TES世界の基礎知識 のバックアップ(No.13)

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The Elder Scrollsシリーズには地理、歴史、人種、神々、神話など膨大な量の設定が存在します。基本的にはトールキンの「中つ国シリーズ」(「ホビットの冒険」、「指輪物語」など)と同様の正統派ファンタジーなのですが、雰囲気がやや暗いという特徴があります。これらの情報はゲームの中に存在する本に神話、歴史書、旅行案内といった形で記されており、プレーヤーも自由に読むことができます。「Morrowind」、「Oblivion」、「Skyrim」にはそれぞれ300冊以上の本が用意されています。The Elder Scrolls世界の設定や、これまでの作品群のストーリーを知ることで、「Skyrim」をより楽しむことができるでしょう。

目次 Edit

地理 Edit

The Elder Scrollsの物語は、Mundus星系の惑星Nirn上の大陸Tamrielが舞台です。NirnはMasserとSecundaという大小2つの月を従えています。

NirnにはTamriel以外にも幾つかの大陸があります。

Aldmerisは古エルフであるAldmerの故郷です。「エルフの時代」に何らかの原因でAldmeris大陸は失われ、AldmerはSummerset Isleに、そこからさらにTamrielへ移住しました。

AkavirはTamrielの東方にある大陸で、そこに住むAkaviriたちは、はるか以前にTamrielへ侵攻してきたことがあります。現在もTamriel大陸のあちこちにAkavirの遺跡や遺物が残されています。The Bladesが採用している反りのある刀などの装備はAkaviriのものです。デザインを見てわかるとおり、設定としては日本をイメージしています。

AtmoraはTamrielの北方の大陸で古Nordの故郷です。初代皇帝であるTiber Septimもこの大陸の出身(つまり彼はNord)で、第ニ紀の後期にSkyrim地方を経てCyrodiilへと渡りSeptim朝を興しました。

YokudaはTamrielの西方にあった大陸でしたが、何らかの原因で海に沈んだとされています。この災厄の際に多くのYokudaの人々が海を渡りTamrielへ移住し、現在のRedguardの祖先になりました。

他にもCathnoquey、Esroniet、Pyandonea、Roscrea、Thras、Ynesleaなどの大陸が存在するようですが詳しいことは分かっていません。

Tamriel大陸は9つの地方で構成されています。

TamrielMap.jpg

地理的にも政治、経済的にもTamerielの中心に位置する地方がCyrodiilです。Cyrodiilは緑豊かで肥沃な土地で人間種のImperialの故郷です。北方には険しい山岳が、南方にはジャングルが広がり、砂漠はありません。中央を流れるNiben Riverの西は草原が、東は森が多い傾向があります。Niben Riverの北端のLake Rumareに浮かぶ島に帝国の首都であるImperial Cityが建設されています。Cyrodiilはここを底とする盆地状なので、Cyrodiilのどの地点からもImperial Cityの巨大な白い塔White Gold Towerを見ることができます。Imperial City以外には8つの都市が存在します。Anvilは西端のGold Coastの海沿いに、BravilはNiben river西岸に、Brumaは北方のJeralls mountainsの麓に、Cheydinhalは北東の森の中に、Chorrolは北西の森の中に、KvatchはGold Road沿いでAnvilとSkingradの中間に位置する山頂に、Leyawiinは南のNiben RiverとTopal Bayの合流地点の西岸に、SkingradはGold Road沿いでImperial CityとKvatchの間にあります。

Black Marsh地方はCyrodiilの南東に位置しています。沼地が広がり、病気と毒を持つ植物や獣が跋扈しています。トカゲの容貌を持つ獣種のArgonianの故郷で、An-XileelというArgonianの王により支配されています。

Elsweyr地方はCyrodiilの南に位置します。猫の容貌を持つ獣種のKhajiitの故郷で、Maneと呼ばれるKhajiitの部族が支配しています。

Hammerfell地方はCyrodiilの北西に位置します。砂漠が広がっており、Yokuda大陸から逃れてきた褐色人種のRedguardが多く住みます。帝国の属領ですが、帝国支配を嫌う一部の部族は砂漠に暮らしています。

High Rock地方はHammerfellのさらに北西に位置します。人間種のBretonの故郷で多くの小諸侯に分裂していますが、例外としてOrcが建設した街Orsiniumもあります。

Morrowind地方はCyrodiilの北東に位置します。現在のMorrowindにはダークエルフのDunmerが多く住みます。Vvardenfell島が地方の中心で、島の中心にはRed Mountainという活火山が聳えています。

Skyrim地方はCyrodiilの北に位置します。人間種のNordの故郷で上王により支配されています。ツンドラと山岳地帯が広がる厳しい気候ですが経済力があり、過去には大陸の殆どを支配していたこともあります。

Summerset Isleは大陸の南西に浮かぶ大きな島で、ハイエルフであるAltmerの故郷です。

Valenwoodは南西に位置します。ウッドエルフであるBosmerが多く住み、森が広がっています。

政治 Edit

第三紀初めに成立したImperial中心の第三シロディール帝国は、Imperial Cityを首都としてTamriel大陸全てを支配していました。皇帝位はTiber Septimを初代とするSeptim朝の皇帝により代々継承されてきましたが、オブリビオン危機により断絶しました。実際に政府を率いるのはElder Councilという皇帝により選ばれた少数の元老たちで、Imperial以外の種族も含め全国の貴族などで構成されています。法の制定など大きな権限を握るほか、皇帝が政務をとれない場合には元首職を代行することもあります。皇帝にはElder Councilの決定に対する拒否権が与えられています。

直轄領であるCyrodiilの各都市には諸侯が配置されており、それぞれの都市と周囲を担当しています。Cyrodiil以外の地方については、その地方で多数を占める種族の王に統治が任されています。周辺部では、Imperialによる帝国支配を嫌って独立を企てる者も多いようです。

組織 Edit

Imperial LegionはTamrielを統治するシロディール帝国の正規軍です。平時にはGuardとして街道のパトロールや街の監視など治安任務にあたっています。第一紀にAkavirの侵入を受けたCyrodiil地方西部のColovia地区出身のRemanがCyrodiilを統一してAkavirを撃退した際の軍が起源であり、Nordの伝統を受け継ぐとともに、Akavirの武器防具からも影響を受けています。

Bladesは皇帝の警護と情報収集を担当する秘密組織。Akavir人で構成されていた皇帝のボディーガードが起源とされています。CyrodiilのJerall Mountains山麓のCloud Ruler Templeが根拠地。Oblivion Crysis後にはElder Councilと共に帝国の統治に当たりましたが、徐々に衰退し構成員も残り僅かとなっているようです。

Mages Guildは魔法と錬金術の研究に携わるギルド。憲章ではこれらの技能を用いて民衆の為に尽くすようにと書かれています。Imperial CityのArcane Universityが本部。各街のギルドはGuildmagisterにより運営されています。死霊術を扱うNecromancerたちとは距離を置いています。Mages GuildとNecromancerとの関係は時代により変化しており、以前にはやや融和的だったのが第三紀末期にArch-MageのHannibal Travenが正式に禁止令を出したことで深刻な対立を引き起こしました。Oblivion Crisis以後に何らかの事情によってSynodとCollege of Whispersと言うふたつの組織に分裂しました。

Fighters Guildは戦士により構成されるギルド。商人の護衛、モンスターの退治、トレーニングなどにあたっています。このギルドの起源は2E 320に結成された"Syffim"までさかのぼります。当時Cyrodiilを統治していたAkaviri PotentateのVersidue-Shaieは、戒厳令を敷いてAkavir正規軍以外のあらゆる軍事組織を解散させましたが、そのために治安が急激に悪化してしまいました。Dinieras-VesがVersidue-Shaieに相談して結成されたSyffimは、当初貴族たちに雇われ賊を討つAkaviriのみの傭兵としてスタートを切りましたが後には他の種族の参加も許すことで大いに発展し、時とともに現在の戦士ギルドの体裁を整えていきました。

Thieves Guildは盗賊により構成されている非合法ギルド。窃盗、スリ、密輸などをおこなっています。殺しは御法度でもしも仕事中に殺人を犯した場合はギルドを追放されてしまいます。Guardは長年このギルドの追跡に当たっているものの、Thieves Guildが存在することで重犯罪者が抑止されるとして寛容に見る者もいるようです。

Dark Brotherhoodは暗殺請負人で構成される非合法ギルド。依頼人から報酬を受け取って目標を暗殺するのを任務とする団体です。暗殺集団であるMorag Tongが起源とされ、2E 324にMorag TongがVersidue-Shaieを暗殺した後に組織を離れたメンバーがDark Brotherhoodを結成しました。原因は不明ですがこの件については宗教的な対立であるとする者もいます。Morag TongがDaedraのMephalaを守り神とする一方で、Dark Brotherhoodは死と混沌を司る蛇の王Sithisを信仰しています。Tiber Septimの後継者であるPelagius IはTemple of the OneでDark Brotherhoodにより暗殺されました。Morag Tongとは激しい縄張り争いを続けており、MorrowindではMorag Tongが、それ以外の地域ではDark Brotherhoodが優勢です。

種族 Edit

現在の世界には合計10の種族が存在しています。Imperial、Breton、Nord、Redguardが人間(Men)、Altmer、Bosmer、Dunmer、Orcがエルフ種(Mere)、Argonian、Khajiitが獣種(Beastfolks)です。

人間 Edit

ImperialはCyrodiil地方を故郷としており、現在の帝国の支配階級です。高い教養を有し、貿易・外交など知的な職業に従事する者も多くいます。ローマ人(ラテン人)をモデルとしています。

BretonはHigh Rockを故郷としており、抽象的な思考を得意とします。ケルト人がモデルです。

NordはSkyrimを故郷としており、金髪・碧眼・高身長で人間としては頑強な肉体を有しています。航海術も高く交易も盛んです。バイキングをモデルとしています。

RedguardはHammerfellに多く住んでおり、浅黒い肌と天然パーマの髪の毛を持っています。独立心旺盛な性格が多いようです。職業としては戦士特に測候などに向いています。ベルベル人など北アフリカの人々がモデルです。

エルフ種 Edit

Altmerはいわゆるハイエルフで、Summerset Isleを故郷としています。黄金色の肌を持ち、全種族の中で最も長い歴史を有し文化レベルも高いからか、非常に高慢な性格をしています。

Bosmerはいわゆるウッドエルフで、Valenwoodを故郷としています。小柄で大きな耳を持つ彼らは自然と調和した生活を尊び、森の中で狩猟などをして生活しています。

Dunmerはいわゆるダークエルフで、Morrowindを故郷としています。灰色の皮膚に赤い目をした陰気で感じの悪い人が多いです。他の種族を信用しておらず蔑視しています。大昔はChimerという種族でしたが、Azuraの罰を受けて今の姿となったと伝えられています。

Orcは一見獣種に見えますが、実はエルフ種に属しています。High RockとHammerfell地方に小さなコミュニティがあります。醜い外見が原因で以前は他の種族から嫌悪されており、「goblin以下」という酷い扱いも受けてきました。勇気、忍耐力、忠誠心などが評価されて現在では誤解は解けていますが差別は残っています。Daedric PrinceのBoethiahがエルフの祖先Aldmerの神Trinimacを滅ぼして「食べた」際にBoethiahがTrinimacの信徒に呪いをかけ今の姿になったという伝説があります。

獣種 Edit

Argonianはトカゲのような顔を持つ獣種でBlack Marshに多く住んでいます。毒と病原菌が蔓延しているこの沼地で住めるのは耐性のあるArgonianだけです。外見に似合わず深い知性を有し性格も穏健かつ忠実で友のためには死をも厭いません。一生のうちに性が入れ替わり、女のときには知性的、男の時にはやや攻撃的になるようです。過去にはカジートと共に奴隷として利用されており、この慣習は最近までMorrowindに残っていました。

Khajiitは猫の顔をした獣種でElsweyrに多く住みます。敏捷性に優れ性格は攻撃的で犯罪傾向がある者は追い剥ぎとなることが多いです。

絶滅した種族 Edit

Dwemerはいわゆるドワーフです。高い技術力を誇り、現在のMorrowindに住んでいましたが、ある日突然絶滅してしまいました。装備品が今も大陸中に残されています。

言語 Edit

作中で使われている言語はImperialの言葉です。英語では幾つかの単語をTES世界の固有名詞に入れ替えています(Earth→Nirn、Hell→Oblivion。例えばWhat in the hell→What in Oblivion )。
またTES III: MorrowindではDunmer語由来の多くのスラングが出てきました(そしてプレイヤーを混乱させました)。
Khajiitも独自の言語を持っており、Khajiitという種族名自体がKhajiit語で「砂漠の人」を意味します。

Edit

Tamriel大陸がある惑星Nirnの属する世界Mundusは、神々により創造されたと伝えられています。これらの神々の多くはTamrielにおいて崇拝され、同時に恐れられてもいます。信仰する神々は、地域や種族によって様々です。複数の種族により崇拝されている神もあり、その場合、神の名前は言語により異なることもあります。

この世界Mundusには2つの根源的な力が存在すると考えられています。均衡の力Anuの神々であるAedraはMundusを創造した者たちです。変化の力Padomayの神々Daedraは創造に参加することを拒否して自らの領地であるOblivionを創り上げ、そこから気まぐれでTamrielに干渉しています。人間や他の種族が神格化される例もあります。第三帝国の初代皇帝であるTiber Septimは死後にTalosとして神格化されました。Morrowind地方においては、Almalexia、Sotha Sil、Vivecの三人のDummerの指導者が生き神として神格化されTribunalと呼ばれていたが、この信仰は崩壊しました。

9つの地方において信仰されている神々とその対応関係は非常に複雑です。(参考)Cyrodil地方ではAedraの神々とTalosがNine Divinesとして国教となっているほか、Daedraを信仰する者もいます。
SkyrimではAlduin、Orkey、Dibella、Herma-Mora、Jhunal、Kyne、Shor、Mauloch、Mara、Stuhn、Ysmir、Tsunらが信仰されています。このうちHerma-MoraとMaulochはDeadraです。残りの神々はNine Divinesに属するAedraと共通の神ですが、名前は変わっています。AlduinはNine Divinesの主神であるAkatoshと同じ存在であるとされていますが、Alduinは世界の創造者と同時に破壊をも司るとされている点に違いがあります。AkatoshとAlduinの関係は「Morrowind」で読める「Varieties of Faith in the Empire」(帝国における信仰の種類)に書かれており、この本ではNordの信仰するAlduinについて、

とされています。これ以外にAkatoshとAlduinの関係を取り上げた資料は存在しません。TESシリーズに出てくる資料が全て正しいわけではない点にも注意が必要です。

歴史 Edit

夜明けの時代(Dawn Era) Edit

エルフの時代(Merethic Era) Edit

第一紀(First Era) Edit

1E 240 ― スカイリムの侵略戦争
スカイリムのNordたちが隣国に侵攻しMorrowindとHigh Rockを占領する。

1E 242 ― Alessian Slave Rebellion
Alessiaに率いられた奴隷身分の人間である古シロディル人が、エルフであるAyleidの領主たちに対して反乱を起こす。スカイリムのNordもこの反乱を支援した。遊牧民の戦士Pelinal Whitestrakeは、White Gold TowerでAyleidの王Umaril the Unfeatheredを打ち倒し決定的勝利を得た。その後PelinalはAyeidの神々によってその体を8つにバラバラにされてしまった。Alessiaは女王として即位しFirst Cyrodilic Empireが成立した。AlessiaはAldmerとNordの神々を合わせてNine Divinesを創設しこれを国教とした。

1E 401 ―ChimerとDwemerの同盟
Chimerの英雄Nerevarが「エルフの時代」から対立してきたChimerとDwemerを同盟させることに成功し、Morrowindを占領するSkyrimに対して蜂起する。

1E 369 - 1E 420 ― War of Succession
Skyrimの王Borgasが"Wild Hunt"によって殺害され、後継者をめぐって内戦が発生した。この戦争によりSkyrimは弱体化し、それまで支配下にあったHigh Rock、Morrowind、Cyrodiilを失い、Windhelmなどの街が破壊された。1E 420にPact of Chieftainsが結ばれ終結した。

1E 688 - 1E 700 War of the First Council
NordをMorrowindから追い払ったDwemerとChimerの間で再び戦争が発生した。Red Mountainの戦いにおいてDwemerはミステリアスに消滅し、Chimerの英雄Nerevarは死亡、Chimerはその姿を変えダークエルフのDummerとなった。MorrowindのDummerの間ではTribunalの生き神を信仰する新しい宗教が生まれた。

この戦争で何が起きたのかについては、次のように説明されている。Dwemerの指導者、哲学者、研究者であるKagrenacが、世界の創造神Lorkhanの遺物である「Lorkhanの心臓」(Heart of Lorkhan)を発見、これから異常な力を引き出すことに成功し、巨大なゴーレムNumidiumやKagrenac's Tools(篭手Wraithguard、ハンマーSunder、剣Keeningから成りHeart of Lorkhanの制御装置でもある)を作った。KagrenacはさらにLorkhanの心臓を永遠の生命の実現やChimerとの戦争に利用しようとしたために、Dwemerは部族ごと消滅した。Lorkhanの心臓とKagrenac's ToolsはChimerの指導者たちのものとなった。指導者の一人Voryn Dagothは、これらは危険すぎるから直ちに破壊すべきだとNerevarに進言したが、Nerevarは妻のAlmalexiaや他の指導者VivecとSotha Silにも相談したいとしてVoryn Dagothにこれらを一旦預け三人のもとへと向かった。相談を終えてVoryn Dagothの元へと戻ったNerevarに対して、Lorkhanの心臓に魅せられたVoryn Dagothの精神が異常をきたし、Dagoth Urと名乗って攻撃を仕掛けた。NerevarはDagoth Urを倒すことに成功したが、自身も深い傷を負った。Lorkhanの心臓とKagrenac's Toolsを慎重に扱い力を利用すべきだと考えたVivec、Almalexia、Sotha Silの三人はNerevarを暗殺した。この裏切りに激怒したDeadraの神Azuraは、Chimerの肌を灰色に眼を赤に変え、この種族はDummerと呼ばれるようになった。三人は永遠の命を有するTribunalとしてDummerの生き神となり、アーティファクトを利用してAkavirのMorrowindへの侵攻やDaedraのTamrielへの干渉を防ぐことに成功した。

1E 2321 War of Righteousness
Alessian Order内部における内部闘争が原因と見られるが詳細は分かっていない。この戦争によりIliac Bay周辺の人口の半数が死亡した。組織が肥大化して統治が難しくなり、独立する地方が現れるようになった。西Cyrodiilが分離を図ったのをきっかけとして戦争が勃発した。Lake Canulusに設けれていた巨大な修道院施設が破壊されるなどCyrodiilにも影響を与えた。

1E 2840 - 1E 2920 The Four-Score War
CyrodiilとMorrowindの間で80年に渡る戦争が発生した。当時Cyrdiilを支配していた第二帝国Reman朝の皇帝Reman IIIはDummerのBlack Gate要塞を攻略したが、暗殺集団Morag Tongに殺害された。Akavir出身の有力者Versidue-Shaiが玉座を継ぎ戦争は終結した。これが第一紀の終わりとされている。

第二紀(Second Era) Edit

2E 0 Akaviri Potentate(Akavir出身で皇帝に仕えた最高位の顧問)であるVersidue-Shaieが、皇帝に即位はしないものの事実上帝国を支配する。

2E 230 ― Mages Guild結成
Summerset IsleのFirstholdでVanus GalerionがMages Guildを結成する。

2E 320 ― Fighters Guild結成
Dinieras-VesがThe Syffimを結成する。戒厳令により解散させられていた私兵組織にかわり山賊の討伐など治安維持にあたった。のちにFighters Guildに発展した。

2E 324 ― Akaviri PotentateのVersidue-Shaieの暗殺
Morag Tongにより宮殿で暗殺される

2E 358 ― Dark Brotherhood結成
Morag Tongから派生してDark Brotherhoodが結成される。Morag Tongと激しい争いが発生する

2E 431 ― Akaviri PotentateのSavirien-Chorak暗殺
Morag TongによりSavirien-Chorakとその後継者たちが全員暗殺される。Akaviri Potentateと第二シロディール帝国の終焉

2E 560 ― Knahaten Fluの発生
疫病のKnahaten Fluが大陸南部で流行し多くの病死者がでる。Argonianには免疫があり感染しなかったので、陰謀説も囁かれた

2E 572 ― AkaviriによるMorrowind侵攻が撃退される
Morrowindに侵攻したAkaviriの軍隊が洪水により全滅する。TribunalのVivecがDunmerたちに水中で呼吸する方法を教え洪水を人為的に起こしたとされている

2E 830 ― Aldmeri Dominion建国
Summerset Isles and Valenwoodを統治するエルフによる自治領が建国される

2E 852 ― Battle of Sancre Tor
NordとBretonの同盟軍がCyrodiilに侵攻しCyrodiil北部のJerall Mountainsを占領、要塞Sancre Torに進駐する。Nord出身でColovian Estatesの支配をCyrodiil王Cuhlecainから任されていた将軍TalosがSancre Torを奪還し、要塞に設けられていたReman IIIの墓所からAmulet of Kingsを回収する

2E 854 ― 皇帝Cuhlecainの暗殺。Tiber Septimの即位
Bretonの工作員が宮殿に放火しCyrodiilの皇帝Cuhlecainを暗殺、将軍Talosは喉を切られ重傷を負う。Talosは名前をNord風からcyrodiil風にTiber Septimと変えて皇帝に即位する。

2E 864 ― Pocket Guide to the Empireの第一版が出版
Tiber Septimの指示によりImperial Geographical Societyが監修して出版された

2E 882 ― Dagoth Urの復活
Dagoth UrがRed Mountainの地下で復活する。

2E 896 ― Tiber SeptimがTamriel全土を征服する
Tiber SeptimがDwarfの遺物NumidiumとbattlemageのZurin Arctusの助けを借りて大陸を統一する。翌年に第二紀の終了と第三紀の開始を宣言する

第三紀(Third Era) Edit

3E 0 ― 第三紀の始まり
Tiber Septimが第二紀897年にTamriel全土を統一し第三紀の幕開けを宣言した。

3E 368 ― 皇帝Pelagius IVが逝去、Uriel Septim VIIの戴冠
Tamrielの再統一に従事していたPelagius IVが死去し息子のUriel Septim VIIが戴冠した。Uriel Septim VIIは父の後を継いでTamriel征服を推し進める。

3E 389 ― Imperial Simulacrumの始まり
皇帝Uriel Septim VIIがImperial BattlemageのJagar Tharnにより10年にわたって幽閉された。Jagar Tharnは魔法を用いて皇帝に成りすまし、帝国を支配するが、社会は不安定化した。幽閉から10年後に謎の元囚人が皇帝を救出して危機は終わった。

3E 403 ― War of Betony
Daggerfallの王LysandusがWayrestのLord Woodborneの仕掛けた罠によって殺された
High RockのDaggerfallとHammerfellのSentinelの間でWar of Betonyが始まる。

3E 417 ― 奇跡的な平和(Miracle of Peace)または西方の歪み(The Warp in the West)と呼ばれる現象が起こる
Iliac Bay周辺に存在した44の小領がDaggerfall、Sentinel、Wayrestおよびオークの自治領Orsiniumに集約された。

3E 427 ― MorrowindでBlight Curseが発生
Red Mountainの火口に住むDagoth-Urが、毒を持った火山灰Blight CurseをMorrowind中に撒き散らし始める。帝国の派遣した工作員が古代のChimerの英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineであると判明する。彼はMorrowind内での対立を解消し、問題の発端Heart of Lorkhanを破壊、Dagoth-Urを倒しMorrowindに平和が戻る。

3E 433 ― オブリビオン危機
Uriel Septim VIIとその息子3人がカルト教団Mithic Dawnにより暗殺された。Daedric Princeの一人Mehrunes DagonがOblivion Gateを開いてTamrielに侵攻し、手始めとしてKvatchが壊滅した。
皇帝の死に際してAmulet of Kingsを託された囚人が皇帝の私生児Martin Septimを助けCyrodiilのあちこちに設けられたOblivion Gateを閉じて回った。Martin Septimが自らを犠牲としてImperial Cityに現れたMehrunes Dagonを打ち倒し危機は終わった。これをもって第三紀の終わりとされる。

第四紀(Fourth Era) Edit

3E 0 ― 第四紀の開始
High ChancellorのOcatoを中心とするElder CouncilとBladesが、皇帝が不在の帝国を運営している。

4E ?? ― Red Mountainの噴火、Vvardenfell島の壊滅
TribunalのVivecが失踪した後に、Vivecが落下を停止させていた巨大な隕石であるMinistry of Truthが不安定化し始める。VuhonというUmbriel出身のDunmerの男がSulとともにIngeniumという装置を作り上げてVivec Cityへの落下を食い止めた。この装置Ingeniumの維持には魂が必要で、初めは囚人などの命を消費していた。魂の大きな者を用いれば、その者を生かしたまま拘束することで装置を維持することができるとわかり、Ilzhevenという者を犠牲にすることになった。それが昔の恋人であると知ったSulは彼女を助けだそうとしてVuhonと争い、Ingeniumを破壊してしまう。Ministry of Truthは本来の落下エネルギーを持ったまま地表に衝突した。その影響でRed Mountainが噴火しSolstheim島を除いたMorrowindは壊滅した。

4E ?? ― 帝国の動揺
Black MarshとElsweyrが帝国から離脱する。
Altmerによる政府ThalmorがValenwoodとSummerset Isleの支配権を手に入れた。
Argonianが壊滅したMorrowindに侵攻しこれを占領した。

4E ?? ― Titus Medeの戴冠
私兵組織の兵士出身でCyrodiilのColovian地域の有力者であったTitus Medeが千の軍を率いてImperial Cityを占領し、新しい帝国の樹立を宣言した。

4E 201 ― Nordの上王が暗殺され、Skyrimで内戦が発生する。(←今ここ)

TESシリーズのあらすじ Edit

The Elder Scrolls: Arena Edit

3E 389年に第三帝国の皇帝Uriel Septim VIIが、Imperial BattlemageのJagar Tharnによって他の次元に幽閉された。TharnはIllusion魔法を用いて皇帝に成りすまし、その後10年余り帝国を支配した。Tharnの元部下で陰謀に加わらなかったために殺害されていたRia Silmaneは、自身の霊を世界につなぎとめ、3E 399年に帝国獄舎から主人公を助けだした。主人公はTamriel全土に散らばったStaff of Chaosのかけらを集め、皇帝を救出しEternal Championの称号を得た。名はTalinであったと伝えられている。

The Elder Scrolls II: Daggerfall Edit

3E 405年に牢獄から解放された主人公は、皇帝の指示により工作員としてHigh Rock地方の都市Daggerfallに送られた。主人公は、2年前にWar of Betonyが続く中で暗殺され街を彷徨っているKing Lysandusの霊を解放すること、皇帝がLysandusの妻Myniseraに宛てた親書の紛失について調査するように命じられていた。この手紙には、Lysandusの母Nulfagaが、強力な兵器となるゴーレムNumidiumの復活の鍵となる宝石Mantellaのありかを知っているという情報が書かれていたことが判明する。皇帝はTamrielの統一のためにNumidiumを利用しようと目論んでいた。いくつかの偶然と過失によって、手紙はGortworgという名のオークの手に渡った。Mantellaが何なのかを知らぬまま、Gortworgはネクロマンサーの指導者でもあるKing of WormsのMannimarcoに相談した。数百年前にTiber Septimにより乱用されたNumidiumのうち最後の一体を破壊したUnderkingがHigh Rockの地下深くの墓所で復活した。主人公はKing Lysandusの暗殺犯を殺して王の霊を安らかにし、DaggerfallのKing GothrydからNumidiumの制御装置であるTiber Septimのトーテムを盗み出し、さらにAetheriusに隠されていたMantellaを回収した。Hero of Daggerfallと讃えられたプレーヤーにはその後6つの選択肢が与えられ、それぞれ異なるエンディングを迎えることができる。

プレーヤーがトーテムを所持した状態でMantellaを使うと、Numidiumはプレーヤーを殺し制御不能になって最終的には帝国軍によって破壊される。この選択肢は公式サイトにも書かれていたが、Mantellaを回収するにはトーテムを有力者のいずれかに渡す必要があるので実際には選択できない。MantellaをUnderkingに渡した場合は、Underkingはその力を吸収して永遠の眠りにつき、周囲にマギカが無効となる空間を作り出す。Gortworgに手渡した場合には彼はNumidiumを帝国軍とBay Kingsを撃破するのに用いる。その後Underkingが現れ、Numidiumを完全に破壊して自身も倒れ、Gortworgはオークの都市国家Orsiniumを建設する。Bladesに渡した場合は、Bay Kingsとオークに対してそれを用いて最終的には帝国がTamrielを統一する。Bay Kingsのいずれかに手渡された場合は、その王は他の王国をNumidiumで破壊し、その後Underkingが王と自身を殺す。MannimarcoがMantella受け取った場合は、それを用いて自身が神となる。

Daggerfallで採用されたマルチエンディングによって、続編のストーリーの作成には一工夫が必要になった。Morrowindにおいて読むことが出来る本には、417年にWarp of the WestまたはMiracle of Peaceと呼ばれる異変が発生したと記されている。この本によると、Mantellaが隠されていたAetheriusは時を支配する神Akatoshの霊的な空間であるため、時空の歪みによって6つ全ての選択肢が同時に発生したとされている。つまり主人公はNumidiumにより殺され、Daggerfallの諸王国は合併し、Bay kingsと帝国軍はオークに敗北し、Tamriel全土は帝国により統一され、King of Wormsは神となり、Mannimarcoの生まれ変わりはOrder of the Black Wormの指導者となり、Underkingは自身の心臓と再び取り戻しそして死んだことになる。

The Elder Scrolls III: Morrowind Edit

3E 427年にMorrowind地方のVvardenfell島に向かう船中で主人公は目を覚ます。皇帝Uriel Septim VIIの命令によって、主人公は牢獄から解放されていた。密書を渡すように指示されたBalmoraという街にいるCaius Cosadesは、帝国の諜報組織であるBladesのVvardenfell島における責任者だった。Bladesに入隊し諜報活動に従事する主人公は、Vvardenfell島における奇妙な失踪と天啓に遭遇する。不死の半神Dagoth Urとその信奉者Sixth HouseはHeart of Lorkhanを用いてBlightの呪いと呼ばれる毒性の火山灰を撒き散らし住民の精神を侵しMorrowindを支配しようとしていた。Ashlandsに住む遊牧民Ashlanderたちの間では、古代の英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineの降臨が予言されていた。予言ではNerevarineには7つの条件が課されていた。名の知れぬ両親の元にある特定の日に産まれCorprus病から癒えた経験のある者という最初の2つの条件に主人公は合致していた。3つめの予言のとおり、Nerevarの遺物でありNerevarine以外のものが身につけると死が訪れるという指輪Moon-and-Starを指にはめ、自身がNerevarの生まれ変わりであるとの確信を得た。Great HousesとAshlanderたちを和解させるという予言も成就させた主人公は、Tribunal TempleによってNerevarineであると正式に認められた。Tribunalの一人である生き神のVivecに招かれた主人公はDagoth Urを葬って欲しいと依頼され、古代のアーティファクトである篭手Wraithguardを受け取った。Dagoth Urの部下を倒して残りのアーティファクトであるハンマーのSunderと剣のKeeningを回収する。Red Mountainの火口にあるDagoth Urの砦を訪れた主人公は、Dagoth Urによって過去の経緯を打ち明けられ、味方となるよう誘われる。主人公はこれを断り、Dagoth Urを倒し、その力の源泉であったHeart of Lorkhanも破壊する。Sixth Houseは崩壊し、Morrowindは平和を取り戻した。

The Elder Scrolls IV: Oblivion Edit

主人公が入れられていた牢獄を皇帝Uriel Septim VIIと護衛のBladesたちが訪れた。暗殺者によって皇帝の息子たち3人が殺され、皇帝は安全のために帝都を脱出するため牢獄に設けられていた抜け穴を利用しようとしていた。次々に襲いかかる暗殺者に皇帝は倒れ、遺言として主人公に、初代皇帝と神Akatoshの契約の印であるAmulet of KingsをBladesの長Jauffreに届けるよう依頼した。これを受け取ったJauffreはMartinという皇帝の私生児が存在することを明かし連れてくるよう命じた。Martinが住むKvatchで暗殺者と手を組むDeadra PrinceのMehrunes Dagonによって設けられたOblivionへつながる門を閉じた主人公は、Martinと共にJauffreのものとに向かったが、Amulet of Kingsは暗殺者に奪われていた。MartinをBladesの本部に送り届け帝都で邪教と接触しMithic Dawnという邪教が暗殺者であることが分かる。Mages大学の助けで教団の本部に潜入し秘本を手に入れ、それから得た情報で邪教の総帥Mankar Camoranの創った次元ヘ向かいCamoranをたおしてAmulet of the Kingを回収した。Martinと帝都へ戻るが、そこにはMehrunes Dagonが出現していた。MartinはAmulet of Kingsを破壊し、自身を依代にしてAkatoshを具現化させMehrunes DagonをOblivionへ追いやった。Martinの犠牲によってCyrodiilはOblivionから永遠に隔絶され平和が戻った。

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