを外して対応しましょう。
Savesタブ †
セーブデータの管理やセーブデータに対する変更や調整、バグFixなどを行うことができます。
プロファイル機能を使う †
セーブデータ管理(Saves)タブを選択した状態で見出し(Files、Modified、などが並ぶ行)を右クリック→Profile→Edit Profiles..でSave Profilesウィンドウが開きます。すでにプロファイルを作成している場合はEditの下にプロファイル名が並んでいるので選択することでプロファイルを変更できます。
Save ProfilesウィンドウではAddで新規プロファイルの作成、Renameでプロファイル名の変更、Removeでプロファイルの削除をします。プロファイルを作成するとセーブデータフォルダ内にプロファイル名のサブフォルダが作成され、以後ゲームのセーブは選択されたプロファイルのフォルダに行われます。これは再びプロファイルを変更するまで変わることはありません。
Modのアクティブ/非アクティブ情報はプロファイルごとに保存され、プロファイルを変更した場合インストール済のModのアクティブ/非アクティブ情報はそのプロファイルの最新セーブデータに沿って復元されます。当然インストールされていないModに関しては何も起こりませんので改めてインストールする必要があります。Mod環境が大きく変わる場合はBashed Patchのリビルドを行う必要もあるでしょう。
複数のMod構成がそれなりに異なるプロファイルを高い頻度で切り替える場合はBashed Patchを環境ごとに用意するのもいいかもしれません(後述)。
Screenshotsタブ †
skyrim.iniで指定したスクリーンショット保存フォルダ内にある画像を閲覧したり、画像フォーマット形式の変換(BMP, JPG, PNG, TIFF)や画像ファイルの管理を行なうことができます。
ヘッダーコマンド
- Open
- エクスプローラでスクリーンショット保存フォルダを開きます。
- Next Shot
- 次に撮影するスクリーンショットの名前やナンバーをセットします。
この変更はskyrim.iniに反映されます。
- JPEG Quality
- Jpeg変換する際の画像品質を設定します。デフォルト95、最大100で数字が高いほど高品質画像になります。
画像ファイルコマンド †
- Open
- エクスプローラでスクリーンショット保存フォルダを開きます。
- Rename
- 画像ファイル名を変更します。F2キーでも同じ操作ができます。
複数ファイルを選択した場合、変更したファイル名の末尾に1,2…と連番が付加されます
変更後の名前と同名のファイルがある場合、操作はキャンセルされます。
- Delete
- 選択している画像ファイルを削除します。
- Convert
- 選択している画像ファイルをJPG, PNG, BMP, TIFのいずれかに変換します。
複製せずに直接変換してしまうので注意。
Bashed Patchの作成 †
Bashed Patchは変更可能なカスタムメイドのパッチであり、前述の通りWrye Bashの機能の中でも特に特徴的な物です。様々な要素からパッチは構成され、ユーザーが自環境に合わせて要素を選択し、パッチを作成することができます。うまく作成すれば各Modの競合する部分を絶妙に組み合わせたりできるのですが、自分のMod環境を把握しなければ望むようなパッチを作れない、ということでいささか扱いの難しい機能ではあります。
- ただ、現段階ではSkyrimのBashed Patchでできることはたかが知れているため機能の把握を一歩ずつ進めるにはちょうどいいのかも知れません
Bashed Patchに使用されるファイル、Bashed Patch, 0.espはModsタブ直下のFileのあたりを右クリックし、File > New Bashed Patchと選ぶと作成されます(複数回実行した場合、ファイル名に含まれる数字は1ずつ増えます)。手動で行なう場合はMopy\templatesフォルダ内にあるBashed Patch, Skyrim.espをSkyrim.esmのあるフォルダ(Dataフォルダ)にコピーし、Bashed Patch, 0.espにリネームします。
必要であれば複数のBashed Patchを用意し、切り替えることもできます(Bashed Patch, 1.esp のように連番で作成すること。BOSSは9番までは認識します)。ただし、複数のBashed Patchを同時には有効にしないようにしてください。
主な調整機能 †
変更したい項目を右クリックすることで設定を変更できます。候補内で"[]"で囲まれている値がデフォルトの値です。
望ましい候補がない場合はCustom(カスタム)を選ぶことで直接設定できます。
ただし、文字列変数に対して日本語を指定した場合ゲーム内では文字コードの影響で文字化けするかもしれません。
また、Bashed Patchで設定できる以下の項目がSkyrim上で完全に機能するかは不明です。
Tweak Assorted †
v304以降で追加されます。
- All Armor Playable
- ゲーム内に登場するすべての防具にPlayableのチェックをつけます。
これにより通常ではプレイヤーが装備できない防具も入手・装備が可能になります。
ただし、特定アクター専用装備の場合、性差は考慮されていない可能性(女性が着ても体型が男性っぽくなるなど)には注意が必要です。
- All Clothing Playable
- ゲーム内に登場するすべての衣類にPlayableのチェックをつけます。
これにより通常ではプレイヤーが装備できない衣類も入手・装備が可能になります。
ただし、特定アクター専用装備の場合、性差は考慮されていない可能性には注意が必要です。
- Playable Arrows
- ゲーム内に登場するすべての矢にPlayableのチェックをつけます。
これにより通常ではプレイヤーが装備できない矢も装備が可能になります。入手はqasmokeなどで。
Tweak Settings †
- Actors Strength Encumbrance Multifier
- 前作Oblivionでは所持限界重量を求めるためにStrengthに掛ける係数を定義します。
デフォルトは5で、Strengthの5倍が所持限界重量になります。
Skyrimでは影響があるかどうか不明。
※Skyrim.esm内にある設定 fActorStrengthEncumbranceMult が変更される。
- AI: Max Active Actors
- 同時にAIのプロセスを走らせることのできる人数を変更します。
デフォルトは20で、Combat: Max Actors以上でなければなりません。
数値を上げすぎるとCPUへの負荷が増しゲーム動作が不安定になる可能性があります。
※Skyrim.esm内にある設定 iAINumberActorsComplexScene が変更される。
- Arrow: Recovery from Actor
- アクターから回収できる矢の回収率を設定します。
デフォルトは33(%)。
※Skyrim.esm内にある設定 iArrowInventoryChance が変更される。
- Arrow: Speed
- 弓矢の速度を調整します。
デフォルト速度は1500。
※Skyrim.esm内にある設定 fArrowSpeedMult が変更される。
- Cell Respawn Time
- リスポーン期間を設定します。
デフォルトは10(日)。
※Skyrim.esm内にある設定 iHoursToRespawnCell が変更される。
- Cell Respawn Time (Cleared)
- マップに「クリアしました」と表示されるポイントのリスポーン期間を設定します。
デフォルトは30(日)。
※Skyrim.esm内にある設定 iHoursToRespawnCellCleared が変更される。
- Combat: Alchemy
- 戦闘中、錬金術を行えるか設定できます。
デフォルトは不可。
※Skyrim.esm内にある設定 iAllowAlchemyDuringCombat が変更される。
- Combat: Max Actors
- 戦闘処理のプロセスを走らせる最大の人数を変更します。
デフォルトは20で、数値を上げすぎるとCPUへの負荷が増しゲーム動作が不安定になる可能性があります。
※Skyrim.esm内にある設定 iNumberActorsInCombatPlayer が変更される。
- Combat: Recharge Weapons
- 戦闘中、武器をリチャージできるようにするかを設定します。
デフォルトは可能。
※Skyrim.esm内にある設定 iAllowRechargeDuringCombat が変更される。
- Companions: Max Number
- 同時に連れ歩けるフォロワーの最大数を変更します。
デフォルトは6。
数値を上げすぎるとCPUへの負荷が増しゲーム動作が不安定になる可能性があります。
※Skyrim.esm内にある設定 iNumberActorsAllowedToFollowPlayer が変更される。
- Crime Alarm Distance
- 犯罪警告の範囲(ガードが駆けつける)を設定します。
デフォルトは4000(フィート?)。
※Skyrim.esm内にある設定 iCrimeAlarmRecDistance が変更される。
- Crime: Assault Fine
- 「良い」NPCを攻撃した時の懸賞金額を設定します。
デフォルトは40(ゴールド)。
※Skyrim.esm内にある設定 iCrimeGoldAttack が変更される。
- Crime: Days in Prison
- 牢屋に入った際の刑期の調整を行ないます。
デフォルトは100。
刑期は「懸賞金/Crime: Days in Prisonの設定値」で計算されます。
※Skyrim.esm内にある設定 iCrimeDaysInPrisonMod が変更される。
- Crime: Escape Jail
- 脱獄時に加算される懸賞金を変更します。
デフォルトは100(ゴールド)。
※Skyrim.esm内にある設定 iCrimeGoldEscape が変更される。
- Crime: Murder Bounty
- 「良い」NPCを殺したときの懸賞金額を設定します。
デフォルトは1000(ゴールド)。
※Skyrim.esm内にある設定 iCrimeGoldMurder が変更される。
- Crime: Pickpockting Fine
- スリの懸賞金額を設定します。
デフォルトは25(ゴールド)。
※Skyrim.esm内にある設定 iCrimeGoldPickpocket が変更される。
- Crime: Trepassing Fine
- 不法侵入の懸賞金額を設定します。
デフォルトは5(ゴールド)。
※Skyrim.esm内にある設定 iCrimeGoldTrespass が変更される。
- Max Resistance
- 病気や魔法への耐性の上限値を設定します。
デフォルトは85(%)。
※Skyrim.esm内にある設定 fPlayerMaxResistance が変更される。
- Max Summons
- プレイヤーが召喚できる生き物の最大値を設定します。
ConjurationのPerk「Twin Souls」は考慮されません。
デフォルトは1。
※Skyrim.esm内にある設定 iMaxSummonedCreatures が変更される。
- Max Training
- プレイヤーがレベルごとに訓練できる回数を設定します。
デフォルトは5。
※Skyrim.esm内にある設定 iTrainingNumAllowedPerLevel が変更される。
- Msg: Soul Captured!
- Soultrap (魂縛)によって魂をとらえた際、画面左上に表示されるメッセージを設定します。
デフォルトは「表示しない」
※Skyrim.esm内にある設定 sSoulCaptured が変更される。
- Timescale
- ゲーム内の時間進行のスピードを変更します。0以下にしてはいけません。
また極端に大きな数字にしてしまうとアクターAIの正常動作が望めません。
デフォルトは20(ゲーム内は現実時間の20倍の速さで時間が経過する)。
※Skyrim.esm内にあるグローバル設定 TimeScale が変更される。
Bash タグについて †
各Modに適切なタグを付けてBashed Patchを作る事により、競合するModを上手く使えたり、複数のModをまとめたりする事ができます。
タグを付けるには、各esmファイルやespファイルを選択。右下にあるBash Tagsを右クリックし、タグを選択します。
- Deactivate
- ディアクティベートされるべきMod。基本的にBashed PatchにマージやインポートされないModにはこのタグは付かない。
- Delev
- アイテムを削除するMod。
- Filter
- 現在有効なModでマージ可能なModをフィルターに掛ける。
- Names
- 名詞を変更するMod。v304時点ではACTI、AMMO、APPA、ARMO、MISCの名詞のみに対応
- NoMerge
- 技術的にマージ可能だが、意図的にマージしないMod。
- Relev
- レベルリストのアイテムを均一化し、再構築する。
- Stats
- アイテムのステータスを変更するMod。v304時点ではAMMO、APPA、ARMO、MISCのアイテムのみに対応
※以上はWrye Bash Advanced Readme内のBash Tagsの項に記載されているタグの説明を意訳したものです。
詳しくは、Mopy/Docsフォルダ内のWrye Bash Advanced Readme.html(英文)か、下記リンク先(英文)をご覧ください。
Wrye Bash Advanced Readme (Sourceforge SVN。最新リビジョンへのリンク)
UESPWiki Tagging Race Mods (Oblivion向けの情報です)
具体的な使用例 †
プラグインのマージ †
特定の種類のデータレコードだけを含むModは、Bashed Patchにデータレコードをインポートすることができます。そうした場合インポート元のModを非アクティブにでき、結果として導入可能なMod数を増やすことができます。
Bashed Patchの作成画面にある「Merge Patches」という項目のチェックボックスにチェックを入れておくと右側に表示される「マージ可能なMod一覧」に表示されているModの中でチェックを入れたものがパッチ作成時にBashed Patchに取り込まれます。一覧に表示されているModは基本的にすべてチェックを入れておくべきです。
マージ可能なModが存在しておりかつ該当するModがアクティブになっている場合、パッチ作成時に該当するModを非アクティブにしていいか確認されます。
パッチ作成後、インポート元のModはデータフォルダから削除せず非アクティブのまま置いてください。次回のパッチ作成時にも使用するため削除してしまうと同じ内容のパッチの作成ができません。
Leveled Listの統合 †
Leveled Listはゲーム内においてプレイヤーキャラのレベルに応じて出現するアイテムやアクター(NPCや怪物)を変更するリストです。アクターを追加するModをはじめ、新規アイテムを一般の商店などで流通させるようなModではLeveled Listの編集は避けて通ることができません。しかし、SkyrimのMod読み込みの仕様上Leveled Listの変更部分で重複した場合は最後に読み込まれたModの変更分しか有効になりません。
Bashed Patchの作成画面で左欄のLevelded Listsの項目にチェックを入れてPatchを作成すると、現在ActiveになっているMODを走査して自動でLeveled Listを統合してくれます。編集したLeveled ListからVanillaの項目の追加/削除を行なう場合、上記Bash TagのDelev、Relevを付加します*3。
Relev,Delevタグの付いたMODはBashed Patch作成画面で、Leveled Listの右欄でAutomaticにチェックが入っていると一覧表示されます。
はじめのうちは自作のModなどでない限りはBOSSによるタグ付けに従ってWrye Bashが自動的に選択したものに任せておき、慣れてきたらAutomaticを切って統合したくないものを取り除いていくと良いでしょう。
外部リンク †
日本語化 †
有志によって作成された Wrye Bash 295.5用のローカライズファイルが存在します。
仕様上翻訳できない部分もあるとのことですが(同梱のReadme参照のこと)、通常の利用には全く問題ないと思われます。使用方法はReadmeにも書かれていますが、
- Wrye Bash を終了する
- 同梱されているJapanese.txtを「Oblivion\Mopy\bash\l10n」にコピーする
※bash.iniで別の場所にWrye Bashをインストールしている場合、「インストールしているパス\Mopy\bash\l10n」に読み替えてください
- Wrye Bashを起動する
これで各種メッセージが日本語化され、コマンド名やBashed Patch構築画面の説明やマウスオーバー時の機能解説が日本語化されます。
過去の不具合 †
Unicode エラーと警告対策 †
Wrye Bash 295.2でUnicodeエラーまたは警告が表示された場合、Wrye Bash のダウンロードサイトの OPTIONAL FILES から Wrye Python 05 をダウンロードしてインストールしてください。これはWrye BashのPython版にのみ有効です。
以下はその他のやり方による対応策であり、Wrye Python 05 が登場する前に起きたときの対応策例です。
- Wrye Bash 295-2で「UnicodeDecodeError: 'charmap' codec can't decode byte 0x81 in position 28: character maps to <undefined>」で起動しない場合
(以下の修正で解決する為にはインストール時にPython versionを選択する必要がある。)
96 名前:名無しさんの野望[] 投稿日:2011/12/08(木) 21:39:43.83 ID:f9WIZg4F
俺もBashを日本語化した英語蔵で起動できなかったから、
Wrye Bash Debug.batで起動してログ取ってみたら、どうやら文字化け?してるっぽい。
しょうがないんでMopy\bash\bolt.pyの2606行周辺にある、
value = unicode(cstrip(value),'cp1252')を
value = unicode(cstrip(value),'cp1252','ignore')に置き換えたら普通に起動するようになったわ。
UnicodeDecodeError: 'charmap' codec can't decode byte 0x81 in position 28: character maps to <undefined>
↑こんなエラー吐いた奴はぜひ試してくれ。
Wrye Bash 295.2にアップデートするとBAINのインストール優先度情報がリセットされてしまう †
Wrye Bash 295.1よりも古いバージョンからインストーラーを使って295.2にアップデートすると、
C:\Program Files (x86)\Bethesda Softworks\Oblivion Mods\Bash Installers\Bash
にある以下のファイルが上書きされてしまいます(拡張子bakはdatを上書きする直前にバックアップされるファイル)。
- Converters.dat
- Converters.dat.bak
- Installers.dat
- Installers.dat.bak
これが上書きされるとBAINで管理していたMODのインストール優先度がアルファベット順にリセットされ、MODにインストール済みを意味する+記号が消えて、何をインストールしたかという情報も消えてしまい、Anneal機能が有効に働かなくなってしまうようです。
バックアップや復元機能を使ってこのファイルを上書きする前のファイルに復元しても、バージョン 295.2 は、295.0 以前のものとは互換性がないのかWrye Bashを起動するたびに新しいフォーマットに上書きしようとして初期状態に戻してしまうようです。
もしこの症状が発生した場合は、MODを再度管理し直すか、Wrye Bashを295.2をアンインストールして295.0にダウングレードすれば解決します。
注意 : このダウングレードはこれから新規にBAINでMODを管理する人や、BAINで管理しているMODが少ない人は無理に実行する必要はありません。BAINで管理している、ファイル競合が激しいMODが膨大にある人向けです
OSがWindows Vista/7でもし、Installers.datとConberters.datファイルのバックアップを取るのを忘れた場合、OSの復元機能を使ってファイルを復元できます。
- まずWrye Bashを終了します。その理由は終了するたびにこれらのファイルが変更されてしまうのを防ぐためです
- Wrye Bash 295.2 をアンインストールします
- インストーラー版を使ってインストールしているばらば、スタートメニューからWrye Bashを選びUninstallをクリックしてアンインストールを開始してください
- Pythonソース版やStandalone版を使ってる場合は、Wrye Bash 295.2 のアンインストールはここではスキップします
- Wrye Pythonを使っている場合や、Python本体やPythonのライブラリを自分でインストールしている場合は、それらをアンインストールする必要はありません
- Converters.dat, Converters.dat.bak, Installers.dat, Installers.dat.bak のファイルを右クリックしてプロパティを開きます
- [以前のバージョン]タブをクリックして、Wrye Bash295.2をインストールする前の日時のファイルを探します
- このとき、自分が過去にWrye Bashをアップデートした時間帯を思い出しながら、Installers.datとInstallers.dat.bakのうち、アップデートした日時が近いものを探します
- 日時が近いものがわかったらそのファイルを再び調べて、[プロパティ] → [以前のバージョン]タブで、その日時の版を選んで、コピーをクリックして適当なディレクトリに一時的にコピーします
- このときそのファイルの拡張子が .dat.bak ならば、拡張子を .dat にリネームしてください
- この手順は、Converters.dat, Converters.dat.bak に対しても同様に行ってください
- Wrye Bash の旧バージョン 295.0 をダウンロードし、インストールします。
- ここでインストールするものはインストーラー形式でもPython版でもStandalone版でも何でも構いません
- 適当なディレクトリにコピーしたInstallers.dat と Converters.dat ファイルを、 C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\Skyrim Mods\Bash Installers\Bash に上書きコピーします
- Wrye Bashを起動し、Installer タブを開いて、パッケージのインストール優先度やインストール済みの可否の情報が元に戻ったことを確認できれば復元・ダウングレード成功です
Windows 7 の場合 †
この説明はWrye bash v294.2を前提としています。
64ビット版Windows 7にOblivionを以下のフォルダのようにインストールしている場合、
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\skyrim
- エクスプローラでC:\Program Files (x86)(64ビット版の場合)またはC:\Program Files(32ビット版の場合)を開き、commonsフォルダを右クリックしてプロパティを開く。
セキュリティタブをクリックし、上部のリストに自分のアカウントがあるか確認する。なければ[編集]ボタンを押し、[追加]ボタンを押し、「選択するオブジェクトを入力してください」のテキストエリアに自分のアカウント名を入力してOKを押し、自分のアカウントを追加する。
- リストから自分のアカウント名を選択し、「フルコントロール」の「許可」チェックボックスにチェックを入れる。「許可」より「拒否」が優先されるので、「拒否」にチェックボックスが入っていた場合、それらを除去する。OKを押して、閉じる。
これでC:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonフォルダにSkyrim Modsというフォルダが作成され、Wrye bashが起動します。