TES世界の基礎知識 のバックアップ(No.56)

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The Elder Scrollsシリーズには地理、歴史、人種、神々、神話など膨大な量の設定が存在します。基本的にはトールキンの「中つ国シリーズ」(「ホビットの冒険」、「指輪物語」など)と同様の正統派ファンタジーです。これらの情報はゲームの中に存在する本に神話、歴史書、旅行案内といった形で記されており、プレーヤーも自由に読むことができます。「Morrowind」、「Oblivion」、「Skyrim」にはそれぞれ300冊以上の本が用意されています。The Elder Scrolls世界の設定や、これまでの作品群のストーリーを知ることで、「Skyrim」をより楽しむことができるでしょう。

目次 Edit

地理 Edit

The Elder Scrollsの物語は、Mundus星系の惑星Nirn上の大陸Tamrielが舞台です。NirnはMasserとSecundaという大小2つの月を従えています。

NirnにはTamriel以外にも幾つかの大陸があります。

Aldmeris
古エルフであるAldmerの故郷です。「エルフの時代」に何らかの原因でAldmeris大陸は失われ、AldmerはSummerset Isleに、そこからさらにTamrielへ移住しました。
Akavir
Tamrielの東方にある大陸で、そこに住むAkaviriたちは、以前にTamrielへ侵攻してきたことがあります。現在もTamriel大陸のあちこちにAkavirの遺跡や遺物が残されています。The Bladesが採用している反りのある刀などの装備はAkaviriのものです。デザインを見てわかるとおり、設定としては日本をイメージしています。
Atmora
amrielの北方の大陸で古Nordの故郷です。初代皇帝であるTiber Septimもこの大陸の出身(つまり彼はNord)で、第ニ紀の後期にSkyrim地方を経てCyrodiilへと渡りSeptim朝を興しました。
Yokuda
Tamrielの西方にあった大陸でしたが、何らかの原因で海に沈んだとされています。この災厄の際に多くのYokudaの人々が海を渡りTamrielへ移住し、現在のRedguardの祖先になりました。

他にもCathnoquey、Esroniet、Pyandonea、Roscrea、Thras、Ynesleaなどの大陸が存在するようですが詳しいことは分かっていません。

Tamriel大陸は9つの地方で構成されています。

TamrielMap.jpg

地理的にも政治、経済的にもTamerielの中心に位置する地方がCyrodiilです。Cyrodiilは緑豊かで肥沃な土地で人間種のImperialの故郷です。北方には険しい山岳が、南方にはジャングルが広がり、砂漠はありません。
中央を流れるNiben Riverの西は草原が、東は森が多い傾向があります。Niben Riverの北端のLake Rumareに浮かぶ島に帝国の首都であるImperial Cityが建設されています。Cyrodiilはここを底とする盆地になっており、Cyrodiilのどの地点からもImperial Cityの巨大な白い塔White Gold Towerを視認することができます。
Imperial City以外には8つの都市が存在します。Anvilは西端のGold Coastの海沿いに、BravilはNiben river西岸に、Brumaは北方のJeralls mountainsの麓に、Cheydinhalは北東の森の中に、Chorrolは北西の森の中に、KvatchはGold Road沿いでAnvilとSkingradの中間に位置する山頂に、Leyawiinは南のNiben RiverとTopal Bayの合流地点の西岸に、SkingradはGold Road沿いでImperial CityとKvatchの間にあります。

Morrowind地方はCyrodiilの北東に位置します。現在のMorrowindにはダークエルフのDunmerが多く住みます。Vvardenfell島が地方の中心で、島の中心にはRed Mountainという活火山が聳えています。

Skyrim地方はCyrodiilの北に位置します。人間種のNordの故郷で9つの地域に分かれた諸侯を束ねるHigh King(上王/上級王)により支配されています。ツンドラと山岳地帯が広がる厳しい気候ですが、経済力があり過去には大陸の殆どを支配していたこともあります。Skyrimの地域の大雑把な説明はこちらにあります。

Hammerfell地方はCyrodiilの北西に位置します。砂漠が広がっており、褐色人種のRedguardが多く住みます。第三紀には帝国の属領でしたが、帝国支配を嫌う一部の部族は砂漠に暮らしていました。

High Rock地方はHammerfellのさらに北西に位置します。人間種のBretonの故郷で多くの小諸侯に分裂しています。例外としてOrcが建設した街Orsiniumもあります。

Black Marsh地方はCyrodiilの南東に位置しています。沼地が広がり、病気と毒を持つ植物や獣が跋扈しています。トカゲの容貌を持つ獣種のArgonianの故郷で、An-XileelというArgonianの王により支配されています。

Elsweyr地方はCyrodiilの南に位置します。猫の容貌を持つ獣種のKhajiitの故郷で、Maneと呼ばれるKhajiitの部族が支配しています。

Valenwood地方はCyrodiilの南西に位置します。ウッドエルフであるBosmerが多く住み、森が広がっています。

Summerset Isle大陸の南西に浮かぶ大きな島で、ハイエルフであるAltmerの故郷です。

政治 Edit

第三紀初めに成立したImperial 中心の Third Empire は、Imperial Cityを首都としてTamriel大陸全てを支配していました。皇帝位はTiber Septimを初代とするSeptim朝の皇帝により代々継承されてきましたが、 Oblivion Crisis により断絶しました。実際に政府を率いていたのはElder Councilという皇帝により選ばれた少数の元老たちで、Imperial以外の種族も含めた全Tammrielの貴族などで構成されていました。法の制定など大きな権限を握るほか、皇帝が政務をとれない場合には元首職を代行することもありました。皇帝にはElder Councilの決定に対する拒否権が与えられていました。

Cyrodiil以外の地方における第三Cyrodiil帝国の影響力は、地元の支配階級と複雑にせめぎ合っていました。Cyrodiilから離れるほど帝国支配も緩んでおり、独立を企てる者も多かったようです。

組織 Edit

種族 Edit

現在のTamrielの文明世界には合計10の種族が存在しています。非文明地域には知られざる種族が隠れ住んでいるかも知れません。

Imperial、Breton、Nord、Redguardが人間(Men)、Altmer、Bosmer、Dunmer、Orcがエルフ種(Mere)、Argonian、Khajiitが獣種(Beastfolks)です。

人間 Edit

エルフ種 Edit

獣種 Edit

言語 Edit

作中で使われている言語はImperialの言葉です。英語では幾つかの単語をTES世界の固有名詞に入れ替えています。Earth→Nirn、Hell→Oblivionなどです。例えばWhat in the hell is that?(いったいあれは何だ?)はWhat in Oblivion is that?となります。TES III: MorrowindではDunmer語由来の多くのスラングが使われ、プレイヤーを混乱させました。Khajiitも独自の言語を持っており、Khajiitという種族名自体が彼らの言葉で「砂漠の人」を意味します。

Edit

Tamriel大陸がある惑星Nirnの属する世界Mundusは、神々により創造されたと伝えられています。これらの神々の多くはTamrielにおいて崇拝され、同時に恐れられてもいます。信仰する神々は、地域や種族によって様々です。複数の種族により崇拝されている神もあり、その場合、神の名前は言語により異なることもあります。

この世界Mundusには2つの根源的な力が存在すると考えられています。均衡の力Anuの神々であるAedraはMundusを創造した者たちです。変化の力Padomayの神々Daedraは創造に参加することを拒否して自らの領地であるOblivionを創り上げ、そこから気まぐれでTamrielに干渉しています。人間や他の種族が神格化される例もあります。第三帝国の初代皇帝であるTiber Septimは死後にTalosとして神格化されました。Morrowind地方においては、Almalexia、Sotha Sil、Vivecの三人のDummerの指導者が現人神として神格化されTribunalと呼ばれていたが、この信仰は崩壊しました。

9つの地方において信仰されている神々とその対応関係は非常に複雑です。(参考)Cyrodil地方ではAedraの神々とTalosがNine Divinesとして国教となっているほか、Daedraを信仰する者もいます。
SkyrimではAlduin、Orkey、Dibella、Herma-Mora、Jhunal、Kyne、Shor、Mauloch、Mara、Stuhn、Ysmir、Tsunらが信仰されています。このうちHerma-MoraとMaulochはDeadraです。残りの神々はNine Divinesに属するAedraと共通の神ですが、名前は変わっています。AlduinはNine Divinesの主神であるAkatoshと同じ存在であるとされていますが、Alduinは世界の創造者と同時に破壊をも司るとされている点に違いがあります。AkatoshとAlduinの関係は「Morrowind」で読める「Varieties of Faith in the Empire」(帝国における信仰の種類)に書かれており、この本ではNordの信仰するAlduinについて、

Alduin(世界を食らう者):AlduinはNordにおけるAkatoshの変形であり、Nine Divinesにおける一方とは表面的にしか似ていない。一例として、Alduinの仮名である「世界を食らう者」は、この世界を開くために前の世界を破壊した恐ろしい、荒れ狂う炎の嵐として描いた神話から来ている。Nordたちはすなわちこの時間を司る神を世界の創造者であると同時に終末の先触れであると見なしている。彼はNordにおける神々の長ではなく、気味が悪く恐ろしが、神々の源泉である。

とされています。これ以外にTES4: Oblivionまでの過去の作品ではAkatoshとAlduinの関係を取り上げた資料は存在しません。また、TESシリーズに出てくる資料が全て正しいわけではない*1点にも注意が必要です。

歴史 Edit

TES世界には今のところ6つの時代があります。それぞれ古い順に、夜明けの時代(Dawn Era)、エルフの時代(Merethic Era)、第1紀〜第4紀(First〜Fourth Era)と呼ばれています。ま、元号みたいなものですね。

何か出来事のあった年を表記する場合、それがいつの時代に起きた出来事なのかはっきりさせるために、時代の名前を省略したものが年号の前につく場合があります。例えば、SkyrimのHigh Kingが暗殺された年は第4紀の201年ですが、これは4E 201と表記されます。

夜明けの時代(Dawn Era) Edit

エルフの時代(Merethic Era) Edit

第一紀(First Era) Edit

1E 240 ― Skyrim (スカイリム)の侵略戦争
SkyrimのNordたちが隣国に侵攻しMorrowindとHigh Rockを占領する。

1E 242 ― Alessian Slave Rebellion
Alessiaに率いられた奴隷身分の人間である古Cyrodiil人が、エルフであるAyleidの領主たちに対して反乱を起こす。SkyrimのNordもこの反乱を支援した。遊牧民の戦士Pelinal Whitestrakeは、White Gold TowerでAyleidの王Umaril the Unfeatheredを打ち倒し決定的勝利を得た。その後PelinalはAyeidの神々によってその体を8つにバラバラにされてしまった。Alessiaは女王として即位しFirst Cyrodilic Empireが成立した。AlessiaはAldmerとNordの神々を合わせてEight Divinesを創設しこれを国教とした。

1E 401 ―ChimerとDwemerの同盟
Chimerの英雄Nerevarが「エルフの時代」から対立してきたChimerとDwemerを同盟させることに成功し、Morrowindを占領するSkyrimに対して蜂起する。

1E 369 - 1E 420 ― War of Succession
Skyrimの王Borgasが"Wild Hunt"によって殺害され、後継者をめぐって内戦が発生した。この戦争によりSkyrimは弱体化し、それまで支配下にあったHigh Rock、Morrowind、Cyrodiilを失い、Windhelmなどの街が破壊された。1E 420にPact of Chieftainsが結ばれ終結した。

1E 688 - 1E 700 War of the First Council
NordをMorrowindから追い払ったDwemerとChimerの間で再び戦争が発生した。Red Mountainの戦いにおいてDwemerはミステリアスに消滅し、Chimerの英雄Nerevarは死亡、Chimerはその姿を変えダークエルフのDummerとなった。MorrowindのDummerの間ではTribunalの現人神を信仰する新しい宗教が生まれた。

この戦争で何が起きたのかについては、次のように説明されている。Dwemerの指導者、哲学者、研究者であるKagrenacが、世界の創造神Lorkhanの遺物である「Lorkhanの心臓」(Heart of Lorkhan)を発見、これから異常な力を引き出すことに成功し、巨大なゴーレムNumidiumやKagrenac's Tools(篭手Wraithguard、ハンマーSunder、剣Keeningから成りHeart of Lorkhanの制御装置でもある)を作った。KagrenacはさらにLorkhanの心臓を永遠の生命の実現やChimerとの戦争に利用しようとしたために、Dwemerは種族ごと消滅した。Lorkhanの心臓とKagrenac's ToolsはChimerの指導者たちのものとなった。指導者の一人Voryn Dagothは、これらは危険すぎるから直ちに破壊すべきだとNerevarに進言したが、Nerevarは妻のAlmalexiaや他の指導者VivecとSotha Silにも相談したいとしてVoryn Dagothにこれらを一旦預け三人のもとへと向かった。相談を終えてVoryn Dagothの元へと戻ったNerevarに対して、Lorkhanの心臓に魅せられたVoryn Dagothの精神が異常をきたし、Dagoth Urと名乗って攻撃を仕掛けた。NerevarはDagoth Urを倒すことに成功したが、自身も深い傷を負った。Lorkhanの心臓とKagrenac's Toolsを慎重に扱い力を利用すべきだと考えたVivec、Almalexia、Sotha Silの三人はNerevarを暗殺した。この裏切りに激怒したDeadraの神Azuraは、Chimerの肌を灰色に眼を赤に変え、この種族はDummerと呼ばれるようになった。三人は永遠の命を有するTribunalとしてDummerの現人神となり、アーティファクトを利用してAkavirのMorrowindへの侵攻やDaedraのTamrielへの干渉を防ぐことに成功した。

1E 2321 War of Righteousness
Alessian Order内部における内部闘争が原因と見られるが詳細は分かっていない。この戦争によりIliac Bay周辺の人口の半数が死亡した。組織が肥大化して統治が難しくなり、独立する地方が現れるようになった。西Cyrodiilが分離を図ったのをきっかけとして戦争が勃発した。Lake Canulusに設けれていた巨大な修道院施設が破壊されるなどCyrodiilにも影響を与えた。

1E 2840 - 1E 2920 The Four-Score War
CyrodiilとMorrowindの間で80年に渡る戦争が発生した。当時Cyrdiilを支配していた第二帝国Reman朝の皇帝Reman IIIはDummerのBlack Gate要塞を攻略したが、暗殺集団Morag Tongに殺害された。Akavir出身の有力者Versidue-Shaieが玉座を継ぎ戦争は終結した。これが第一紀の終わりとされている。

第二紀(Second Era) Edit

2E 0 ― 第二紀の開始
Akaviri Potentate(Akavir出身で皇帝に仕えた最高位の顧問)であるVersidue-Shaieが、皇帝に即位はしないものの事実上帝国を支配する。

2E 230 ― Mages Guild結成
Summerset IsleのFirstholdでVanus GalerionがMages Guildを結成する。

2E 320 ― Fighters Guild結成
Dinieras-VesがThe Syffimを結成する。戒厳令により解散させられていた私兵組織にかわり山賊の討伐など治安維持にあたった。のちにFighters Guildに発展した。

2E 324 ― Akaviri PotentateのVersidue-Shaieの暗殺
Morag Tongにより宮殿で暗殺される

2E 358 ― Dark Brotherhood結成
Morag Tongから派生してDark Brotherhoodが結成される。Morag Tongと激しい争いが発生する

2E 431 ― Akaviri PotentateのSavirien-Chorak暗殺
Morag TongによりSavirien-Chorakとその後継者たちが全員暗殺される。Akaviri Potentateと第二シロディール帝国の終焉

2E 560 ― Knahaten Fluの発生
疫病のKnahaten Fluが大陸南部で流行し多くの病死者がでる。Argonianには免疫があり感染しなかったので、陰謀説も囁かれた

2E 572 ― AkaviriによるMorrowind侵攻が撃退される
Morrowindに侵攻したAkaviriの軍隊が洪水により全滅する。TribunalのVivecがDunmerたちに水中で呼吸する方法を教え洪水を人為的に起こしたとされている

2E 830 ― Aldmeri Dominion建国
Summerset Isles and Valenwoodを統治するエルフによる自治領が建国される

2E 852 ― Battle of Sancre Tor
NordとBretonの同盟軍がCyrodiilに侵攻しCyrodiil北部のJerall Mountainsを占領、要塞Sancre Torに進駐する。Nord出身でColovian Estatesの支配をCyrodiil王Cuhlecainから任されていた将軍TalosがSancre Torを奪還し、要塞に設けられていたReman IIIの墓所からAmulet of Kingsを回収する

2E 854 ― 皇帝Cuhlecainの暗殺。Tiber Septimの即位
Bretonの工作員が宮殿に放火しCyrodiilの皇帝Cuhlecainを暗殺、将軍Talosは喉を切られ重傷を負う。Talosは名前をNord風からcyrodiil風にTiber Septimと変えて皇帝に即位する。

2E 864 ― Pocket Guide to the Empireの第一版が出版
Tiber Septimの指示によりImperial Geographical Societyが監修して出版された

2E 882 ― Dagoth Urの復活
Dagoth UrがRed Mountainの地下で復活する。

2E 896 ― Tiber SeptimがTamriel全土を征服する
Tiber SeptimがDwarfの遺物NumidiumとbattlemageのZurin Arctusの助けを借りて大陸を統一する。翌年に第二紀の終了と第三紀の開始を宣言する

第三紀(Third Era) Edit

3E 0 ― 第3紀の始まり
Tiber Septim (タイバー・セプティム)が第2紀897年にTamriel全土を統一し第3紀の幕開けを宣言した。

3E 121 ― Uriel III (ウリエル3世)の戴冠

伝えられるところでは、時の女皇帝Kintyra II (キンタイラ2世)は帝国とUriel IIIと女王Potema (ポテマ)、そしてHigh Rock、Skyrim、Morrowindの不幸な王国群の同盟軍との戦いの最中捕らえられ、数年前に殺されたとも言われている。三度目の大きな、そして最後の攻撃で帝都自体が2週間の間だけ奪われた。このとき、Uriel IIIは自身がTamrielの皇帝であると称した。彼は父親から受け継いだUriel Mantiarcoと言う名であったにもかかわらず、不正にUriel Septim IIIと名乗った。

3E 121 ― War of the Red Diamond

この戦争はPelagius II (ペラギウス2世)の生き残っている3人の子供たち―Potema、Cephorus (セフォラス)、そしてMagnus (マグヌス)―によるものであった。Potemaは当然のごとく息子のUriel IIIを支持し、SkyrimとMorrowind北部が彼女たちを支持した。CephorusとMagnusの努力によってHigh Rockは彼らの支持に回った。Hammerfell、Summerset Isle、Valenwood、Elsweyr、Black Marshは支持が割れたものの、多くの王たちはCephorusとMagnusを支持した。

3E 123, 23 Frostfall ― 女皇帝Kintyra II (キンタイラ2世)が獄死

3E 114年とも言われてはいるが、女皇帝Kintyra IIはこの年に亡くなったとされる。Frostfallの23日は現在では彼女にちなみ「the day of Broken Diamond」と呼ばれている。

3E 127 ― 皇帝Uriel IIIが死とCephorus I(セフォラス1世)の戴冠

Uriel IIIはHammerfellでのIchidagの戦いで叔父たちと戦い捕らえられた。帝都での裁きを受ける途上、暴徒に巻き込まれ、乗っていた物ごと生きたまま焼かれた。そのまま帝都への旅を続けたUrielの叔父は、市民の賞賛を受けTamriel皇帝Cephorus Iとして即位した。Cephorusの治世は戦争だけのものであった。彼は優しく、知的な人物だったがこのときTamrielが必要としていたのは真に偉大な戦士であり、彼はそれによく応えた。

3E 137 ― Solitude女王Potemaの死

皇帝Cephorus Iは姉妹であるPotemaを破るため、10年もの月日を絶え間ない戦いに費やした。いわゆるSolitudeの狼女王は彼女の都市の包囲戦で命を落とした。

3E 368 ― 皇帝Pelagius IV (ペラギウス4世)が逝去、Uriel Septim VII (ユリエル・セプティム7世)の戴冠
Tamrielの再統一に従事していたPelagius IVが死去し息子のUriel Septim VIIが戴冠した。Uriel Septim VIIは父の後を継いでTamriel征服を推し進める。

3E 389 ― Imperial Simulacrumの始まり
皇帝Uriel Septim VIIがImperial BattlemageのJagar Tharn (ジャガー・サーン)によって10年にわたり幽閉される事件が発生。Jagar Tharnは魔法を用いて皇帝に成りすまし、帝国を支配したため、社会は大いに混乱した。幽閉から10年後に皇帝は無事救出され危機は終わった。
(皇帝を救出したのが、The Elder Scrolls: ARENAの主人公である。)

3E 403 ― War of Betony
Daggerfallの王LysandusがWayrestのLord Woodborneの仕掛けた罠によって殺された
High RockのDaggerfallとHammerfellのSentinelの間でWar of Betonyが始まる。

3E 417 ― Miracle of Peace (奇跡的な平和)またはThe Warp in the West (西方の歪み)と呼ばれる現象が起こる
Iliac Bay周辺に存在した44の小領がDaggerfall、Sentinel、Wayrestおよびオークの自治領Orsiniumに集約された。

3E 427 ― MorrowindでBlight Curseが発生
Red Mountainの火口に潜んでいたDagoth Urが、毒を持った火山灰Blight CurseをMorrowind中に撒き散らし始める。帝国の派遣した工作員が古代のChimerの英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineであると判明する。彼はMorrowind内での対立を解消し、問題の発端Heart of Lorkhanを破壊、Dagoth Urを倒しMorrowindに平和が戻る。このMorrowind を救った Nerevarineは前々作 The Elder Scrolls III: Morrowind の主人公であり、前々作の舞台はこの時代の物語である。

3E 433 ― Oblivion Crisis
Oblivion危機と呼ばれる一連の事件が発生。
カルト教団Mythic Dawnが皇帝Uriel Septim VIIとその息子を相次いで暗殺。
加えてDaedric Princeの一人Mehrunes DagonがCyrodiil西部の町Kvatchを攻撃し、Tamriel全土でOblivion Gateが開き始める。
皇帝の私生児Martin Septim (マーティン・セプティム)が新皇帝に即位、自らの命と引き換えに危機を収束させる。
Septim朝が断絶。Amulet of Kings(神Akatoshと皇帝の契約の印とされる秘宝)も失われてしまったため、第3紀は終わりを迎える。

(Amulet of Kingsの授受、皇帝の即位、Oblivion Gateの破壊などを行い、新皇帝を支えたのが前作'The Elder Scrolls IV: Oblivion の主人公であり、前作の舞台はこの時代の物語である。)

第四紀(Fourth Era) Edit

4E 0 ― 第四紀の開始
議長Ocato (オカトー)を首班としたElder Council (帝国評議会) と元皇帝の護衛組織 Blades (ブレード)が中心となり「皇帝なき帝国」の運営を開始。

4E 1 ― 帝国の分裂
Black Marsh と Elsweyr が相次いで帝国から離脱。

4E 5-6 ― Red Mountainの噴火、Vvardenfell島の壊滅
TribunalのVivecが失踪した後に、Vivecが宙に浮かせていた巨大な隕石であるMinistry of Truthが不安定化し始める。VuhonというUmbriel出身のDunmerの男がSulとともにIngeniumという装置を作り上げてVivec Cityへの落下を食い止めた。この装置Ingeniumの維持には魂が必要で、初めは囚人などの命を消費していた。魂の大きな者を用いれば、その者を生かしたまま拘束することで装置を維持することができるとわかり、Ilzhevenという者を犠牲にすることになった。それが昔の恋人であると知ったSulは彼女を助けだそうとしてVuhonと争い、Ingeniumを破壊してしまう。Ministry of Truthは本来の落下エネルギーを持ったまま地表に衝突した。その影響でRed Mountainが噴火しSolstheim島を除いたMorrowindは壊滅した。
その後、Argonianが壊滅したMorrowind南部に侵攻しこれを占領した。

4E 10 ― 有力者Ocatoの暗殺
Ocato が Thalmor のエージェントによって暗殺される。
有力者を失ったことにより Elder Council は紛糾、帝国諸州への影響力を弱めることになる。

4E 17 ― Titus Medeの戴冠
Cyrodiil Colovian 地方の有力者 Titus Mede(元私兵)がImperial Cityを占領。
新しい帝国の樹立を宣言した。

4E 22 ― Summerset Isle勢力の変貌
Oblivion危機により勢力を伸張したThalmorがSummerset Isleの実権を握る。
国名をAlinorに変更。

4E 29 ― AlinorとValenwoodの同盟、Aldmeri Dominionの復活

TESシリーズのあらすじ Edit

以下、過去発売ゲームのネタバレ注意

The Elder Scrolls: Arena Edit

3E 389年に第三帝国の皇帝Uriel Septim VIIが、Imperial BattlemageのJagar Tharnによって他の次元に幽閉された。TharnはIllusion魔法を用いて皇帝に成りすまし、その後10年余り帝国を支配した。Tharnの元部下で陰謀に加わらなかったために殺害されていたRia Silmaneは、自身の霊を世界につなぎとめ、3E 399年に帝国獄舎から主人公を助けだした。主人公はTamriel全土に散らばったStaff of Chaosのかけらを集め、皇帝を救出しEternal Championの称号を得た。名はTalinであったと伝えられている*2

The Elder Scrolls II: Daggerfall Edit

3E 405年に牢獄から解放された主人公は、皇帝の指示により工作員としてHigh Rock地方の都市Daggerfallに送られた。主人公は、2年前にWar of Betonyが続く中で暗殺され街を彷徨っているKing Lysandusの霊を解放すること、皇帝がLysandusの妻Myniseraに宛てた親書の紛失について調査するように命じられていた。この手紙には、Lysandusの母Nulfagaが、強力な兵器となるゴーレムNumidiumの復活の鍵となる宝石Mantellaのありかを知っているという情報が書かれていたことが判明する。皇帝はTamrielの統一のためにNumidiumを利用しようと目論んでいた。いくつかの偶然と過失によって、手紙はGortworgという名のオークの手に渡った。Mantellaが何なのかを知らぬまま、Gortworgはネクロマンサーの指導者でもあるKing of WormsのMannimarcoに相談した。数百年前にTiber Septimにより乱用されたNumidiumのうち最後の一体を破壊したUnderkingがHigh Rockの地下深くの墓所で復活した。主人公はKing Lysandusの暗殺犯を殺して王の霊を安らかにし、DaggerfallのKing GothrydからNumidiumの制御装置であるTiber Septimのトーテムを盗み出し、さらにAetheriusに隠されていたMantellaを回収した。Hero of Daggerfallと讃えられたプレーヤーにはその後6つの選択肢が与えられ、それぞれ異なるエンディングを迎えることができる。

プレーヤーがトーテムを所持した状態でMantellaを使うと、Numidiumはプレーヤーを殺し制御不能になって最終的には帝国軍によって破壊される。この選択肢は公式サイトにも書かれていたが、Mantellaを回収するにはトーテムを有力者のいずれかに渡す必要があるので実際には選択できない。MantellaをUnderkingに渡した場合は、Underkingはその力を吸収して永遠の眠りにつき、周囲にマジカが無効となる空間を作り出す。Gortworgに手渡した場合には彼はNumidiumを帝国軍とBay Kingsを撃破するのに用いる。その後Underkingが現れ、Numidiumを完全に破壊して自身も倒れ、Gortworgはオークの都市国家Orsiniumを建設する。Bladesに渡した場合は、Bay Kingsとオークに対してそれを用いて最終的には帝国がTamrielを統一する。Bay Kingsのいずれかに手渡された場合は、その王は他の王国をNumidiumで破壊し、その後Underkingが王と自身を殺す。MannimarcoがMantella受け取った場合は、それを用いて自身が神となる。

Daggerfallで採用されたマルチエンディングによって、続編のストーリーの作成には一工夫が必要になった。Morrowindにおいて読むことが出来る本には、417年にWarp of the WestまたはMiracle of Peaceと呼ばれる異変が発生したと記されている。この本によると、Mantellaが隠されていたAetheriusは時を支配する神Akatoshの霊的な空間であるため、時空の歪みによって6つ全ての選択肢が同時に発生したとされている。つまり主人公はNumidiumにより殺され、Daggerfallの諸王国は合併し、Bay kingsと帝国軍はオークに敗北し、Tamriel全土は帝国により統一され、King of Wormsは神となり、Mannimarcoの生まれ変わりはOrder of the Black Wormの指導者となり、Underkingは自身の心臓と再び取り戻しそして死んだことになる。

The Elder Scrolls III: Morrowind Edit

3E 427年にMorrowind地方のVvardenfell島に向かう船中で主人公は目を覚ます。皇帝Uriel Septim VIIの命令によって、主人公は牢獄から解放されていた。密書を渡すように指示されたBalmoraという街にいるCaius Cosadesは、帝国の諜報組織であるBladesのVvardenfell島における責任者だった。Bladesに入隊し諜報活動に従事する主人公は、Vvardenfell島における奇妙な失踪と天啓に遭遇する。不死の半神Dagoth Urとその信奉者Sixth HouseはHeart of Lorkhanを用いてBlightの呪いと呼ばれる毒性の火山灰を撒き散らし住民の精神を侵しMorrowindを支配しようとしていた。Ashlandsに住む遊牧民Ashlanderたちの間では、古代の英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineの降臨が予言されていた。予言ではNerevarineには7つの条件が課されていた。名の知れぬ両親の元にある特定の日に産まれCorprus病から癒えた経験のある者という最初の2つの条件に主人公は合致していた。3つめの予言のとおり、Nerevarの遺物でありNerevarine以外のものが身につけると死が訪れるという指輪Moon-and-Starを指にはめ、自身がNerevarの生まれ変わりであるとの確信を得た。Great HousesとAshlanderたちを和解させるという予言も成就させた主人公は、Tribunal TempleによってNerevarineであると正式に認められた。Tribunalの一人である現人神のVivecに招かれた主人公はDagoth Urを葬って欲しいと依頼され、古代のアーティファクトである篭手Wraithguardを受け取った。Dagoth Urの部下を倒して残りのアーティファクトであるハンマーのSunderと剣のKeeningを回収する。Red Mountainの火口にあるDagoth Urの砦を訪れた主人公は、Dagoth Urによって過去の経緯を打ち明けられ、味方となるよう誘われる。主人公はこれを断り、Dagoth Urを倒し、その力の源泉であったHeart of Lorkhanも破壊する。Sixth Houseは崩壊し、Morrowindは平和を取り戻した。

The Elder Scrolls IV: Oblivion Edit

3E 433年、主人公は何らかの罪状で帝都刑務所に収監されていた。ここに皇帝Uriel Septim VIIと護衛のBlades達が訪れる。謎の暗殺者によって皇帝の息子ら3人が殺され、皇帝は保身の為に帝都を脱出しようとしていた。彼らは牢獄内に秘密裏に設けられていた隠し通路を開き、これに主人公も続いた。

次々と襲いかかる暗殺者達の前に、遂に皇帝は倒れる。死の直前、主人公に初代皇帝と最高神Akatoshの契約の印である皇位の秘宝Amulet of Kingsを託し、Bladesの長Jauffreに届けるよう懇願した。これを受け取ったJauffreはMartinという皇帝の私生児が存在することを明かし、主人公に彼を連れてくるよう命じた。Martinが住んでいた、破壊された都市Kvatchで邪悪なDaedraの王子、Mehrunes Dagonによって開かれたOblivionにつながるGateを閉じた主人公はMartinと共にJauffreの元へ向かったが、Jauffreの住む修道院も暗殺者達の襲撃を受け、Amulet of Kingsが奪われてしまった。

Cyrodiil各地で無数のOblivion Gateが開き始め、帝国存亡の危機が到来する。MartinをBladesの本拠地に送り届けた主人公は帝都でMythic Dawnというカルト教団が暗殺者達の正体であると知る。魔術大学の支援を受け、発見した教団の本部に潜入しAmulet of Kingsを奪還しようと試みるも教団の総帥にいずこかへと持ち去られてしまう。本部にあった秘本を手に入れ、それから得た情報をもとにAmuletを持ち去った教団の総帥Mankar Camoranが一連の事件の首謀者であると確信する。

主人公はGateを閉じて回りながら、Bladesの本拠地で事態の打開を図るMartinとJauffreの命を受けてAmulet of Kings奪還の為にCyrodiil中を奔走する。幾度かの伝説的な戦闘と探索の後、Mankar Camoranが潜む次元Paradiseへの通路をMartinが開く。Paradiseに突入した主人公はCamoranを探し出して打ち倒し、Amulet of Kingsを取り戻した。

Martinと一路帝都へ戻り、Oblivionとの障壁を築くDragonfireを灯す為の準備に取り掛かるが、時すでに遅く都内にOblivion Gateが開き、Daedraの大軍と共にMehrunes Dagonが出現してしまった。万策尽きたかに思えたが、ここに来てMartinはAmulet of Kingsを砕き、自身の命を代償にAkatoshの化身となってMehrunes Dagonと戦い、再びOblivionへと追いやった。Martinの犠牲によってCyrodiilはOblivionから永遠に隔絶され、ここに平和が戻ったのである。


*1 解釈の異なる資料が複数存在したり全くの嘘だったりすることもある
*2 TES: Arenaのマニュアルに記載されている名前

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