MOD/Tool/WryeBash のバックアップ(No.4)

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目次 Edit

Mod概要 Edit

フォーラム情報:[RELZ] Wrye Bash Thread 77 - v294.1 released※進行速度が速いので最新とは限りません!

Wrye Bashと、必須ファイルの入手 Edit

Wrye Bash本体の入手 Edit

Wrye Musings
Skyrim Nexus - Mainとして
TES Nexus - Oblivionの時代までのもの
GHF - Mirror として

Wrye Bash実行に必要なライブラリの入手 Edit

Wrye Bashには、Pythonの実行環境が必要となります。
Archive Version で Wrye Bashを導入する際には、別途に導入して下さい
自前で準備する方法もありますが、有り難い事に作者が簡単な導入パッケージを準備しています

インストール Edit

  1. Python実行環境の導入
    1. 簡易導入パッケージを利用する場合
      1. Wrye Pythonをダウンロードしてきてインストール
    2. 自分でPythonを導入する場合
      1. Pythonをインストール
      2. wxPython ANSIをインストール (wxPythonは特定のバージョンのPython向けに作成されているので注意)
  2. Wrye Bash本体の導入
    1. Wrye Bash本体のアーカイブ(Wrye Bash XXX.zip)をダウンロードしてきて展開、出てきたフォルダ(Mopy、Data)をOblivionインストール箇所に置く
      (Oblivion\Mopy, Oblivion\Dataとなるようにする)

起動 Edit

  1. Archive VersionInstaller Version でPython版を選んだ場合
    Mopyフォルダの Wrye Bash Launcher.pyw が実行ファイルになります。
  2. Standalone Version
    Mopyフォルダの Wrye Bash.exe が実行ファイルです。

起動しない場合 Edit

  1. スタートメニューのアクセサリからコマンドプロンプトを起動する
  2. Mopyフォルダに移動する(例:「H:」→「cd \Games\Skyrim\Mopy」)
  3. 「c:\python24\python.exe bash.py 0」と入力する。(注意:Wrye Bash v294.2ではWrye Bash Launcher.pyw。見ればわかると思いますが、インストールしているPythonのバージョンが27のように新しくなっている場合は、python24をpython27のように変更してみてください)
  4. エラー表示が出るので、その部分のソースを修正します。バージョン違いのエラーなら即直ります。

Windows 7 の場合 Edit

この説明はWrye bash v294.2を前提としています。
64ビット版Windows 7にOblivionを以下のフォルダのようにインストールしている場合、

C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\skyrim
  1. エクスプローラでC:\Program Files (x86)(64ビット版の場合)またはC:\Program Files(32ビット版の場合)を開き、commonsフォルダを右クリックしてプロパティを開く。
    セキュリティタブをクリックし、上部のリストに自分のアカウントがあるか確認する。なければ[編集]ボタンを押し、[追加]ボタンを押し、「選択するオブジェクトを入力してください」のテキストエリアに自分のアカウント名を入力してOKを押し、自分のアカウントを追加する。
  2. リストから自分のアカウント名を選択し、「フルコントロール」の「許可」チェックボックスにチェックを入れる。「許可」より「拒否」が優先されるので、「拒否」にチェックボックスが入っていた場合、それらを除去する。OKを押して、閉じる。

これでC:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\commonフォルダにSkyrim Modsというフォルダが作成され、Wrye bashが起動します。

仕様変更と不具合 Edit

積極的に更新していますので、「安定板」を見つけ出すのが中々困難です。
2011年12月23日時点での安定版はv295.0 あたりでしょう。
基本的には「どの Ver でもバグはある」と思って下さい。
(だからこそ更新が早いとも言えます)
 
昨今の仕様変更と、一部目立った致命的な不具合を以下に引用しています。

2011年12月23日現在ではv292及びv293は姿を消し、v294.2, v295が安定版として存在しています。
( v294.2 に関しては)いろいろ問題のあったCBashも「試用してもいいかな」という程度にはこなれてきているようですが、トラブルすらも楽しめなければまだ挑むべきではないかもしれません。

また、v291.1 は現状では「枯れた環境用(として十分に安定して使える)」と言えそうです。
しかし Wrye Bashの更新に合わせてModやツールの調整が行われてきているので、いつかはレガシー環境になり得る事は留意しておいて下さい。

Unicode エラーと警告対策 Edit

Wrye Bash 295.2でUnicodeエラーまたは警告が表示された場合、Wrye Bash のダウンロードサイトOPTIONAL FILES から Wrye Python 05 をダウンロードしてインストールしてください。これはWrye BashのPython版にのみ有効です。

以下はその他のやり方による対応策であり、Wrye Python 05 が登場する前に起きたときの対応策例です。

Wrye Bash 295.2にアップデートするとBAINのインストール優先度情報がリセットされてしまう Edit

Wrye Bash 295.1よりも古いバージョンからインストーラーを使って295.2にアップデートすると、

C:\Program Files (x86)\Bethesda Softworks\Oblivion Mods\Bash Installers\Bash

にある以下のファイルが上書きされてしまいます(拡張子bakはdatを上書きする直前にバックアップされるファイル)。

もしこの症状が発生した場合は、MODを再度管理し直すか、Wrye Bashを295.2をアンインストールして295.0にダウングレードすれば解決します。

注意 : このダウングレードはこれから新規にBAINでMODを管理する人や、BAINで管理しているMODが少ない人は無理に実行する必要はありません。BAINで管理している、ファイル競合が激しいMODが膨大にある人向けです

OSがWindows Vista/7でもし、Installers.datとConberters.datファイルのバックアップを取るのを忘れた場合、OSの復元機能を使ってファイルを復元できます。

Wrye BashとBOSSの関係 Edit

Wrye Bashは、BOSSの masterlist に提案されたタグ情報を自動で選択する機能を有しています。
これは、Wrye Bashのメイン機能でもある BashedPatch 作成時にとても参考になり、役立ちます。
(※とはいえ過信は禁物!!)
 
しかしながらBOSSの実行フォルダが変更される関係で、若干対応関係に Version 違いがありますので注意してください。

Wrye BashとBOSSの対応表
Wrye BashVer.BOSS Verコメント
v287〜 v1.51 まで※ Wrye Bash廃盤
v291.1〜 v1.65 まで
v292〜 v1.70 まで
v293〜 v1.80 まで
v294.2
v295〜 v1.91 まで※下記参照
v295.5未検証

※2通りの方法でv295をBOSS v2.0.0以降に対応させることができます。

使い方 Edit

よく使うであろう機能について紹介していきます。

共通 Edit

アプリケーションランチャー Edit

Wrye Bashのウィンドウ最下段(いわゆるステータスバー)左側はゲーム起動をはじめとする関連アプリケーションランチャーのエリアです。ドラッグ&ドロップでチェックボックスやアプリケーションアイコンは順序を変更できます。

SKSEチェックボックス
左端の緑色のチェックボックスです。チェックを入れておくとskse_loader経由でゲームやCKを起動します。 Creation Kit でSKSEを必要としないMODを作成するとき*1以外、SKSEが必要なMODをインストールしているならチェックを入れたままにしておきましょう。
Auto-Quitチェックボックス
SKSEチェックボックスの隣にある赤いチェックボックスです。チェックを入れておくとゲーム起動時、自動的にWrye Bashが終了します。CSを起動する場合はチェックを入れていても終了しません。

他にもMopy\bash.ini(なければbash_default.iniをコピーして作る)で設定するとSkyrim向けの便利ツール(2012年7月現在だとアイコンまで整備されているのはBOSSだけですが)から果てはGIMPやPhotoshop、3dsMaxなどのグラフィックス、3Dツールまで起動できるようになります。

Installersタブ Edit

Installersタブは、BAINことBash InstallersというWrye Bashが提供するMod管理ツールです。
イメージとしてはNexus Mod Manager(NMM)と同等の働きをするものと思って貰って構いません。
見方によっては、ある部分においてNMMよりも使いやすいこともあります。
 
詳細はMOD/Tool/BAINを参照してください。

Modsタブ Edit

導入済Modの管理やBashed Patchの作成などを行うことができます。

Load Edit

Modsタブ直下のFileのあたりを右クリックするとポップアップメニュー内に表示されるメニュー。
Modリストの状態を名前を付けて保存する事ができ、状況に合わせて使い分ける事ができる。

None
Modリストのチェックを全て外す(無効にする)。
Save List...
現在のModリストの状態を名前を付けて保存。
Edit Lists...
Modリストを保存した名前の変更・削除。

Add Master Edit

espファイルを親とするModをCreation Kit (CK) で編集すると保存時に親子関係がなくなってしまいます。このままでは正常に起動できなくなる可能性が高いので編集したModを右クリックしてAdd Masterを選択し、親となるespファイルを指定しましょう。

Auto-Ghost Edit

OblivionのプログラムはDataフォルダ内にあるesp/esmファイルが有効・無効を問わず300〜350を越えると動作が不安定になるバグがあります。見出しを右クリックして出るコンテキストメニュー内にあるAuto-Ghostにチェックを入れると無効化されている(=アクティブではない)プラグインファイルの名前に拡張子.ghostを追加し、Oblivionのプログラムから認識されないようにして問題の解決を図ることができます。

Auto-Ghostで「見えなくなっている」プラグインファイルはWrye BashとBOSS以外の大半のOblivion/Skyrim関連のツールからも見えなくなります。関連ツールを使う場合は必要に応じてAuto-Ghostのチェックを外して対応しましょう。

Savesタブ Edit

セーブデータの管理やセーブデータに対する変更や調整、バグFixなどを行うことができます。

プロファイル機能を使う Edit

セーブデータ管理(Saves)タブを選択した状態で見出し(Files、Modified、などが並ぶ行)を右クリック→Profile→Edit Profiles..でSave Profilesウィンドウが開きます。すでにプロファイルを作成している場合はEditの下にプロファイル名が並んでいるので選択することでプロファイルを変更できます。

Save ProfilesウィンドウではAddで新規プロファイルの作成、Renameでプロファイル名の変更、Removeでプロファイルの削除をします。プロファイルを作成するとセーブデータフォルダ内にプロファイル名のサブフォルダが作成され、以後ゲームのセーブは選択されたプロファイルのフォルダに行われます。これは再びプロファイルを変更するまで変わることはありません。

Modのアクティブ/非アクティブ情報はプロファイルごとに保存され、プロファイルを変更した場合インストール済のModのアクティブ/非アクティブ情報はそのプロファイルの最新セーブデータに沿って復元されます。当然インストールされていないModに関しては何も起こりませんので改めてインストールする必要があります。Mod環境が大きく変わる場合はBashed Patchのリビルドを行う必要もあるでしょう。

複数のMod構成がそれなりに異なるプロファイルを高い頻度で切り替える場合はBashed Patchを環境ごとに用意するのもいいかもしれません(後述)。

Screenshotsタブ Edit

skyrim.iniで指定したスクリーンショット保存フォルダ内にある画像を閲覧したり、画像フォーマット形式の変換(BMP, JPG, PNG, TIFF)や画像ファイルの管理を行なうことができます。

ヘッダーコマンド Edit

Open
エクスプローラでスクリーンショット保存フォルダを開きます。
Next Shot
次に撮影するスクリーンショットの名前やナンバーをセットします。
この変更はskyrim.iniに反映されます。
JPEG Quality
Jpeg変換する際の画像品質を設定します。デフォルト95、最大100で数字が高いほど高品質画像になります。

画像ファイルコマンド Edit

Open
エクスプローラでスクリーンショット保存フォルダを開きます。
Rename
画像ファイル名を変更します。F2キーでも同じ操作ができます。
複数ファイルを選択した場合、変更したファイル名の末尾に1,2…と連番が付加されます
変更後の名前と同名のファイルがある場合、操作はキャンセルされます。
Delete
選択している画像ファイルを削除します。
Convert
選択している画像ファイルをJPG, PNG, BMP, TIFのいずれかに変換します。
複製せずに直接変換してしまうので注意。

Bashed Patchの作成 Edit

Bashed Patchは変更可能なカスタムメイドのパッチであり、前述の通りWrye Bashの機能の中でも特に特徴的な物です。様々な要素からパッチは構成され、ユーザーが自環境に合わせて要素を選択し、パッチを作成することができます。うまく作成すれば各Modの競合する部分を絶妙に組み合わせたりできるのですが、自分のMod環境を把握しなければ望むようなパッチを作れない、ということでいささか扱いの難しい機能ではあります。

Bashed Patchに使用されるファイル、Bashed Patch, 0.espはModsタブ直下のFileのあたりを右クリックし、File > New Bashed Patchと選ぶと作成されます(複数回実行した場合、ファイル名に含まれる数字は1ずつ増えます)。手動で行なう場合はMopy\templatesフォルダ内にあるBashed Patch, Skyrim.espをSkyrim.esmのあるフォルダ(Dataフォルダ)にコピーし、Bashed Patch, 0.espにリネームします。

必要であれば複数のBashed Patchを用意し、切り替えることもできます(Bashed Patch, 1.esp のように連番で作成すること。BOSSは9番までは認識します)。ただし、複数のBashed Patchを同時には有効にしないようにしてください

Bash タグについて Edit

各Modに適切なタグを付けてBashed Patchを作る事により、競合するModを上手く使えたり、複数のModをまとめたりする事ができます。
タグを付けるには、各esmファイルやespファイルを選択。右下にあるBash Tagsを右クリックし、タグを選択します。

Deactivate
ディアクティベートされるべきMod。基本的にBashed PatchにマージやインポートされないModにはこのタグは付かない。
Delev
アイテムを削除するMod。
Filter
現在有効なModでマージ可能なModをフィルターに掛ける。
NoMerge
技術的にマージ可能だが、意図的にマージしないMod。
Relev
レベルリストのアイテムを均一化し、再構築する。

※以上はWrye Bash Advanced Readme内のBash Tagsの項に記載されているタグの説明を意訳したものです。
詳しくは、Mopy/Docsフォルダ内のWrye Bash Advanced Readme.html(英文)か、下記リンク先(英文)をご覧ください。
Wrye Bash Advanced Readme (Sourceforge SVN。最新リビジョンへのリンク)
UESPWiki Tagging Race Mods (Oblivion向けの情報です)

具体的な使用例 Edit

プラグインのマージ Edit

特定の種類のデータレコードだけを含むModは、Bashed Patchにデータレコードをインポートすることができます。そうした場合インポート元のModを非アクティブにでき、結果として導入可能なMod数を増やすことができます。

Bashed Patchの作成画面にある「Merge Patches」という項目のチェックボックスにチェックを入れておくと右側に表示される「マージ可能なMod一覧」に表示されているModの中でチェックを入れたものがパッチ作成時にBashed Patchに取り込まれます。一覧に表示されているModは基本的にすべてチェックを入れておくべきです。
マージ可能なModが存在しておりかつ該当するModがアクティブになっている場合、パッチ作成時に該当するModを非アクティブにしていいか確認されます。

パッチ作成後、インポート元のModはデータフォルダから削除せず非アクティブのまま置いてください。次回のパッチ作成時にも使用するため削除してしまうと同じ内容のパッチの作成ができません。

Leveled Listの統合 Edit

Leveled Listはゲーム内においてプレイヤーキャラのレベルに応じて出現するアイテムやアクター(NPCや怪物)を変更するリストです。アクターを追加するModをはじめ、新規アイテムを一般の商店などで流通させるようなModではLeveled Listの編集は避けて通ることができません。しかし、SkyrimのMod読み込みの仕様上Leveled Listの変更部分で重複した場合は最後に読み込まれたModの変更分しか有効になりません。

Bashed Patchの作成画面で左欄のLevelded Listsの項目にチェックを入れてPatchを作成すると、現在ActiveになっているMODを走査して自動でLeveled Listを統合してくれます。編集したLeveled ListからVanillaの項目の追加/削除を行なう場合、上記Bash TagのDelevRelevを付加します*2
Relev,Delevタグの付いたMODはBashed Patch作成画面で、Leveled Listの右欄でAutomaticにチェックが入っていると一覧表示されます。

はじめのうちは自作のModなどでない限りはBOSSによるタグ付けに従ってWrye Bashが自動的に選択したものに任せておき、慣れてきたらAutomaticを切って統合したくないものを取り除いていくと良いでしょう。

外部リンク Edit

日本語化 Edit

有志によって作成された Wrye Bash 295.5用のローカライズファイルが存在します。

仕様上翻訳できない部分もあるとのことですが(同梱のReadme参照のこと)、通常の利用には全く問題ないと思われます。使用方法はReadmeにも書かれていますが、

  1. Wrye Bash を終了する
  2. 同梱されているJapanese.txtを「Oblivion\Mopy\bash\l10n」にコピーする
    ※bash.iniで別の場所にWrye Bashをインストールしている場合、「インストールしているパス\Mopy\bash\l10n」に読み替えてください
  3. Wrye Bashを起動する

これで各種メッセージが日本語化され、コマンド名やBashed Patch構築画面の説明やマウスオーバー時の機能解説が日本語化されます。


*1 SKSE関数をうっかり使わないようにという転ばぬ先の杖
*2 Leveled Listを変更するModの多くにはあらかじめ付いていることが多い

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