Note/TES世界の基礎知識
The Elder Scrolls(ザ・エルダー・スクロール)シリーズには地理、歴史、人種、神々、神話など膨大な量の設定が存在します。基本的にはトールキンの「中つ国シリーズ」(「ホビットの冒険」、「指輪物語」など)と同様の正統派ファンタジーです。
これらの情報はゲームの中に存在する本に神話、歴史書、旅行案内といった形で記されており、プレーヤーも自由に読むことができます。「Morrowind」(モロウインド)、「Oblivion」(オブリヴィオン)、「Skyrim」(スカイリム)にはそれぞれ300冊以上の本が用意されています。
The Elder Scrolls世界の設定や、これまでの作品群のストーリーを知ることで、「Skyrim」をより楽しむことができるでしょう。
目次 †
地理 †
The Elder Scrollsの物語は、Mundus(ムンダス)星系の惑星Nirn(ニルン)上の大陸Tamriel(タムリエル)が舞台です。NirnはMasser(マッサー)とSecunda(セクンダ)という大小2つの月を従えています。
Nirn(ニルン)にはTamriel(タムリエル)以外にも幾つかの大陸があります。
- Aldmeris(アルドメリス)
- 古エルフであるAldmer(アルドマー、アルドメール)の故郷です。「エルフの時代」に何らかの原因でAldmeris大陸は失われ、AldmerはSummerset Isle(サマーセット島)に、そこからさらにTamrielへ移住しました。
- Akavir(アカヴィル)
- Tamriel(タムリエル)の東方にある大陸で、そこに住むAkaviri(アカヴィリ、アカヴィル人)たちは、以前にTamrielへ侵攻してきたことがあります。現在もTamriel大陸のあちこちにAkavirの遺跡や遺物が残されています。帝国の諜報機関The Blades(ブレイズ)採用している反りのある刀などの装備はAkaviriのものです。デザインを見てわかるとおり、設定としては日本をイメージしています。
- Atmora(アトモーラ)
- Tamrielの北方の大陸で古Nord(ノルド)の故郷です。初代皇帝であるTiber Septim(タイバー・セプティム、のちのタロス)もこの大陸の出身(つまり彼はNord)で、第ニ紀の後期にSkyrim地方を経てCyrodiil(シロディール)へと渡りSeptim朝を興しました。
- Yokuda(ヨクーダ)
- Tamrielの西方にあった大陸でしたが、何らかの原因で海に沈んだとされています。この災厄の際に多くのYokudaの人々が海を渡りTamrielへ移住し、現在のRedguard(レッドガード)の祖先になりました。
他にもCathnoquey、Esroniet、Pyandonea、Roscrea、Thras、Ynesleaなどの大陸が存在するようですが詳しいことは分かっていません。
Tamriel大陸は9つの地方で構成されています。
- 地理的にも政治、経済的にもTamrielの中心に位置する地方がCyrodiil(シロディール)です。Cyrodiilは緑豊かで肥沃な土地で人間種のImperial(インペリアル)の故郷です。北方には険しい山岳が、南方にはジャングルが広がり、砂漠はありません。
- 中央を流れるNiben Riverの西は草原が、東は森が多い傾向があります。Niben Riverの北端のLake Rumareに浮かぶ島に帝国の首都であるImperial City(インペリアルシティ)が建設されています。Cyrodiilはここを底とする盆地になっており、Cyrodiilのどの地点からもImperial Cityの巨大な白い塔White Gold Tower(白金の塔)を視認することができます。
- Imperial City以外には8つの都市が存在します。Anvilは西端のGold Coastの海沿いに、BravilはNiben river西岸に、Brumaは北方のJeralls mountainsの麓に、Cheydinhalは北東の森の中に、Chorrolは北西の森の中に、KvatchはGold Road沿いでAnvilとSkingradの中間に位置する山頂に、Leyawiinは南のNiben RiverとTopal Bayの合流地点の西岸に、SkingradはGold Road沿いでImperial CityとKvatchの間にあります。
- Morrowind(モロウインド)地方はCyrodiil(シロディール)の北東に位置します。現在のMorrowindにはダークエルフのDunmer(ダンマー)が多く住みます。
- Vvardenfell(ヴァーデンフェル)島が地方の中心で、島の中心にはRed Mountain(レッドマウンテン)という活火山が聳えています。
- Skyrim(スカイリム)地方はCyrodiilの北に位置します。人間種のNord(ノルド)の故郷で9つの地域に分かれた諸侯を束ねるHigh King(上王/上級王)により支配されています。ツンドラと山岳地帯が広がる厳しい気候ですが、経済力があり過去には大陸の殆どを支配していたこともあります。
- Skyrimの地域の大雑把な説明はこちらにあります。
- Hammerfell(ハンマーフェル)地方はCyrodiilの北西に位置します。砂漠が広がっており、褐色人種のRedguard(レッドガード)が多く住みます。第三紀には帝国の属領でしたが、帝国支配を嫌う一部の部族は砂漠に暮らしていました。
- High Rock(ハイロック)地方はHammerfellのさらに北西に位置します。人間種のBreton(ブレトン)の故郷で多くの小諸侯に分裂しています。
- 例外としてOrc(オーク)が建設した街Orsinium(オルシニウム)もあります。
- Black Marsh(ブラックマーシュ)地方はCyrodiilの南東に位置しています。沼地が広がり、病気と毒を持つ植物や獣が跋扈しています。トカゲの容貌を持つ獣種のArgonian(アルゴニアン)の故郷で、An-XileelというArgonianの王により支配されています。
- Elsweyr(エルスウェーア)地方はCyrodiilの南に位置します。猫の容貌を持つ獣種のKhajiit(カジート)の故郷で、Maneと呼ばれるKhajiitの部族が支配しています。
- Valenwood(ヴァレンウッド)地方はCyrodiilの南西に位置します。ウッドエルフであるBosmer(ボズマー)が多く住み、森が広がっています。
- Summerset Isle(サマーセット島)大陸の南西に浮かぶ大きな島で、ハイエルフであるAltmer(アルトマー)の故郷です。
政治 †
第三紀初めに成立したImperial(インペリアル) 中心の Third Empire(第三帝国)は、Imperial Cityを首都としてTamriel大陸全てを支配していました。
皇帝位はTiber Septim(タイバー・セプティム、のちのタロス)を初代とするSeptim朝の皇帝により代々継承されてきましたが、 Oblivion Crisis(オブリヴィオンの動乱)により断絶しました。
実際に政府を率いていたのはElder Councilという皇帝により選ばれた少数の元老たちで、Imperial以外の種族も含めた全Tammrielの貴族などで構成されていました。
法の制定など大きな権限を握るほか、皇帝が政務をとれない場合には元首職を代行することもありました。皇帝にはElder Councilの決定に対する拒否権が与えられていました。
Cyrodiil以外の地方における第三Cyrodiil帝国の影響力は、地元の支配階級と複雑にせめぎ合っていました。
Cyrodiilから離れるほど帝国支配も緩んでおり、独立を企てる者も多かったようです。
組織 †
- Imperial Legion(帝国軍)
- Tamrielを統治するCyrodiil帝国の正規軍です。平時にはGuard(衛兵)として街道のパトロールや街の監視など治安任務にあたっています。
第1紀にAkavir(アカヴィリ、アカヴィル人)の侵入を受けたCyrodiil西部Colovia地区のRemanがCyrodiilを統一してAkavirを撃退した際の軍が起源です。
Nord(ノルド)の伝統を受け継ぐとともに、Akavirの武器防具からも影響を受けています。
- Blades(ブレイズ)
- 皇帝の警護と情報収集を担当する秘密組織です。Akavir人で構成されていた皇帝のボディーガードが起源とされています。
Cyrodiil北部Jerall Mountains山麓にあるCloud Ruler Templeを根拠地としていました。
Oblivion Crisis(オブリヴィオンの動乱)後にはElder Council(元老院)と共に帝国の統治に当たり、Mede(ミード)朝の皇帝達にも仕えてきました。
しかし4E 175年に締結されたWhite-Gold Concordat (白金協定)によって解散を強制された上、Thalmor(サルモール)などによって徹底的に狩られTES5: Skyrim開始時点では壊滅状態となっています。
- Mages Guild(魔術師ギルド)
- 魔法と錬金術の研究を行うギルドです。憲章にはこれらの技能を用いて民衆の為に尽くすと書かれています。
Cyrodiilの各都市に支部ギルドがあり、それぞれGuildmagisterにより運営されています。本部はImperial CityのArcane University(アルケイン大学)にあります。
死霊術を扱うNecromancer(死霊術師、ネクロマンサー)たちとの関係は複雑で以前には融和的でしたが、
第3紀末にArch-Mage(アークメイジ)のHannibal Travenが正式に禁止令を出したことで深刻な対立を引き起こしました。
第4期の時点ではいくつかの派閥に分裂してしまっていますが、スカイリムにあるCollege of Winterhold(ウィンターホールド大学)はすでにMages Guildから独立していたため、ギルド分裂の混乱には巻き込まれなかったそうです。
- Fighters Guild(戦士ギルド)
- 戦士のギルドです。商人の護衛、モンスターの退治、トレーニングなどにあたっています。金のためならどんな任務でも請け負うあまり倫理観を重視しない戦士が多いです。
このギルドの起源は2E 320に結成された"Syffim"までさかのぼります。当時Cyrodiilを統治していたAkaviri PotentateのVersidue-Shaieは、戒厳令を敷いてAkavir正規軍以外のあらゆる軍事組織を解散させましたが、そのために治安が急激に悪化してしまいました。
そのためDinieras-VesがAkaviriによる傭兵を集めSyffimを結成しました。この組織は当初、貴族たちに雇われ山賊などを退治する任務についていましたが、後には他の種族にも解放され現在の戦士ギルドに発展しました。
ただし、Skyrim地方では第一期にまで起源がさかのぼるCompanions (同胞団)が競合勢力となり、勢力は伸びていないようです。
- Thieves Guild(盗賊ギルド)
- 盗賊の非合法ギルド。窃盗、スリ、禁制品の密輸入などをおこなっています。殺しは御法度で、仕事中に殺人を犯した構成員はギルドから追放されてしまいます。
第3紀の帝国ではGuard(衛兵)が長年このギルドの追跡に当たっていましたが、Thieves Guildが存在することで重犯罪者が抑止されるとして寛容に見る者もいたようです。
- Dark Brotherhood(闇の一党)
- 暗殺請負人の非合法ギルドで、依頼人から報酬を受け取って目標を暗殺するのを任務とする団体です。政府の一組織であった暗殺集団Morag Tong(モラグ・トング)が起源とされています。
2E 324に発生したMorag TongによるVersidue-Shaie暗殺の後に組織が分裂してDark Brotherhoodが結成されました。宗教的な対立が原因であるとする資料もあります。
Morag TongがDaedra(デイドラ)のMephala(メファーラ)を守り神とする一方で、Dark Brotherhoodは死と混沌を司る蛇の王Sithis(シシス)を信仰しています。
Tiber Septimの後継者であるPelagius I(ペラギウス一世)はTemple of the OneでDark Brotherhoodにより暗殺されました。
Morag Tongとは激しい縄張り争いを続けており、MorrowindではMorag Tongが、それ以外の地域ではDark Brotherhoodが優勢でしたが、
TES4: Oblivion開始時〜TES5: Skyrim開始までの約200年の間にDark Brotherhoodが壊滅の危機に瀕したことにより、少なからず情勢が変わってきているようです。こちらを参照して下さい。
種族 †
現在のTamriel(タムリエル)の文明世界には合計4つの人種と、人間の言葉を話す二足歩行の動物が6種存在しています。非文明地域には知られざる種族が隠れ住んでいるかも知れません。
Imperial(インペリアル)、Breton(ブレトン)、Nord(ノルド)、Redguard(レッドガード)が人間(Men)、Altmer(アルトマー、ハイエルフ)、Bosmer(ボズマー、ウッドエルフ)、Dunmer(ダンマー、ダークエルフ)、Orc(オーク、オーシマー)がエルフ種(Mar)、Argonian(アルゴニアン)、Khajiit(カジート)が獣種(Beastfolks)です。
Skyrimにおける位置づけは、GameData/種族を参照のこと。
人間 †
- Imperial(インペリアル)
- Cyrodiil(シロディール)地方を故郷としています。古代NordのうちCyrodiil地方でAldmer(古代エルフ)の奴隷となっていた人々が起源です。
- 高い教養を有する、現在の帝国の支配階級です。貿易・外交など知的な職業に従事する者も多くいます。
- ローマ人(ラテン人)をモデルとしています。
- Breton(ブレトン)
- High Rock(ハイロック)を故郷としています。元々はAldmer(古代エルフ)と奴隷の古代Nordの間の混血種でした。
- 抽象的な思考を得意とするため人間としては魔法の扱いに長けています。
- ケルト人がモデルです。
- Nord(ノルド)
- Skyrim(スカイリム)を故郷としていますが、元々は北方の大陸Atmora(アトモラ)から移住してきたAtmoran(アトモラ人)が、Skyrim(スカイリム)にいたAldmer(古代エルフ)を退け定住した古代Nordが起源です。
- 金髪・碧眼・高身長で人間としては頑強な肉体を有しています。航海術も高く交易も盛んです。
- ゲルマン人をモデルとしています。
- Redguard(レッドガード)
- Hammerfell(ハンマーフェル)に多く住んでいます。他の3人間種が古Nordから派生したのに対し、RedguardはYokudaから移住していた人種でつながりがありません。
- 浅黒い肌と天然パーマの髪の毛、そして独立心旺盛な性格が大抵の特徴のようです。職業としては戦士・特に斥候などに向いている模様。
- ベルベル人など北アフリカの人々がモデルです。
エルフ種 †
- High Elf 別名Altmer(ハイエルフ、別名アルトマー)
- Summerset Isle(サマーセット島)を故郷としています。黄金色の肌を持ち、Tamrielの中で魔法への親和性が最も高いといわれています。
- 古代エルフであるAldmerの特徴を最も受け継ぎ、最も長い歴史と、高い文化レベルを持っています。現在の帝国の芸術、工学、法学、科学の源流はAldmeri(アルドメリ)から続くAltmerの文明にあります。
- この文明性故か、非常に高慢な性格をしている者が多いようです。
- Wood Elf 別名Bosmer(ウッドエルフ、別名ボズマー)
- Valenwood(ヴァレンウッド)を故郷としています。小柄で大きな耳を持つ彼らはAldmeriの高度な文明を拒絶し、自然と調和した生活を尊び、森の中で狩猟などをして生活しています。
- 言い換えれば、自然を崇拝しValenwoodの植物を害することはしません。そのため肉食性であり、狩りの獲物であればどんな生き物でも食べます。
- Dark Elf 別名Dunmer(ダークエルフ、別名ダンマー)
- Morrowind(モロウインド)を故郷としています。大昔はChimer(チャイマー)という種族でしたが、Azura(アズラ)という神の罰を受けて今の姿となったと伝えられています。
- 灰色の皮膚に赤い目をした彼らは陰気でひねくれており、他の種族をあまり信用しておらず付き合いが悪いですが、家族や仲間と認めた者への愛と忠誠心はすばらしいものがあります。
- 破壊魔術と剣技を組み合わせて戦うスタイルは他種族からも高く評価されています。先述の性格の悪さが足を引っ張って種族としての勢いがそがれているのですが。
- Orc 別名Orsimer(オーク、別名オーシマー)
- かつてOrsinium(オルシニウム)という城塞都市に住んでいましたが、Breton(ブレトン)とRedguard(レッドガード)の連合軍に破壊されたあとは、再建を夢見つつHigh Rock(ハイロック)やHammerfell(ハンマーフェル)、Skyrim(スカイリム)地方に小さなコロニーを作って住んでいます。
- 一見獣種に見えますが、実はエルフ種に属しています。古代においてBoethiah(ボエシア)という神(かなり危険な神)が、エルフの祖先Aldmer(アルドマー、アルドメール)が信仰しているTrinimac(トリニマック)という神を滅ぼして「食べた」際にBoethiahがTrinimacの信徒に呪いをかけ今の姿(オーク)になったという伝説があります。
- 醜い外見が原因で以前は他の種族から嫌悪されており、「goblin(ゴブリン)以下」という酷い扱いも受けてきました。勇気、忍耐力、忠誠心などが評価されて現在では誤解は解けていますが差別は残っています。
- 同種族内では完全な実力社会が築かれており、力があれば出自や性別は問われません。しかしたいていは一夫多妻です。地位や妻を得られない男はせめて戦いの中で死ぬことを望んでいます。結婚も戦いもできない男は数少ない働き口である鉱山で一生を終えることになります。
獣種 †
- Argonian(アルゴニアン)
- Black Marsh(ブラックマーシュ)に多く住んでいるトカゲです。毒と病原菌が蔓延しているこの沼地で住めるのは耐性のあるArgonianだけです。
- 外見に似合わず深い知性を有し、性格も比較的穏健ですが、忠実で友のためには死をも厭いません。また一生のうちに性が入れ替わり、女のときには知性的、男の時にはやや攻撃的になるようです。
- 過去にはKhajiit(カジート)と共に奴隷として利用されており、この慣習は最近までMorrowind(モロウインド)に残っていました。このためMorrowindが自然災害で苦しんだ際には大軍で侵略し、過去の恨みを晴らしました。
- Khajiit(カジート)
- Elsweyr(エルスウェーア)に多く住む猫です。生まれた時の二つの月の満ち欠けによりその姿が変わるともされ、Khajiit種に含まれる亜種は20を超えるとも、中には人型でない物も含まれるとも言われています。
- 倫理観などが他種族と異なるため、Elsweyr以外の地域ではあまりいい顔をされません。
- 惑星Nirn(ニルン)の夜を飾る二つの月を信仰対象に含み、独特の宗教観を持っています。
- Moon Sugarという植物を味付けにすることを好みますが、これを精製したSkoomaは他の人間・エルフ系の種族にとっては危険な覚せい剤です。
中毒にある程度耐性のあるKhajiitにとっては身近な食べ物なのでその危険性はあまり認識されず、平然と売っていることも他種族から嫌われる一因です。
その他の種族 †
- Dwemer(ドゥーマー)
- エルフの一種でいわゆるドワーフです。高い技術力を誇った彼らは現在のMorrowindやSkyrimに住んでいましたが、ある日突然絶滅してしまいました。
- しかし、現在でも装備品や遺跡が大陸中に残されています。
- Aldmer(アルドマー)
- 古代エルフであり、惑星Nirnにおける全てのエルフ種の起源です。いまのAltmerとは比較にならないほど魔法に長けていたと言われており、かつてはTamriel全土を支配していました。
- しかし種族の内のグループであるChimerとDwemerの内戦や、古代Nordの侵略、Cyrodiil人の反乱によって衰退しました。
Aldmeri DominionはもともとのAldmerの組織名であり、かつての栄光を取り戻そうとしています。
- "Nede"
- 古代Nordのことで、Atmoraから伝説的英雄Ysgramorに率いられて来ました。過去シリーズ作品では別の説もあったのですが、Skyrimではこの設定が採用されています。
- Tamriel中部でAldmerの奴隷となったものがCyrodiil(=Imperial)、奴隷の中でもAldmerと混血した末裔がBreton、Aldmerの支配から逃れSkyrimに定住したものがNordとなります。
言語 †
作中で主に使われている言語はImperialの言葉です。英語では幾つかの単語をTES世界の固有名詞に入れ替えています。
例えばEarth→Nirn、Hell→Oblivionなどで、What in the hell is that?(いったいあれは何だ?)はWhat in Oblivion is that?となります。
- TES III: MorrowindではDunmer語由来の多くのスラングが使われ、世界中のプレイヤーを混乱させました。
- ドラゴンとKhajiitはそれぞれ独自の言語を持っています。後者の言語においては、Khajiitという種族名そのものが「砂漠の人」を意味するようです。
Tamriel大陸がある惑星Nirnの属する世界Mundus(ムンダス)は、神々により創造されたと伝えられています。これらの神々の多くはTamrielにおいて崇拝され、同時に恐れられてもいます。
信仰する神々は、地域や種族によって様々です。複数の種族により崇拝されている神もあり、その場合、神の名前は言語により異なることもあります。
この世界Mundusには2つの根源的な力が存在すると考えられています。
均衡の力Anu(アヌ)の神々であるAedra(エイドラ)はMundusを創造した者たちです。
変化の力Padomay(パドメイ)の神々Daedra(デイドラ)は創造に参加することを拒否して自らの領地であるOblivion(オブリヴィオン)を創り上げ、そこから気まぐれでTamrielに干渉しています。
人間や他の種族が神格化される例もあります。
第三帝国の初代皇帝であるTiber Septim(タイバー・セプティム)は死後にTalos(タロス)として神格化されました。
Morrowind地方においては、Almalexia(アルマレクシア)、Sotha Sil(ソーサ・シル)、Vivec(ヴィヴェク)の三人のDummer(ダンマー、ダークエルフ)の指導者が神の心臓を使って力を得て神格化され現人神Tribunal(トリビューナル)として君臨していましたが、三人とも死ぬか失踪したためこの信仰は崩壊しました。
タムリエルの9つの地方において信仰されている神々とその対応関係は非常に複雑です。(参考)Cyrodil(シロディール)地方ではAedra(エイドラ)の神々とTalos(タロス)がNine Divines(九大神)として国教となっているほか、Daedra(デイドラ)を信仰する者もいます。
SkyrimではAlduin(アルドゥイン)、Orkey(アーケイ)、Dibella(ディベラ)、Herma-Mora(ハルメアス・モラ)、Jhunal、Kyne(カイネ)、Shor(ショール)、Mauloch、Mara(マーラ)、Stuhn、Ysmir(イスミール)、Tsunらが信仰されています。
このうちHerma-MoraとMaulochはDeadra(デイドラ)です。残りの神々はNine Divines(九大神)に属するAedra(エイドラ)と共通の神ですが、名前が変わっています。
Alduin(アルドゥイン)はNine Divinesの主神であるAkatosh(アカトシュ)と同じ存在であるとされていますが、Alduinは世界の創造者と同時に破壊をも司るとされている点に違いがあります。
AkatoshとAlduinの関係は「Morrowind」で読める「Varieties of Faith in the Empire」(帝国における信仰の種類)に書かれており、この本ではNord(ノルド)の信仰するAlduinについて、
Alduin(世界を食らう者):AlduinはNordにおけるAkatoshの変形であり、Nine Divines(九大神)における一方とは表面的にしか似ていない。一例として、Alduinの仮名である「世界を食らう者」は、この世界を創るために前の世界を破壊した、荒れ狂う恐怖の炎の嵐として描いている神話が由来である。Nordたちはすなわちこの時間を司る神を世界の創造者であると同時に終末の先触れであると見なしている。彼はNordにおける神々の長ではなく(それに当たる存在自体Nordの信仰にはあり得ない)、不吉と恐怖をもたらす存在ではあるが、神々の源泉たる地位を担っている。
とされています。これ以外にTES4: Oblivionまでの過去の作品ではAkatoshとAlduinの関係を取り上げた資料は存在しません。
そして、TESシリーズのゲーム中に出てくる資料が全て正しいわけではない*1点にも注意が必要です。
歴史 †
TES世界には今のところ6つの時代があります。それぞれ古い順に、夜明けの時代(Dawn Era)、エルフの時代(Merethic Era)、第1紀〜第4紀(First〜Fourth Era)と呼ばれています。いわゆる元号みたいなものです。
何か出来事のあった年を表記する場合、それがいつの時代に起きた出来事なのかはっきりさせるために、時代の名前を省略したものが年号の前につく場合があります。例えば、SkyrimのHigh King(上級王)が暗殺された年は第4紀の201年ですが、これは4E 201と表記されます。
夜明けの時代(Dawn Era) †
- 時間の始まり
- Akatosh(アカトシュ)が形のない虚空に姿を現し、宇宙に理を与える。
- 変化・混沌の力であるPadomay(パドメイ)と均衡の力であるAnu(アヌ)が鬩ぎ合う。
- 多くの神が誕生する。
- Nirn(ニルン)の誕生
- Padomayの神であるLorkhan(ロルカーン)がNirnという惑星を造る。
- Aedra(エイドラ)とDaedra(デイドラ)
- LorkhanがAnuの神Aedraも創造に参加させる。
- Magnus(マグナス)が世界の設計を担当する。
- Padomayの神の中で創造に加わらなかった者が独自の世界を創り上げる。これがDaedric Prince(デイドラの王子)たちの領地「Oblivion」となる。
- 創造
- Nirnが属するMundus世界が形成され、Nirnに生物が誕生する。
- 離反
- Magnusとその配下が離反して不死の世界Aetherius(エセリウス)に逃げ込む。この影響でNirnでは魔法が使えるようになる。
- 会合
- Aedraの神々に知らせぬまま、Lorkhan(ロルカーン)は創造の代償としてAedraの霊をNirnに結び付けることにした。
- Akatosh(アカトシュ)も自身をMundusに捧げ、彼の嚢はHigh Rock(ハイロック)のIsle of Balfieraに落ち世界最古の建築物であるAdamantine Towerとなった。これにより世界の霊的存在と混沌が結晶化され、時間軸は線形に規則正しく進むようになる。
- Akatoshは神々を招集し、その会議でLorkhanを罰することが決定された。Trinimac(トリニマック)がLorkhanの心臓を抜き取り、Auri-El(アーリエル)が心臓を矢に繋げて地に放った。心臓は火球となり落下しRed mountain(レッドマウンテン)となった。
エルフの時代(Merethic Era) †
- 初期
- Khajiit(カジート)、Argonian(アルゴニアン) などの祖先である獣人がTamriel(タムリエル)で原始的な生活を開始する。
- 中期
- 古エルフであるAldmer(アルドマー、アルドメール)がAldmeris(アルドメリス)大陸からSummerset Isle(サマーセット島)を経てTamrielに到着し、海岸沿いにコロニーを建設する。
- その後に大陸中央部の肥沃なCyrodiil(シロディール)に進出しWhite Gold Tower(白金の塔)を建設する。Aldmerの一部族であるAyleid(アイレイド)が多くの施設を建設する。
- Tamrielのエルフ国家はSumerset Isleを統治するエルフのHigh King(上級王)の属国であったが、事実上独立していた。
- 後期
- エルフの一種であるドワーフのDwemer(ドゥーマー)が高度な科学技術を発達させ現在のSkyrim(スカイリム)とMorrowind(モロウィンド)の国境付近に地下都市を建設する。
- Aedra(エイドラ)を信仰するAldmer(アルドマー、アルドメール)に対してDeadra(デイドラ)を信仰するエルフの一族がMorrowindに移住しChimer(チャイマー、のちのダンマー、ダークエルフ)と呼ばれるようになる。
- 世俗的なDwemer(ドゥーマー)と敬虔なChimerの間で争いが発生する。
- Altmerの祖先霊であるTrinimac(トリニマック)がDaedraのBoethiah(ボエシア)に破れ捕食され、後に同じくDaedricであるMalacathとなる。Trinimacを信奉していたエルフのOrsimerはBoethiahにより姿を変えさせられOrcとなる。
- 古NordのYsgramorに率いられた人間たちがAtmora大陸から大陸北部に上陸し、伝説上の都市Saarthalを建設する。これがTamrielに現れた初の人間になった。
- エルフとの間で争いが発生しYsgramorとその子たちを除いで多くが殺されたが、一旦Atmoraに戻ったYsgramorは500人の移住者とともに再びTamrielに戻り、エルフを現在のSkyrim地方から駆逐することに成功する。
第一紀(First Era) †
- 1E 240 ― Skyrim (スカイリム)の侵略戦争
- SkyrimのNordたちが隣国に侵攻しMorrowindとHigh Rockを占領する。
- 1E 242 ― Alessian Slave Rebellion
- Alessiaに率いられた奴隷身分の人間である古Cyrodiil人が、エルフであるAyleidの領主たちに対して反乱を起こす。SkyrimのNordもこの反乱を支援した。
遊牧民の戦士Pelinal Whitestrakeは、White Gold TowerでAyleidの王Umaril the Unfeatheredを打ち倒し決定的勝利を得た。その後PelinalはAyeidの神々によってその体を8つにバラバラにされてしまった。
Alessiaは女王として即位しFirst Cyrodilic Empireが成立した。AlessiaはAldmerとNordの神々を合わせてEight Divinesを創設しこれを国教とした。
- 1E 401 ―ChimerとDwemerの同盟
- Chimerの英雄Nerevarが「エルフの時代」から対立してきたChimerとDwemerを同盟させることに成功し、Morrowindを占領するSkyrimに対して蜂起する。
- 1E 369 - 1E 420 ― War of Succession
- Skyrimの王Borgasが"Wild Hunt"によって殺害され、後継者をめぐって内戦が発生した。この戦争によりSkyrimは弱体化し、それまで支配下にあったHigh Rock、Morrowind、Cyrodiilを失い、Windhelmなどの街が破壊された。1E 420にPact of Chieftainsが結ばれ終結した。
- 1E 688 - 1E 700 War of the First Council
- NordをMorrowindから追い払ったDwemerとChimerの間で再び戦争が発生した。Red Mountainの戦いにおいてDwemerはミステリアスに消滅し、Chimerの英雄Nerevarは死亡、Chimerはその姿を変えダークエルフのDummerとなった。MorrowindのDummerの間ではTribunalの現人神を信仰する新しい宗教が生まれた。
この戦争で何が起きたのかについては、次のように説明されている。
Dwemerの指導者、哲学者、研究者であるKagrenacが、世界の創造神Lorkhanの遺物である「Lorkhanの心臓」(Heart of Lorkhan)を発見、これから異常な力を引き出すことに成功し、巨大なゴーレムNumidiumやKagrenac's Tools(篭手Wraithguard、ハンマーSunder、剣Keeningから成りHeart of Lorkhanの制御装置でもある)を作った。
KagrenacはさらにLorkhanの心臓を永遠の生命の実現やChimerとの戦争に利用しようとしたために、Dwemerは種族ごと消滅した。
Lorkhanの心臓とKagrenac's ToolsはChimerの指導者たちのものとなった。指導者の一人Voryn Dagothは、これらは危険すぎるから直ちに破壊すべきだとNerevarに進言したが、Nerevarは妻のAlmalexiaや他の指導者VivecとSotha Silにも相談したいとしてVoryn Dagothにこれらを一旦預け三人のもとへと向かった。
相談を終えてVoryn Dagothの元へと戻ったNerevarに対して、Lorkhanの心臓に魅せられたVoryn Dagothの精神が異常をきたし、Dagoth Urと名乗って攻撃を仕掛けた。NerevarはDagoth Urを倒すことに成功したが、自身も深い傷を負った。Lorkhanの心臓とKagrenac's Toolsを慎重に扱い力を利用すべきだと考えたVivec、Almalexia、Sotha Silの三人はNerevarを暗殺した。
この裏切りに激怒したDeadraの神Azuraは、Chimerの肌を灰色に眼を赤に変え、この種族はDummerと呼ばれるようになった。
三人は永遠の命を有するTribunalとしてDummerの現人神となり、アーティファクトを利用してAkavirのMorrowindへの侵攻やDaedraのTamrielへの干渉を防ぐことに成功した。
- 1E 2321 War of Righteousness
- Alessian Order内部における内部闘争が原因と見られるが詳細は分かっていない。この戦争によりIliac Bay周辺の人口の半数が死亡した。組織が肥大化して統治が難しくなり、独立する地方が現れるようになった。
西Cyrodiilが分離を図ったのをきっかけとして戦争が勃発した。Lake Canulusに設けれていた巨大な修道院施設が破壊されるなどCyrodiilにも影響を与えた。
- 1E 2840 - 1E 2920 The Four-Score War
- CyrodiilとMorrowindの間で80年に渡る戦争が発生した。当時Cyrdiilを支配していた第二帝国Reman朝の皇帝Reman IIIはDummerのBlack Gate要塞を攻略したが、暗殺集団Morag Tongに殺害された。
Akavir出身の有力者Versidue-Shaieが玉座を継ぎ戦争は終結した。これが第一紀の終わりとされている。
第二紀(Second Era) †
- 2E 0 ― 第二紀の開始
- Akaviri Potentate(Akavir出身で皇帝に仕えた最高位の顧問)であるVersidue-Shaieが、皇帝に即位はしないものの事実上帝国を支配する。
- 2E 230 ― Mages Guild結成
- Summerset IsleのFirstholdでVanus GalerionがMages Guildを結成する。
- 2E 320 ― Fighters Guild結成
- Dinieras-VesがThe Syffimを結成する。戒厳令により解散させられていた私兵組織にかわり山賊の討伐など治安維持にあたった。のちにFighters Guildに発展した。
- 2E 324 ― Akaviri PotentateのVersidue-Shaieの暗殺
- Morag Tongにより宮殿で暗殺される。
- 2E 358 ― Dark Brotherhood結成
- Morag Tongから派生してDark Brotherhoodが結成される。Morag Tongと激しい争いが発生する。
- 2E 431 ― Akaviri PotentateのSavirien-Chorak暗殺
- Morag TongによりSavirien-Chorakとその後継者たちが全員暗殺される。Akaviri Potentateと第二シロディール帝国の終焉。
- 2E 560 ― Knahaten Fluの発生
- 疫病のKnahaten Fluが大陸南部で流行し多くの病死者がでる。Argonianには免疫があり感染しなかったので、陰謀説も囁かれた。
- 2E 572 ― AkaviriによるMorrowind侵攻が撃退される
- Morrowindに侵攻したAkaviriの軍隊が洪水により全滅する。TribunalのVivecがDunmerたちに水中で呼吸する方法を教え洪水を人為的に起こしたとされている。
- 2E 830 ― Aldmeri Dominion建国
- Summerset Isles and Valenwoodを統治するエルフによる自治領が建国される。
- 2E 852 ― Battle of Sancre Tor
- NordとBretonの同盟軍がCyrodiilに侵攻しCyrodiil北部のJerall Mountainsを占領、要塞Sancre Torに進駐する。
Nord出身でColovian Estatesの支配をCyrodiil王Cuhlecainから任されていた将軍TalosがSancre Torを奪還し、要塞に設けられていたReman IIIの墓所からAmulet of Kingsを回収する。
- 2E 854 ― 皇帝Cuhlecainの暗殺。Tiber Septimの即位
- Bretonの工作員が宮殿に放火しCyrodiilの皇帝Cuhlecainを暗殺、将軍Talosは喉を切られ重傷を負う。Talosは名前をNord風からcyrodiil風にTiber Septimと変えて皇帝に即位する。
- 2E 864 ― Pocket Guide to the Empireの第一版が出版
- Tiber Septimの指示によりImperial Geographical Societyが監修して出版された
- 2E 882 ― Dagoth Urの復活
- Dagoth UrがRed Mountainの地下で復活する。
- 2E 896 ― Tiber SeptimがTamriel全土を征服する
- Tiber SeptimがDwarfの遺物NumidiumとbattlemageのZurin Arctusの助けを借りて大陸を統一する。翌年に第二紀の終了と第三紀の開始を宣言する
第三紀(Third Era) †
- 3E 0 ― 第3紀の始まり
- Tiber Septim (タイバー・セプティム)が第2紀897年にTamriel全土を統一し第3紀の幕開けを宣言した。
- 3E 121 ― Uriel III (ウリエル3世)の戴冠
- 伝えられるところでは、時の女皇帝Kintyra II (キンタイラ2世)は帝国とUriel IIIと女王Potema (ポテマ)、そしてHigh Rock、Skyrim、Morrowindの不幸な王国群の同盟軍との戦いの最中捕らえられ、数年前に殺されたとも言われている。
三度目の大きな、そして最後の攻撃で帝都自体が2週間の間だけ奪われた。このとき、Uriel IIIは自身がTamrielの皇帝であると称した。彼は父親から受け継いだUriel Mantiarcoと言う名であったにもかかわらず、不正にUriel Septim IIIと名乗った。
- 3E 121 ― War of the Red Diamond
- この戦争はPelagius II (ペラギウス2世)の生き残っている3人の子供たち―Potema、Cephorus (セフォラス)、そしてMagnus (マグヌス)―によるものであった。
Potemaは当然のごとく息子のUriel IIIを支持し、SkyrimとMorrowind北部が彼女たちを支持した。
CephorusとMagnusの努力によってHigh Rockは彼らの支持に回った。Hammerfell、Summerset Isle、Valenwood、Elsweyr、Black Marshは支持が割れたものの、多くの王たちはCephorusとMagnusを支持した。
- 3E 123, 23 Frostfall ― 女皇帝Kintyra II (キンタイラ2世)が獄死
- 3E 114年とも言われてはいるが、女皇帝Kintyra IIはこの年に亡くなったとされる。Frostfallの23日は現在では彼女にちなみ「the day of Broken Diamond」と呼ばれている。
- 3E 127 ― 皇帝Uriel IIIの死とCephorus I(セフォラス1世)の戴冠
- Uriel IIIはHammerfellでのIchidagの戦いで叔父たちと戦い捕らえられた。帝都での裁きを受ける途上、暴徒に巻き込まれ、乗っていた物ごと生きたまま焼かれた。
そのまま帝都への旅を続けたUrielの叔父は、市民の賞賛を受けTamriel皇帝Cephorus Iとして即位した。
Cephorusの治世は戦争だけのものであった。彼は優しく知的な人物だったが、このときTamrielが必要としていたのは真に偉大な戦士であり、彼はそれによく応えた。
- 3E 137 ― Solitude女王Potemaの死
- 皇帝Cephorus Iは姉妹であるPotemaを破るため、10年もの月日を絶え間ない戦いに費やした。いわゆるSolitudeの狼女王は彼女の都市の包囲戦で命を落とした。
- 3E 368 ― 皇帝Pelagius IV (ペラギウス4世)が逝去、Uriel Septim VII (ユリエル・セプティム7世)の戴冠
- Tamrielの再統一に従事していたPelagius IVが死去し息子のUriel Septim VIIが戴冠した。Uriel Septim VIIは父の後を継いでTamriel征服を推し進める。
- 3E 389 ― Imperial Simulacrumの始まり
- 皇帝Uriel Septim VIIがImperial BattlemageのJagar Tharn (ジャガー・サーン)によって10年にわたり幽閉される事件が発生。
Jagar Tharnは魔法を用いて皇帝に成りすまし、帝国を支配したため、社会は大いに混乱した。幽閉から10年後に皇帝は無事救出され危機は終わった。
The Elder Scrolls: ARENAでは、皇帝を救出した者を主人公としている。
- 3E 403 ― War of Betony
- Daggerfallの王LysandusがWayrestのLord Woodborneの仕掛けた罠によって殺された。
High RockのDaggerfallとHammerfellのSentinelの間でWar of Betonyが始まる。
- 3E 417 ― Miracle of Peace (奇跡的な平和)またはThe Warp in the West (西方の歪み)と呼ばれる現象が起こる
- Iliac Bay周辺に存在した44の小領がDaggerfall、Sentinel、Wayrestおよびオークの自治領Orsiniumに集約された。
The Elder Scrolls II: Daggerfallはこの現象に関わったとされる"Hero of Daggerfall(ダガーフォールの英雄)"を主人公とする。
- 3E 427 ― MorrowindでBlight Curseが発生
- Red Mountainの火口に潜んでいたDagoth Urが、毒を持った火山灰Blight CurseをMorrowind中に撒き散らし始める。
帝国の派遣した工作員が古代のChimerの英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineであると判明する。彼はMorrowind内での対立を解消し、問題の発端Heart of Lorkhanを破壊、Dagoth Urを倒しMorrowindに平和が戻る。
前々作 The Elder Scrolls III: Morrowindでは、このMorrowind を救った Nerevarineを主人公として一連の事件を描いている。
- 3E 433 ― Oblivion Crisis
- Oblivion危機と呼ばれる一連の事件が発生。
カルト教団Mythic Dawnが皇帝Uriel Septim VIIとその息子を相次いで暗殺。
加えてDaedric Princeの一人Mehrunes DagonがCyrodiil西部の町Kvatchを攻撃し、Tamriel全土でOblivion Gateが開き始める。
皇帝の私生児Martin Septim (マーティン・セプティム)が新皇帝に即位、自らの命と引き換えに危機を収束させる。
Septim朝が断絶。Amulet of Kings(神Akatoshと皇帝の契約の印とされる秘宝)も失われてしまったため、第3紀は終わりを迎える。
前作The Elder Scrolls IV: Oblivion は、Uriel Septim VIIからAmulet of Kingsを預かり、最後の皇位継承者Martin Septimを支えてOblivion Gateの破壊などを行なった"Hero of Kvatch(クヴァッチの英雄)"を主人公としてOblivion危機を描いている。
第四紀(Fourth Era) †
- 4E 0 ― 第四紀の開始
- 議長Ocato (オカトー)を首班としたElder Council (帝国評議会) と元皇帝の護衛組織 Blades (ブレード)が中心となり「皇帝なき帝国」の運営を開始。
- 4E 1 ― 帝国の分裂
- Black Marsh と Elsweyr が相次いで帝国から離脱。
- 4E 5-6 ― Red Mountainの噴火、Vvardenfell島の壊滅
- TribunalのVivecが失踪した後に、Vivecが宙に浮かせていた巨大な隕石であるMinistry of Truthが不安定化し始める。
VuhonというUmbriel出身のDunmerの男がSulとともにIngeniumという装置を作り上げてVivec Cityへの落下を食い止めた。
この装置Ingeniumの維持には魂が必要で、初めは囚人などの命を消費していた。魂の大きな者を用いれば、その者を生かしたまま拘束することで装置を維持することができるとわかり、Ilzhevenという者を犠牲にすることになった。それが昔の恋人であると知ったSulは彼女を助けだそうとしてVuhonと争い、Ingeniumを破壊してしまう。
Ministry of Truthは本来の落下エネルギーを持ったまま地表に衝突した。その影響でRed Mountainが噴火しSolstheim島を除いたMorrowindは壊滅した。
その後、Argonianが壊滅したMorrowind南部に侵攻しこれを占領した。
- 4E 10 ― 有力者Ocatoの暗殺
- Ocato が Thalmor のエージェントによって暗殺される。
有力者を失ったことにより Elder Council は紛糾、帝国諸州への影響力を弱めることになる。
- 4E 17 ― Titus Medeの戴冠
- Cyrodiil Colovian 地方の有力者 Titus Mede(元私兵)がImperial Cityを占領。
新しい帝国の樹立を宣言した。
- 4E 22 ― Summerset Isle勢力の変貌
- Oblivion危機により勢力を伸張したThalmorがSummerset Isleの実権を握る。
国名をAlinorに変更。
- 4E 29 ― AlinorとValenwoodの同盟、Aldmeri Dominionの復活
- Valenwoodの政府がThalmorの同調者によって転覆され、Alinorとの同盟を宣言する。Valenwoodの帝国軍及び帝国派のBosmerはクーデターと同時に侵攻したAltmerの軍に不意を突かれ敗北する。
Aldmeri Dominionが再興される。この後、Aldmeri Dominionは70年余りの間帝国との通行を断絶することになる。
- 4E 40 ― 浮遊都市"Umbriel"の出現
- Black Marsh沖に突如出現した浮遊都市"Umbriel"がMorrowindに向かって移動をはじめた(小説:The Infernal City)
- 4E 42 ― The Night of Green Fire
- Sentinelへ逃げ込んだAldmeri Dominionの反体制派に対してThalmorの特殊部隊が攻撃を仕掛けた。帝国軍が駆けつけた頃にはすべてが終わっており、Sentinelの難民地区のすべてが破壊されていた。
戦闘で使われた破壊的な魔法攻撃から"The Night of Green Fire"としてこの事件は知られている。
- 4E 98 ― MasserとSecundaの二つの月が消失
- 二つの月の消失は帝国中に恐怖と不安を与え、特に月が信仰されていたElsweyrは大きく動揺する。
- 4E 100 ― 月の再出現
- 2年間のthe Void Nightsと呼ばれる期間の後に二つの月が再び天に現れる。Aldmeri Dominionは月の復活をDawn Magicksを用いた自らの功績と主張する。
この主張が受け入れられたElsweyrにおいて帝国の影響力が衰退する。
- 4E 115 − ElsweyrがAldmeri Dominionの属国となる
- クーデターの結果Elsweyr Confederacyが解体され、Anequina及びPelletine王国となる。両国はAldmeri Dominionの属国となる。
- 4E 122 − Great Collapse
- Winterholdの大半が海へと崩落する事件が起こる。この出来事においてCollege of Winterholdは損害がほとんどなかったためWinterhold市民の非難を受けることとなる。
大学は事件への関与を否定しつつ、Vivecの崩壊とRed Mountainの噴火が今回の事件の遠因であると推測した。
- 4E 168 ― Titus Mede IIの戴冠
- この時点で帝国はBlack Marshへの支配を喪失。Morrowindは復興の途上にあり、Hammerfellは支配階級Crownsと戦士階級Forebears間の内戦状態にある。
帝国領としてはHigh Rock、Cyrodill、Skyrimのみが安定した状態である。
- 4E 171 ― 帝国とAldmeri Dominionとの間にGreat Warが勃発
- Aldmeri Dominionの大使が皇帝に対し、莫大な貢物の納付、Bladesの解体、Talos信仰の禁止、Hammerfellの大部分の割譲などを含む多項目の要求を突きつける。
要求を拒絶した皇帝に対し、大使は贈り物として持参した荷車の中身を開陳する。それはSummerset IsleとValenwoodに派遣されていたBlades工作員の百を超える生首であった。Great Warが勃発する。
- 4E 174 ― 帝都がAldmeri Dominionによって攻め落とされる
- Titus Mede IIは帝都を脱出し、北へ撤退する。皇帝とその軍は周辺のAldmeri軍を潰しながら、Skyrimからの援軍と合流する。
その間に帝都は陥落し皇居は破壊され、White Gold Towerは略奪され倒壊した。そしてAldmeriは無防備の市民に対して虐殺などを行なった。
- 4E 175 ― Elder ScrollsがImperial Libraryから消失する
- Elder Scrollsは未知なる力によってTamriel中に散逸した。聖蚕会のメンバーはそれらを探すため、探索を行なうようになった。
- 4E 175 ― Battle of the Red RingでAldmeri Dominion軍を打ち破り、帝国が勝利する
- 帝都は帝国によって奪還された。それ故、Titus Mede IIが前年に帝都から撤退したことに対する潔白が示された。
だが、この完全な勝利にもかかわらず帝国は疲弊しており戦争継続は困難であった。Titus Mede IIはこのことを認識しており、戦争を終えるためにAldmeri Dominionと交渉を試みた。
- 4E 175 ― Great WarがWhite-Gold Concordat(白金協定)によって終結する
- 帝国とAldmeri Dominionとの間で停戦協定が結ばれた。停戦条件は帝国内でのTalos信仰の禁止やHammerfell南部の割譲など。これらはTitus Mede IIが開戦前に拒絶した最後通告とほとんど同一であった。
(Skyrim開始時点でTalos信仰が異端であったりBladesが崩壊寸前になっているのはこの件が原因)
- 4E 175 ― HammerfellがWhite-Gold Concordatを拒絶し、帝国から離脱する
- Redguardsが彼らの土地の引き渡しに反対し、Titus Mede IIは条約を維持するため帝国の行政区としてのHammerfellを放棄。Redguardたちはこれを裏切りとみなした。
Thalmorにとっては喜ばしいことに帝国とHammerfellは長期的に対立することになった。
そしてHammerfellはこの後5年間Aldmeri Dominionとの戦いを繰り広げることになる。
- 4E 180 ― Stros M'kaiの条約の調印
- Redguardsとの戦いの結果、Aldmeri DominionはHammerfellから完全撤退した。
- 4E 201 ― SkyrimのHigh King、Toryggが反帝国勢力Stormcloaksの首謀者Ulfric Stormcloakに殺害される
- これをきっかけに帝国軍とStormcloaksとの内戦が始まる。
ここからがThe Elder Scrolls V: Skyrim というゲームの舞台の始まりである。
TESシリーズのあらすじ †
以下、過去発売ゲームのネタバレ注意
The Elder Scrolls: Arena †
3E 389年に第三帝国の皇帝Uriel Septim VIIが、Imperial BattlemageのJagar Tharnによって他の次元に幽閉された。
TharnはIllusion魔法を用いて皇帝に成りすまし、その後10年余り帝国を支配した。
Tharnの元部下で陰謀に加わらなかったために殺害されていたRia Silmaneは、自身の霊を世界につなぎとめ、3E 399年に帝国獄舎から主人公を助けだした。
主人公はTamriel全土に散らばったStaff of Chaosのかけらを集め、皇帝を救出しEternal Championの称号を得た。
名はTalinであったと伝えられている*2。
The Elder Scrolls II: Daggerfall †
3E 405年に牢獄から解放された主人公は、皇帝の指示により工作員としてHigh Rock地方の都市Daggerfallに送られた。
主人公は、2年前にWar of Betonyが続く中で暗殺され街を彷徨っているKing Lysandusの霊を解放すること、皇帝がLysandusの妻Myniseraに宛てた親書の紛失について調査するように命じられていた。
この手紙には、Lysandusの母Nulfagaが、強力な兵器となるゴーレムNumidiumの復活の鍵となる宝石Mantellaのありかを知っているという情報が書かれていたことが判明する。皇帝はTamrielの統一のためにNumidiumを利用しようと目論んでいた。
いくつかの偶然と過失によって、手紙はGortworgという名のオークの手に渡った。
Mantellaが何なのかを知らぬまま、Gortworgはネクロマンサーの指導者でもあるKing of WormsのMannimarcoに相談した。
数百年前にTiber Septimにより乱用されたNumidiumのうち最後の一体を破壊したUnderkingがHigh Rockの地下深くの墓所で復活した。
主人公はKing Lysandusの暗殺犯を殺して王の霊を安らかにし、DaggerfallのKing GothrydからNumidiumの制御装置であるTiber Septimのトーテムを盗み出し、さらにAetheriusに隠されていたMantellaを回収した。
Hero of Daggerfallと讃えられたプレーヤーにはその後6つの選択肢が与えられ、それぞれ異なるエンディングを迎えることができる。
- プレーヤーがトーテムを所持した状態でMantellaを使うと、Numidiumはプレーヤーを殺し制御不能になって最終的には帝国軍によって破壊される。
- この選択肢は公式サイトにも書かれていたが、Mantellaを回収するにはトーテムを有力者のいずれかに渡す必要があるので実際には選択できない。
- MantellaをUnderkingに渡した場合は、Underkingはその力を吸収して永遠の眠りにつき、周囲にマジカが無効となる空間を作り出す。
- Gortworgに手渡した場合には彼はNumidiumを帝国軍とBay Kingsを撃破するのに用いる。その後Underkingが現れ、Numidiumを完全に破壊して自身も倒れ、Gortworgはオークの都市国家Orsiniumを建設する。
- Bladesに渡した場合は、Bay Kingsとオークに対してそれを用いて最終的には帝国がTamrielを統一する。
- Bay Kingsのいずれかに手渡された場合は、その王は他の王国をNumidiumで破壊し、その後Underkingが王と自身を殺す。
- MannimarcoがMantella受け取った場合は、それを用いて自身が神となる。
Daggerfallで採用されたマルチエンディングによって、続編のストーリーの作成には一工夫が必要になった。
Morrowindにおいて読むことが出来る本には、417年にWarp of the WestまたはMiracle of Peaceと呼ばれる異変が発生したと記されている。
この本によると、Mantellaが隠されていたAetheriusは時を支配する神Akatoshの霊的な空間であるため、時空の歪みによって6つ全ての選択肢が同時に発生したとされている。
…つまり主人公はNumidiumにより殺され、Daggerfallの諸王国は合併し、Bay kingsと帝国軍はオークに敗北し、Tamriel全土は帝国により統一され、King of Wormsは神となり、Mannimarcoの生まれ変わりはOrder of the Black Wormの指導者となり、Underkingは自身の心臓を再び取り戻しそして死んだことになる。
The Elder Scrolls III: Morrowind †
3E 427年にMorrowind地方のVvardenfell島に向かう船中で主人公は目を覚ます。
皇帝Uriel Septim VIIの命令によって、主人公は牢獄から解放されていた。密書を渡すように指示されたBalmoraという街にいるCaius Cosadesは、帝国の諜報組織であるBladesのVvardenfell島における責任者だった。
Bladesに入隊し諜報活動に従事する主人公は、Vvardenfell島における奇妙な失踪と天啓に遭遇する。
不死の半神Dagoth Urとその信奉者Sixth HouseはHeart of Lorkhanを用いてBlightの呪いと呼ばれる毒性の火山灰を撒き散らし住民の精神を侵しMorrowindを支配しようとしていた。
Ashlandsに住む遊牧民Ashlanderたちの間では、古代の英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineの降臨が予言されていた。
予言ではNerevarineには7つの条件が課されていた。名の知れぬ両親の元にある特定の日に産まれCorprus病から癒えた経験のある者という最初の2つの条件に主人公は合致していた。
3つめの予言のとおり、Nerevarの遺物でありNerevarine以外のものが身につけると死が訪れるという指輪Moon-and-Starを指にはめ、自身がNerevarの生まれ変わりであるとの確信を得た。
Great HousesとAshlanderたちを和解させるという予言も成就させた主人公は、Tribunal TempleによってNerevarineであると正式に認められた。
Tribunalの一人である現人神のVivecに招かれた主人公はDagoth Urを葬って欲しいと依頼され、古代のアーティファクトである篭手Wraithguardを受け取った。
Dagoth Urの部下を倒して残りのアーティファクトであるハンマーのSunderと剣のKeeningを回収する。
Red Mountainの火口にあるDagoth Urの砦を訪れた主人公は、Dagoth Urによって過去の経緯を打ち明けられ、味方となるよう誘われる。
主人公はこの誘いを跳ね除けてDagoth Urを倒し、その力の源泉であったHeart of Lorkhanも破壊する。Sixth Houseは崩壊し、Morrowindは平和を取り戻した。
The Elder Scrolls IV: Oblivion †
時は3E433年。TES3 Morrowindの6年後、TES5 Skyrimの200年前にあたる。舞台はCyrodiil(シロディール)の首都Imperial Cityにある刑務所Imperial Prisonである。
物語は主人公の入れられている牢獄を、時の皇帝Uriel Septim 7世が訪れるところから始まる。
皇帝の護衛組織であるBladesの話によれば、なんでも皇帝の息子達が相次いで暗殺されているらしい。
皇帝の身も危険なので、帝都を秘密裏に脱出しようとしているのだが、その抜け穴が主人公の牢獄の中にあるというのだ。
皇帝の予知夢に導かれる形で、一行と行動ともにすることとなった主人公。しかし次々と襲いかかる暗殺者によってBladesは1人また1人と脱落し、ついには皇帝までもが殺されてしまう。
死の直前、皇帝は主人公にAmulet of Kingsという秘宝を手渡し、Bladesの大師範Jauffreに届けるよう依頼。それは初代皇帝と神Akatoshとの契約の印であった。
抜け穴を独り脱出した主人公は、Amulet of KingsをJauffreに届けることにした。
秘宝を受け取ったJauffreはMartinという皇帝の私生児が存在することを明かし、彼を探し連れてくるよう依頼。
こうしてMartinの住むKvatchを訪れることとなった主人公。途中、暗殺者と手を組むDaedra PrinceのMehrunes Dagonが召喚したOblivion Gateを破壊するなど紆余曲折があったものの、
何とか次期皇帝MartinをBladesの本拠地まで連れて行くことに成功。しかしその頃、Amulet of Kingsは暗殺者グループの手に落ちていた。
Cyrodiil各地で無数のOblivion Gateが開き始め、帝国存亡の危機が到来する。
主人公達は帝都で、Mythic Dawnというカルト教団が暗殺者を送り込んでいることを突き止める。
魔術大学の支援を受け、主人公は教団の本部に潜入、Amulet of Kingsを奪還しようと試みるも、教団の総帥もろとも取り逃してしまう。
本部にあった秘本、及び、得られた情報から、教団の総帥Mankar Camoranが一連の事件の首謀者であることが判明する。
Bladesの本拠地でMartinが事態の打開を図る一方、主人公は各地のGateを閉じて回りながら、Amulet of Kings奪還の為にCyrodiil中を奔走する。
後に伝説となるような探検と戦いののち、ついにMartinがMankar Camoranが潜む次元Paradiseへの通路を開くことに成功。
Paradiseに突入した主人公はCamoranを探し出して打ち倒し、 Amulet of Kingsを奪還する。
Amulet of Kingsを受け取ったMartinはすぐさま、帝都へと戻り、Oblivion世界との障壁を再構築すべく、Dragonfireを灯す準備に取り掛かる。
しかし時すでに遅く、首都のど真ん中にOblivion Gateが開き、Daedraの大軍と、Mehrunes Dagonに攻めこまれてしまう。
万策尽きたかに思えたこの状況に、Martinは自らの命を犠牲にすることを決意。Amulet of Kingsを砕きAkatoshの化身となったMartinは、Mehrunes Dagonを打倒、邪悪な勢力をOblivionへと追い返した。
再び平和な日々が戻ってきたCyrodiilではあったが、そこには皇帝の姿も、皇帝の血を引く者も誰一人としていなかった。
こうして長い第3紀には終止符が打たれ、これ以降の帝国の運営はBladesと帝国議会に引き継がれた。