TES世界の基礎知識 のバックアップ(No.85)

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The Elder Scrolls(ジ・エルダー・スクロール)シリーズには地理、歴史、人種、神々、神話など膨大な量の設定が存在します。基本的にはトールキンの「中つ国シリーズ」(「ホビットの冒険」、「指輪物語」など)と同様の正統派ファンタジーです。
これらの情報はゲームの中に存在する本に神話、歴史書、旅行案内といった形で記されており、プレーヤーも自由に読むことができます。「Morrowind」(モロウインド)、「Oblivion」(オブリヴィオン)、「Skyrim」(スカイリム)にはそれぞれ300冊以上の本が用意されています。

The Elder Scrolls世界の設定や、これまでの作品群のストーリーを知ることで、「Skyrim」をより楽しむことができるでしょう。

目次 Edit

地理 Edit

The Elder Scrollsの物語は、Mundus(ムンダス)星系の惑星Nirn(ニルン)上の大陸Tamriel(タムリエル)が舞台です。NirnはMasser(マッサー)とSecunda(セクンダ)という大小2つの月を従えています。

Nirn(ニルン)にはTamriel(タムリエル)以外にも幾つかの大陸があります。

Aldmeris(アルドメリス)
古エルフであるAldmer(アルドマー、アルドメール)の故郷です。「エルフの時代」に何らかの原因でAldmeris大陸は失われ、AldmerはSummerset Isle(サマーセット島)に、そこからさらにTamrielへ移住しました。
Akavir(アカヴィル)
Tamriel(タムリエル)の東方にある大陸で、そこに住むAkaviri(アカヴィリ、アカヴィル人)たちは、以前にTamrielへ侵攻してきたことがあります。現在もTamriel大陸のあちこちにAkavirの遺跡や遺物が残されています。帝国の諜報機関The Blades(ブレイズ)採用している反りのある刀などの装備はAkaviriのものです。デザインを見てわかるとおり、設定としては日本をイメージしています。
Atmora(アトモーラ)
Tamrielの北方の大陸で古Nord(ノルド)の故郷です。初代皇帝であるTiber Septim(タイバー・セプティム、のちのタロス)もこの大陸の出身(つまり彼はNord)で、第ニ紀の後期にSkyrim地方を経てCyrodiil(シロディール)へと渡りSeptim朝を興しました。
Yokuda(ヨクーダ)
Tamrielの西方にあった大陸でしたが、何らかの原因で海に沈んだとされています。この災厄の際に多くのYokudaの人々が海を渡りTamrielへ移住し、現在のRedguard(レッドガード)の祖先になりました。

他にもCathnoquey、Esroniet、Pyandonea、Roscrea、Thras、Ynesleaなどの大陸が存在するようですが詳しいことは分かっていません。

Tamriel大陸は9つの地方で構成されています。

TamrielMap.jpg

政治 Edit

第三紀初めに成立したImperial(インペリアル) 中心の Third Empire(第三帝国)は、Imperial Cityを首都としてTamriel大陸全てを支配していました。

皇帝位はTiber Septim(タイバー・セプティム、のちのタロス)を初代とするSeptim朝の皇帝により代々継承されてきましたが、 Oblivion Crisis(オブリヴィオンの動乱)により断絶しました。
実際に政府を率いていたのはElder Councilという皇帝により選ばれた少数の元老たちで、Imperial以外の種族も含めた全Tammrielの貴族などで構成されていました。
法の制定など大きな権限を握るほか、皇帝が政務をとれない場合には元首職を代行することもありました。皇帝にはElder Councilの決定に対する拒否権が与えられていました。

Cyrodiil以外の地方における第三Cyrodiil帝国の影響力は、地元の支配階級と複雑にせめぎ合っていました。
Cyrodiilから離れるほど帝国支配も緩んでおり、独立を企てる者も多かったようです。

組織 Edit

Imperial Legion(帝国軍)
Tamrielを統治するCyrodiil帝国の正規軍です。平時にはGuard(衛兵)として街道のパトロールや街の監視など治安任務にあたっています。
第1紀にAkavir(アカヴィリ、アカヴィル人)の侵入を受けたCyrodiil西部Colovia地区のRemanがCyrodiilを統一してAkavirを撃退した際の軍が起源です。
Nord(ノルド)の伝統を受け継ぐとともに、Akavirの武器防具からも影響を受けています。
Blades(ブレイズ)
皇帝の警護と情報収集を担当する秘密組織です。Akavir人で構成されていた皇帝のボディーガードが起源とされています。
Cyrodiil北部Jerall Mountains山麓にあるCloud Ruler Templeを根拠地としていました。
Oblivion Crisis(オブリヴィオンの動乱)後にはElder Council(元老院)と共に帝国の統治に当たり、Mede(ミード)朝の皇帝達にも仕えてきました。
しかし4E 175年に締結されたWhite-Gold Concordat (白金協定)によって解散を強制された上、Thalmor(サルモール)などによって徹底的に狩られTES5: Skyrim開始時点では壊滅状態となっています。
Mages Guild(魔術師ギルド)
魔法と錬金術の研究を行うギルドです。憲章にはこれらの技能を用いて民衆の為に尽くすと書かれています。
Cyrodiilの各都市に支部ギルドがあり、それぞれGuildmagisterにより運営されています。本部はImperial CityのArcane University(アルケイン大学)にあります。
死霊術を扱うNecromancer(死霊術師、ネクロマンサー)たちとの関係は複雑で以前には融和的でしたが、
第3紀末にArch-Mage(アークメイジ)のHannibal Travenが正式に禁止令を出したことで深刻な対立を引き起こしました。
第4期の時点ではいくつかの派閥に分裂してしまっていますが、スカイリムにあるCollege of Winterhold(ウィンターホールド大学)はすでにMages Guildから独立していたため、ギルド分裂の混乱には巻き込まれなかったそうです。
Fighters Guild(戦士ギルド)
戦士のギルドです。商人の護衛、モンスターの退治、トレーニングなどにあたっています。金のためならどんな任務でも請け負うあまり倫理観を重視しない戦士が多いです。
このギルドの起源は2E 320に結成された"Syffim"までさかのぼります。当時Cyrodiilを統治していたAkaviri PotentateのVersidue-Shaieは、戒厳令を敷いてAkavir正規軍以外のあらゆる軍事組織を解散させましたが、そのために治安が急激に悪化してしまいました。
そのためDinieras-VesがAkaviriによる傭兵を集めSyffimを結成しました。この組織は当初、貴族たちに雇われ山賊などを退治する任務についていましたが、後には他の種族にも解放され現在の戦士ギルドに発展しました。
ただし、Skyrim地方では第一期にまで起源がさかのぼるCompanions (同胞団)が競合勢力となり、勢力は伸びていないようです。
Thieves Guild(盗賊ギルド)
盗賊の非合法ギルド。窃盗、スリ、禁制品の密輸入などをおこなっています。殺しは御法度で、仕事中に殺人を犯した構成員はギルドから追放されてしまいます。
第3紀の帝国ではGuard(衛兵)が長年このギルドの追跡に当たっていましたが、Thieves Guildが存在することで重犯罪者が抑止されるとして寛容に見る者もいたようです。
Dark Brotherhood(闇の一党)
暗殺請負人の非合法ギルドで、依頼人から報酬を受け取って目標を暗殺するのを任務とする団体です。政府の一組織であった暗殺集団Morag Tong(モラグ・トング)が起源とされています。
2E 324に発生したMorag TongによるVersidue-Shaie暗殺の後に組織が分裂してDark Brotherhoodが結成されました。宗教的な対立が原因であるとする資料もあります。
Morag TongがDaedra(デイドラ)のMephala(メファーラ)を守り神とする一方で、Dark Brotherhoodは死と混沌を司る蛇の王Sithis(シシス)を信仰しています。
Tiber Septimの後継者であるPelagius I(ペラギウス一世)はTemple of the OneでDark Brotherhoodにより暗殺されました。
Morag Tongとは激しい縄張り争いを続けており、MorrowindではMorag Tongが、それ以外の地域ではDark Brotherhoodが優勢でしたが、
TES4: Oblivion開始時〜TES5: Skyrim開始までの約200年の間にDark Brotherhoodが壊滅の危機に瀕したことにより、少なからず情勢が変わってきているようです。こちらを参照して下さい。

種族 Edit

現在のTamriel(タムリエル)の文明世界には合計4つの人種と、人間の言葉を話す二足歩行の動物が6種存在しています。非文明地域には知られざる種族が隠れ住んでいるかも知れません。

Imperial(インペリアル)、Breton(ブレトン)、Nord(ノルド)、Redguard(レッドガード)が人間(Men)、Altmer(アルトマー、ハイエルフ)、Bosmer(ボズマー、ウッドエルフ)、Dunmer(ダンマー、ダークエルフ)、Orc(オーク、オーシマー)がエルフ種(Mar)、Argonian(アルゴニアン)、Khajiit(カジート)が獣種(Beastfolks)です。

Skyrimにおける位置づけは、GameData/種族を参照のこと。

人間 Edit

エルフ種 Edit

獣種 Edit

その他の種族 Edit

言語 Edit

作中で主に使われている言語はImperialの言葉です。英語では幾つかの単語をTES世界の固有名詞に入れ替えています。
例えばEarth→Nirn、Hell→Oblivionなどで、What in the hell is that?(いったいあれは何だ?)はWhat in Oblivion is that?となります。

Edit

Tamriel大陸がある惑星Nirnの属する世界Mundus(ムンダス)は、神々により創造されたと伝えられています。これらの神々の多くはTamrielにおいて崇拝され、同時に恐れられてもいます。
信仰する神々は、地域や種族によって様々です。複数の種族により崇拝されている神もあり、その場合、神の名前は言語により異なることもあります。

この世界Mundusには2つの根源的な力が存在すると考えられています。
均衡の力Anu(アヌ)の神々であるAedra(エイドラ)はMundusを創造した者たちです。
変化の力Padomay(パドメイ)の神々Daedra(デイドラ)は創造に参加することを拒否して自らの領地であるOblivion(オブリヴィオン)を創り上げ、そこから気まぐれでTamrielに干渉しています。

人間や他の種族が神格化される例もあります。
第三帝国の初代皇帝であるTiber Septim(タイバー・セプティム)は死後にTalos(タロス)として神格化されました。
Morrowind地方においては、Almalexia(アルマレクシア)、Sotha Sil(ソーサ・シル)、Vivec(ヴィヴェク)の三人のDummer(ダンマー、ダークエルフ)の指導者が神の心臓を使って力を得て神格化され現人神Tribunal(トリビューナル)として君臨していましたが、三人とも死ぬか失踪したためこの信仰は崩壊しました。

タムリエルの9つの地方において信仰されている神々とその対応関係は非常に複雑です。(参考)Cyrodil(シロディール)地方ではAedra(エイドラ)の神々とTalos(タロス)がNine Divines(九大神)として国教となっているほか、Daedra(デイドラ)を信仰する者もいます。
SkyrimではAlduin(アルドゥイン)、Orkey(アーケイ)、Dibella(ディベラ)、Herma-Mora(ハルメアス・モラ)、Jhunal、Kyne(カイネ)、Shor(ショール)、Mauloch、Mara(マーラ)、Stuhn、Ysmir(イスミール)、Tsunらが信仰されています。
このうちHerma-MoraとMaulochはDeadra(デイドラ)です。残りの神々はNine Divines(九大神)に属するAedra(エイドラ)と共通の神ですが、名前が変わっています。
Alduin(アルドゥイン)はNine Divinesの主神であるAkatosh(アカトシュ)と同じ存在であるとされていますが、Alduinは世界の創造者と同時に破壊をも司るとされている点に違いがあります。

AkatoshとAlduinの関係は「Morrowind」で読める「Varieties of Faith in the Empire」(帝国における信仰の種類)に書かれており、この本ではNord(ノルド)の信仰するAlduinについて、

Alduin(世界を食らう者):AlduinはNordにおけるAkatoshの変形であり、Nine Divines(九大神)における一方とは表面的にしか似ていない。一例として、Alduinの仮名である「世界を食らう者」は、この世界を創るために前の世界を破壊した、荒れ狂う恐怖の炎の嵐として描いている神話が由来である。Nordたちはすなわちこの時間を司る神を世界の創造者であると同時に終末の先触れであると見なしている。彼はNordにおける神々の長ではなく(それに当たる存在自体Nordの信仰にはあり得ない)、不吉と恐怖をもたらす存在ではあるが、神々の源泉たる地位を担っている。

とされています。これ以外にTES4: Oblivionまでの過去の作品ではAkatoshとAlduinの関係を取り上げた資料は存在しません。

そして、TESシリーズのゲーム中に出てくる資料が全て正しいわけではない*1点にも注意が必要です。

歴史 Edit

TES世界には今のところ6つの時代があります。それぞれ古い順に、夜明けの時代(Dawn Era)、エルフの時代(Merethic Era)、第1紀〜第4紀(First〜Fourth Era)と呼ばれています。いわゆる元号みたいなものであり、主に大陸または帝国上で起こった戦乱の終結に際して区切られることが多いようです。

何か出来事のあった年を表記する場合、それがいつの時代に起きた出来事なのかはっきりさせるために、時代の名前を省略したものが年号の前につく場合があります。例えば、SkyrimのHigh King(上級王)が暗殺された年は第4紀の201年ですが、これは4E 201と表記されます。

夜明けの時代(Dawn Era) Edit

  1. 時間の始まり
    • Akatosh(アカトシュ)が形のない虚空に姿を現し、宇宙に理を与える。
    • 変化・混沌の力であるPadomay(パドメイ)と均衡の力であるAnu(アヌ)が鬩ぎ合う。
    • 多くの神が誕生する。
  2. Nirn(ニルン)の誕生
    • Padomayの神であるLorkhan(ロルカーン)がNirnという惑星を造る。
  3. Aedra(エイドラ)とDaedra(デイドラ)
    • LorkhanがAnuの神Aedraも創造に参加させる。
    • Magnus(マグナス)が世界の設計を担当する。
    • Padomayの神の中で創造に加わらなかった者が独自の世界を創り上げる。これがDaedric Prince(デイドラ公)たちの領地「Oblivion」となる。
  4. 創造
    • Nirnが属するMundus世界が形成され、Nirnに生物が誕生する。
  5. 離反
    • Magnusとその配下が離反して不死の世界Aetherius(エセリウス)に逃げ込む。この影響でNirnでは魔法が使えるようになる。
  6. 会合
    • Aedraの神々に知らせぬまま、Lorkhan(ロルカーン)は創造の代償としてAedraの霊をNirnに結び付けることにした。
    • Akatosh(アカトシュ)も自身をMundusに捧げ、彼の嚢はHigh Rock(ハイロック)のIsle of Balfieraに落ち世界最古の建築物であるAdamantine Towerとなった。これにより世界の霊的存在と混沌が結晶化され、時間軸は線形に規則正しく進むようになる。
    • Akatoshは神々を招集し、その会議でLorkhanを罰することが決定された。Trinimac(トリニマック)がLorkhanの心臓を抜き取り、Auri-El(アーリエル)が心臓を矢に繋げて地に放った。心臓は火球となり落下しRed mountain(レッドマウンテン)となった。

エルフの時代(Merethic Era) Edit

  1. 初期
    • Khajiit(カジート)、Argonian(アルゴニアン) などの祖先である獣人がTamriel(タムリエル)で原始的な生活を開始する。
  2. 中期
    • 古エルフであるAldmer(アルドマー、アルドメール)がAldmeris(アルドメリス)大陸からSummerset Isle(サマーセット島)を経てTamrielに到着し、海岸沿いにコロニーを建設する。
    • その後に大陸中央部の肥沃なCyrodiil(シロディール)に進出しWhite Gold Tower(白金の塔)を建設する。Aldmerの一部族であるAyleid(アイレイド)が多くの施設を建設する。
    • Tamrielのエルフ国家はSumerset Isleを統治するエルフのHigh King(上級王)の属国であったが、事実上独立していた。
  3. 後期
    • エルフの一種であるドワーフのDwemer(ドゥーマー)が高度な科学技術を発達させ現在のSkyrim(スカイリム)とMorrowind(モロウィンド)の国境付近に地下都市を建設する。
    • Aedra(エイドラ)を信仰するAldmer(アルドマー、アルドメール)に対してDeadra(デイドラ)を信仰するエルフの一族がMorrowindに移住しChimer(チャイマー、のちのダンマー、ダークエルフ)と呼ばれるようになる。
    • 世俗的なDwemer(ドゥーマー)と敬虔なChimerの間で争いが発生する。
    • Altmerの祖先霊であるTrinimac(トリニマック)がDaedraのBoethiah(ボエシア)に破れ捕食され、後に同じくDaedricであるMalacathとなる。Trinimacを信奉していたエルフのOrsimerはBoethiahにより姿を変えさせられOrcとなる。
    • 古NordのYsgramorに率いられた人間たちがAtmora大陸から大陸北部に上陸し、伝説上の都市Saarthalを建設する。これがTamrielに現れた初の人間になった。
    • エルフとの間で争いが発生しYsgramorとその子たちを除いで多くが殺されたが、一旦Atmoraに戻ったYsgramorは500人の移住者とともに再びTamrielに戻り、エルフを現在のSkyrim地方から駆逐することに成功する。

第一紀(First Era) Edit

1E 240 ― Skyrim (スカイリム)の侵略戦争
SkyrimのNordたちが隣国に侵攻しMorrowindとHigh Rockを占領する。
1E 242 ― Alessian Slave Rebellion
Alessiaに率いられた奴隷身分の人間である古Cyrodiil人が、エルフであるAyleidの領主たちに対して反乱を起こす。SkyrimのNordもこの反乱を支援した。
遊牧民の戦士Pelinal Whitestrakeは、White Gold TowerでAyleidの王Umaril the Unfeatheredを打ち倒し決定的勝利を得た。その後PelinalはAyeidの神々によってその体を8つにバラバラにされてしまった。
Alessiaは女王として即位しFirst Cyrodilic Empireが成立した。AlessiaはAldmerとNordの神々を合わせてEight Divinesを創設しこれを国教とした。
1E 401 ―ChimerとDwemerの同盟
Chimerの英雄Nerevarが「エルフの時代」から対立してきたChimerとDwemerを同盟させることに成功し、Morrowindを占領するSkyrimに対して蜂起する。
1E 369 - 1E 420 ― War of Succession
Skyrimの王Borgasが"Wild Hunt"によって殺害され、後継者をめぐって内戦が発生した。この戦争によりSkyrimは弱体化し、それまで支配下にあったHigh Rock、Morrowind、Cyrodiilを失い、Windhelmなどの街が破壊された。1E 420にPact of Chieftainsが結ばれ終結した。
1E 688 - 1E 700 War of the First Council
NordをMorrowindから追い払ったDwemerとChimerの間で再び戦争が発生した。Red Mountainの戦いにおいてDwemerはミステリアスに消滅し、Chimerの英雄Nerevarは死亡、Chimerはその姿を変えダークエルフのDummerとなった。MorrowindのDummerの間ではTribunalの現人神を信仰する新しい宗教が生まれた。

この戦争で何が起きたのかについては、次のように説明されている。
Dwemerの指導者、哲学者、研究者であるKagrenacが、世界の創造神Lorkhanの遺物である「Lorkhanの心臓」(Heart of Lorkhan)を発見、これから異常な力を引き出すことに成功し、巨大なゴーレムNumidiumやKagrenac's Tools(篭手Wraithguard、ハンマーSunder、剣Keeningから成りHeart of Lorkhanの制御装置でもある)を作った。
KagrenacはさらにLorkhanの心臓を永遠の生命の実現やChimerとの戦争に利用しようとしたために、Dwemerは種族ごと消滅した。
Lorkhanの心臓とKagrenac's ToolsはChimerの指導者たちのものとなった。指導者の一人Voryn Dagothは、これらは危険すぎるから直ちに破壊すべきだとNerevarに進言したが、Nerevarは妻のAlmalexiaや他の指導者VivecとSotha Silにも相談したいとしてVoryn Dagothにこれらを一旦預け三人のもとへと向かった。
相談を終えてVoryn Dagothの元へと戻ったNerevarに対して、Lorkhanの心臓に魅せられたVoryn Dagothの精神が異常をきたし、Dagoth Urと名乗って攻撃を仕掛けた。NerevarはDagoth Urを倒すことに成功したが、自身も深い傷を負った。Lorkhanの心臓とKagrenac's Toolsを慎重に扱い力を利用すべきだと考えたVivec、Almalexia、Sotha Silの三人はNerevarを暗殺した。
この裏切りに激怒したDeadraの神Azuraは、Chimerの肌を灰色に眼を赤に変え、この種族はDummerと呼ばれるようになった。
三人は永遠の命を有するTribunalとしてDummerの現人神となり、アーティファクトを利用してAkavirのMorrowindへの侵攻やDaedraのTamrielへの干渉を防ぐことに成功した。

1E 2321 War of Righteousness
Alessian Order内部における内部闘争が原因と見られるが詳細は分かっていない。この戦争によりIliac Bay周辺の人口の半数が死亡した。組織が肥大化して統治が難しくなり、独立する地方が現れるようになった。
西Cyrodiilが分離を図ったのをきっかけとして戦争が勃発した。Lake Canulusに設けれていた巨大な修道院施設が破壊されるなどCyrodiilにも影響を与えた。
1E 2840 - 1E 2920 The Four-Score War
CyrodiilとMorrowindの間で80年に渡る戦争が発生した。当時Cyrodiilを支配していた第二帝国Reman朝の皇帝Reman IIIはDummerのBlack Gate要塞を攻略したが、暗殺集団Morag Tongに殺害された。
Akavir出身の有力者Versidue-Shaieが玉座を継ぎ戦争は終結した。これが第一紀の終わりとされている。

第二紀(Second Era) Edit

2E 0 ― 第二紀の開始
Akaviri Potentate(Akavir出身で皇帝に仕えた最高位の顧問)であるVersidue-Shaieが、皇帝に即位はしないものの事実上帝国を支配する。
2E 230 ― Mages Guild結成
Summerset IsleのFirstholdでVanus GalerionがMages Guildを結成する。
2E 320 ― Fighters Guild結成
Dinieras-VesがThe Syffimを結成する。戒厳令により解散させられていた私兵組織にかわり山賊の討伐など治安維持にあたった。のちにFighters Guildに発展した。
2E 324 ― Akaviri PotentateのVersidue-Shaieの暗殺
Morag Tongにより宮殿で暗殺される。
2E 358 ― Dark Brotherhood結成
Morag Tongから派生してDark Brotherhoodが結成される。Morag Tongと激しい争いが発生する。
2E 431 ― Akaviri PotentateのSavirien-Chorak暗殺
Morag TongによりSavirien-Chorakとその後継者たちが全員暗殺される。Akaviri Potentateと第二シロディール帝国の終焉。
2E 560 ― Knahaten Fluの発生
疫病のKnahaten Fluが大陸南部で流行し多くの病死者がでる。Argonianには免疫があり感染しなかったので、陰謀説も囁かれた。
2E 572 ― AkaviriによるMorrowind侵攻が撃退される
Morrowindに侵攻したAkaviriの軍隊が洪水により全滅する。TribunalのVivecがDunmerたちに水中で呼吸する方法を教え洪水を人為的に起こしたとされている。
2E 830 ― Aldmeri Dominion建国
Summerset Isles and Valenwoodを統治するエルフによる自治領が建国される。
2E 852 ― Battle of Sancre Tor
NordとBretonの同盟軍がCyrodiilに侵攻しCyrodiil北部のJerall Mountainsを占領、要塞Sancre Torに進駐する。
Nord出身でColovian Estatesの支配をCyrodiil王Cuhlecainから任されていた将軍TalosがSancre Torを奪還し、要塞に設けられていたReman IIIの墓所からAmulet of Kingsを回収する。
2E 854 ― 皇帝Cuhlecainの暗殺。Tiber Septimの即位
Bretonの工作員が宮殿に放火しCyrodiilの皇帝Cuhlecainを暗殺、将軍Talosは喉を切られ重傷を負う。Talosは名前をNord風からcyrodiil風にTiber Septimと変えて皇帝に即位する。
2E 864 ― Pocket Guide to the Empireの第一版が出版
Tiber Septimの指示によりImperial Geographical Societyが監修して出版された
2E 882 ― Dagoth Urの復活
Dagoth UrがRed Mountainの地下で復活する。
2E 896 ― Tiber SeptimがTamriel全土を征服する
Tiber SeptimがDwarfの遺物NumidiumとbattlemageのZurin Arctusの助けを借りて大陸を統一する。翌年に第二紀の終了と第三紀の開始を宣言する

第三紀(Third Era) Edit

3E 0 ― 第3紀の始まり
Tiber Septim (タイバー・セプティム)が第2紀897年にTamriel全土を統一し第3紀の幕開けを宣言した。
3E 121 ― Uriel III (ウリエル3世)の戴冠
伝えられるところでは、時の女皇帝Kintyra II (キンタイラ2世)は帝国とUriel IIIと女王Potema (ポテマ)、そしてHigh Rock、Skyrim、Morrowindの不幸な王国群の同盟軍との戦いの最中捕らえられ、数年前に殺されたとも言われている。
三度目の大きな、そして最後の攻撃で帝都自体が2週間の間だけ奪われた。このとき、Uriel IIIは自身がTamrielの皇帝であると称した。彼は父親から受け継いだUriel Mantiarcoと言う名であったにもかかわらず、不正にUriel Septim IIIと名乗った。
3E 121 ― War of the Red Diamond
この戦争はPelagius II (ペラギウス2世)の生き残っている3人の子供たち―Potema、Cephorus (セフォラス)、そしてMagnus (マグヌス)―によるものであった。
Potemaは当然のごとく息子のUriel IIIを支持し、SkyrimとMorrowind北部が彼女たちを支持した。
CephorusとMagnusの努力によってHigh Rockは彼らの支持に回った。Hammerfell、Summerset Isle、Valenwood、Elsweyr、Black Marshは支持が割れたものの、多くの王たちはCephorusとMagnusを支持した。
3E 123, 23 Frostfall ― 女皇帝Kintyra II (キンタイラ2世)が獄死
3E 114年とも言われてはいるが、女皇帝Kintyra IIはこの年に亡くなったとされる。Frostfallの23日は現在では彼女にちなみ「the day of Broken Diamond」と呼ばれている。
3E 127 ― 皇帝Uriel IIIの死とCephorus I(セフォラス1世)の戴冠
Uriel IIIはHammerfellでのIchidagの戦いで叔父たちと戦い捕らえられた。帝都での裁きを受ける途上、暴徒に巻き込まれ、乗っていた物ごと生きたまま焼かれた。
そのまま帝都への旅を続けたUrielの叔父は、市民の賞賛を受けTamriel皇帝Cephorus Iとして即位した。
Cephorusの治世は戦争だけのものであった。彼は優しく知的な人物だったが、このときTamrielが必要としていたのは真に偉大な戦士であり、彼はそれによく応えた。
3E 137 ― Solitude女王Potemaの死
皇帝Cephorus Iは姉妹であるPotemaを破るため、10年もの月日を絶え間ない戦いに費やした。いわゆるSolitudeの狼女王は彼女の都市の包囲戦で命を落とした。
3E 368 ― 皇帝Pelagius IV (ペラギウス4世)が逝去、Uriel Septim VII (ユリエル・セプティム7世)の戴冠
Tamrielの再統一に従事していたPelagius IVが死去し息子のUriel Septim VIIが戴冠した。Uriel Septim VIIは父の後を継いでTamriel征服を推し進める。
3E 389 ― Imperial Simulacrumの始まり
皇帝Uriel Septim VIIがImperial BattlemageのJagar Tharn (ジャガー・サーン)によって10年にわたり幽閉される事件が発生。
Jagar Tharnは魔法を用いて皇帝に成りすまし、帝国を支配したため、社会は大いに混乱した。幽閉から10年後に皇帝は無事救出され危機は終わった。
The Elder Scrolls: ARENAでは、皇帝を救出した者を主人公としている。
3E 403 ― War of Betony
Daggerfallの王LysandusがWayrestのLord Woodborneの仕掛けた罠によって殺された。
High RockのDaggerfallとHammerfellのSentinelの間でWar of Betonyが始まる。
3E 417 ― Miracle of Peace (奇跡的な平和)またはThe Warp in the West (西方の歪み)と呼ばれる現象が起こる
Iliac Bay周辺に存在した44の小領がDaggerfall、Sentinel、Wayrestおよびオークの自治領Orsiniumに集約された。
The Elder Scrolls II: Daggerfallはこの現象に関わったとされる"Hero of Daggerfall(ダガーフォールの英雄)"を主人公とする。
3E 427 ― MorrowindでBlight Curseが発生
Red Mountainの火口に潜んでいたDagoth Urが、毒を持った火山灰Blight CurseをMorrowind中に撒き散らし始める。
帝国の派遣した工作員が古代のChimerの英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineであると判明する。彼はMorrowind内での対立を解消し、問題の発端Heart of Lorkhanを破壊、Dagoth Urを倒しMorrowindに平和を取り戻した。
前々作 The Elder Scrolls III: Morrowindでは、このMorrowind を救った Nerevarineを主人公として一連の事件を描いている。
3E 433 ― Oblivion Crisis
カルト教団Mythic Dawnが皇帝Uriel Septim VIIとその息子を相次いで暗殺。
加えてDaedric Princeの一人Mehrunes DagonがCyrodiil西部の町Kvatchを攻撃し、Tamriel全土でOblivion Gateが開き始める。
皇帝の私生児Martin Septim (マーティン・セプティム)が新皇帝に即位し、その直後、自らの命などと引き換えにOblivion Gateを閉ざし、事態を収束させる。
この結果Septim朝は断絶し、Amulet of Kings(神Akatoshと皇帝の契約の印とされる秘宝)も失われてしまった。第3紀は終わりを迎える。
前作The Elder Scrolls IV: Oblivion は、Uriel Septim VIIからAmulet of Kingsを預かり、最後の皇位継承者Martin Septimを支えてOblivion Gateの破壊などを行なった"Hero of Kvatch(クヴァッチの英雄)"を主人公としてOblivion危機を描いている。

第四紀(Fourth Era) Edit

4E 0 ― 第四紀の開始
議長Ocato (オカトー)を首班としたElder Council (帝国評議会) と元皇帝の護衛組織 Blades (ブレード)が中心となり「皇帝なき帝国」の運営を開始。
4E 1 ― 帝国の分裂
Black Marsh と Elsweyr が相次いで帝国から離脱。
4E 5-6 ― Red Mountainの噴火、Vvardenfell島の壊滅
TribunalのVivecが失踪した後に、Vivecが宙に浮かせていた巨大な隕石であるMinistry of Truthが不安定化し始める。
VuhonというUmbriel出身のDunmerの男がSulとともにIngeniumという装置を作り上げてVivec Cityへの落下を食い止めた。
この装置Ingeniumの維持には魂が必要で、初めは囚人などの命を消費していた。魂の大きな者を用いれば、その者を生かしたまま拘束することで装置を維持することができるとわかり、Ilzhevenという者を犠牲にすることになった。それが昔の恋人であると知ったSulは彼女を助けだそうとしてVuhonと争い、Ingeniumを破壊してしまう。
Ministry of Truthは本来の落下エネルギーを持ったまま地表に衝突した。その影響でRed Mountainが噴火し、MorrowindはSolstheim島を除いて壊滅した。
その後、Argonianが壊滅したMorrowind南部に侵攻しこれを占領した。
4E 10 ― 有力者Ocatoの暗殺
Ocato が Thalmor のエージェントによって暗殺される。
有力者を失ったことにより Elder Council は紛糾、帝国諸州への影響力を弱めることになる。
4E 17 ― Titus Medeの戴冠
Cyrodiil Colovian 地方の有力者 Titus Mede(元私兵)がImperial Cityを占領。
新しい帝国の樹立を宣言した。
4E 22 ― Summerset Isle勢力の変貌
Oblivion Crisisに際して勢力を伸張したThalmorがSummerset Isleの実権を握る。
国名をAlinorに変更。
4E 29 ― AlinorとValenwoodの同盟、Aldmeri Dominionの復活
Valenwoodの政府がThalmorの同調者によって転覆され、Alinorとの同盟を宣言する。Valenwoodの帝国軍及び帝国派のBosmerはクーデターと同時に侵攻したAltmerの軍に不意を突かれ敗北する。
Aldmeri Dominionが再興される。この後、Aldmeri Dominionは70年余りの間帝国との通行を断絶することになる。
4E 40 ― 浮遊都市"Umbriel"の出現
Black Marsh沖に突如出現した浮遊都市"Umbriel"がMorrowindに向かって移動をはじめた(小説:The Infernal City)
4E 42 ― The Night of Green Fire
Sentinelへ逃げ込んだAldmeri Dominionの反体制派に対してThalmorの特殊部隊が攻撃を仕掛けた。帝国軍が駆けつけた頃にはすべてが終わっており、Sentinelの難民地区のすべてが破壊されていた。
戦闘で使われた破壊的な魔法攻撃から"The Night of Green Fire"としてこの事件は知られている。
4E 98 ― MasserとSecundaの二つの月が消失
二つの月の消失は帝国中に恐怖と不安を与え、特に月が信仰されていたElsweyrは大きく動揺する。
4E 100 ― 月の再出現
2年間のthe Void Nightsと呼ばれる期間の後に二つの月が再び天に現れる。Aldmeri Dominionは月の復活をDawn Magicksを用いた自らの功績と主張する。
この主張が受け入れられたElsweyrにおいて帝国の影響力が衰退する。
4E 115 − ElsweyrがAldmeri Dominionの属国となる
クーデターの結果Elsweyr Confederacyが解体され、Anequina及びPelletine王国となる。両国はAldmeri Dominionの属国となる。
4E 122 − Great Collapse
Winterholdの大半が海へと崩落する事件が起こる。この出来事においてCollege of Winterholdは損害がほとんどなかったためWinterhold市民の非難を受けることとなる。
大学は事件への関与を否定しつつ、Vivecの崩壊とRed Mountainの噴火が今回の事件の遠因であると推測した。
4E 168 ― Titus Mede IIの戴冠
この時点で帝国はBlack Marshへの支配を喪失。Morrowindは復興の途上にあり、Hammerfellは支配階級Crownsと戦士階級Forebears間の内戦状態にある。
帝国領としてはHigh Rock、Cyrodill、Skyrimのみが安定した状態である。
4E 171 ― 帝国とAldmeri Dominionとの間にGreat Warが勃発
Aldmeri Dominionの大使が皇帝に対し、莫大な貢物の納付、Bladesの解体、Talos信仰の禁止、Hammerfellの大部分の割譲などを含む多項目の要求を突きつける。
要求を拒絶した皇帝に対し、大使は贈り物として持参した荷車の中身を開陳する。それはSummerset IsleとValenwoodに派遣されていたBlades工作員の百を超える生首であった。Great Warが勃発する。
4E 174 ― 帝都がAldmeri Dominionによって攻め落とされる
Titus Mede IIは帝都を脱出し、北へ撤退する。皇帝とその軍は周辺のAldmeri軍を潰しながら、Skyrimからの援軍と合流する。
その間に帝都は陥落し皇居は破壊され、White Gold Towerは略奪され倒壊した。そしてAldmeriは無防備の市民に対して虐殺などを行なった。
4E 175 ― Elder ScrollsがImperial Libraryから消失する
Elder Scrollsは未知なる力によってTamriel中に散逸した。聖蚕会のメンバーはそれらを探すため、探索を行なうようになった。
4E 175 ― Battle of the Red RingでAldmeri Dominion軍を打ち破り、帝国が勝利する
帝都は帝国によって奪還された。それ故、Titus Mede IIが前年に帝都から撤退したことに対する潔白が示された。
だが、この完全な勝利にもかかわらず帝国は疲弊しており戦争継続は困難であった。Titus Mede IIはこのことを認識しており、戦争を終えるためにAldmeri Dominionと交渉を試みた。
4E 175 ― Great WarがWhite-Gold Concordat(白金協定)によって終結する
帝国とAldmeri Dominionとの間で停戦協定が結ばれた。停戦条件は帝国内でのTalos信仰の禁止やHammerfell南部の割譲など。これらはTitus Mede IIが開戦前に拒絶した最後通告とほとんど同一であった。
(Skyrim開始時点でTalos信仰が異端であったりBladesが崩壊寸前になっているのはここまでの件が原因)
4E 175 ― HammerfellがWhite-Gold Concordatを拒絶し、帝国から離脱する
Redguardsが彼らの土地の引き渡しに反対し、Titus Mede IIは条約を維持するため帝国の行政区としてのHammerfellを放棄。Redguardたちはこれを裏切りとみなした。
Thalmorにとっては喜ばしいことに帝国とHammerfellは長期的に対立することになった。
そしてHammerfellはこの後5年間Aldmeri Dominionとの戦いを繰り広げることになる。
4E 180 ― Stros M'kaiの条約の調印
Redguardsとの戦いの結果、Aldmeri DominionはHammerfellから完全撤退した。
4E 201 ― SkyrimのHigh King、Toryggが反帝国勢力Stormcloaksの首謀者Ulfric Stormcloakに殺害される
これをきっかけに帝国軍とStormcloaksとの内戦が始まる。
ここからがThe Elder Scrolls V: Skyrim というゲームの舞台の始まりである。

TESシリーズのあらすじ Edit

以下、過去発売ゲームのネタバレ注意

The Elder Scrolls: Arena Edit

3E 389年に第三帝国の皇帝Uriel Septim VIIが、Imperial BattlemageのJagar Tharnによって他の次元に幽閉された。
TharnはIllusion魔法を用いて皇帝に成りすまし、その後10年余り帝国を支配した。
Tharnの元部下で陰謀に加わらなかったために殺害されていたRia Silmaneは、自身の霊を世界につなぎとめ、3E 399年に帝国獄舎から主人公を助けだした。
主人公はTamriel全土に散らばったStaff of Chaosのかけらを集め、皇帝を救出しEternal Championの称号を得た。

名はTalinであったと伝えられている*2

The Elder Scrolls II: Daggerfall Edit

3E 405年に牢獄から解放された主人公は、皇帝の指示により工作員としてHigh Rock地方の都市Daggerfallに送られた。
主人公は、2年前にWar of Betonyが続く中で暗殺され街を彷徨っているKing Lysandusの霊を解放すること、皇帝がLysandusの妻Myniseraに宛てた親書の紛失について調査するように命じられていた。
この手紙には、Lysandusの母Nulfagaが、強力な兵器となるゴーレムNumidiumの復活の鍵となる宝石Mantellaのありかを知っているという情報が書かれていたことが判明する。皇帝はTamrielの統一のためにNumidiumを利用しようと目論んでいた。

いくつかの偶然と過失によって、手紙はGortworgという名のオークの手に渡った。
Mantellaが何なのかを知らぬまま、Gortworgはネクロマンサーの指導者でもあるKing of WormsのMannimarcoに相談した。

数百年前にTiber Septimにより乱用されたNumidiumのうち最後の一体を破壊したUnderkingがHigh Rockの地下深くの墓所で復活した。
主人公はKing Lysandusの暗殺犯を殺して王の霊を安らかにし、DaggerfallのKing GothrydからNumidiumの制御装置であるTiber Septimのトーテムを盗み出し、さらにAetheriusに隠されていたMantellaを回収した。

Hero of Daggerfallと讃えられたプレーヤーにはその後6つの選択肢が与えられ、それぞれ異なるエンディングを迎えることができる。

Daggerfallで採用されたマルチエンディングによって、続編のストーリーの作成には一工夫が必要になった。
Morrowindにおいて読むことが出来る本には、417年にWarp of the WestまたはMiracle of Peaceと呼ばれる異変が発生したと記されている。
この本によると、Mantellaが隠されていたAetheriusは時を支配する神Akatoshの霊的な空間であるため、時空の歪みによって6つ全ての選択肢が同時に発生したとされている。
…つまり主人公はNumidiumにより殺され、Daggerfallの諸王国は合併し、Bay kingsと帝国軍はオークに敗北したがTamriel全土は帝国により統一され、King of Wormsは神となり、Mannimarcoの生まれ変わりはOrder of the Black Wormの指導者となり、Underkingは自身の心臓を再び取り戻しそして死んだことになる。

The Elder Scrolls III: Morrowind Edit

3E 427年にMorrowind地方のVvardenfell島に向かう船中で主人公は目を覚ます。
皇帝Uriel Septim VIIの命令によって、主人公は牢獄から解放されていた。密書を渡すように指示されたBalmoraという街にいるCaius Cosadesは、帝国の諜報組織であるBladesのVvardenfell島における責任者だった。
Bladesに入隊し諜報活動に従事する主人公は、Vvardenfell島における奇妙な失踪と天啓に遭遇する。
不死の半神Dagoth Urとその信奉者Sixth Houseは、Heart of Lorkhanを用いてBlightの呪いと呼ばれる毒性の火山灰を撒き散らし、住民の精神を侵しMorrowindを支配しようとしていた。

Ashlandsに住む遊牧民Ashlanderたちの間では、古代の英雄Nerevarの生まれ変わりNerevarineの降臨が予言されていた。
予言ではNerevarineには7つの条件が課されていた。名の知れぬ両親の元にある特定の日に産まれ、Corprus病から癒えた経験のある者という最初の2つの条件に主人公は合致していた。
3つめの予言のとおり、Nerevarの遺物でありNerevarine以外のものが身につけると死が訪れるという指輪Moon-and-Starを指にはめ、自身がNerevarの生まれ変わりであるとの確信を得た。

Great HousesとAshlanderたちを和解させるという予言も成就させた主人公は、Tribunal TempleによってNerevarineであると正式に認められた。
Tribunalの一人である現人神のVivecに招かれた主人公はDagoth Urを葬って欲しいと依頼され、古代のアーティファクトである篭手Wraithguardを受け取った。
Dagoth Urの部下を倒して残りのアーティファクトであるハンマーのSunderと剣のKeeningを回収する。
Red Mountainの火口にあるDagoth Urの砦を訪れた主人公は、Dagoth Urによって過去の経緯を打ち明けられ、味方となるよう誘われる。
主人公はこの誘いを跳ね除けてDagoth Urを倒し、その力の源泉であったHeart of Lorkhanも破壊する。Sixth Houseは崩壊し、Morrowindは平和を取り戻した。

The Elder Scrolls IV: Oblivion Edit

時は3E433年。TES3 Morrowindの6年後、TES5 Skyrimの200年前にあたる。舞台はCyrodiil(シロディール)の首都Imperial Cityにある刑務所Imperial Prisonである。

物語は主人公の入れられている牢獄を、時の皇帝Uriel Septim 7世が訪れるところから始まる。
皇帝の護衛組織であるBladesの話によれば、なんでも皇帝の息子達が相次いで暗殺されているらしい。
皇帝の身も危険なので、帝都を秘密裏に脱出しようとしているのだが、その抜け穴が主人公の牢獄の中にあるというのだ。

皇帝の予知夢に導かれる形で、一行と行動ともにすることとなった主人公。しかし次々と襲いかかる暗殺者によってBladesは1人また1人と脱落し、ついには皇帝までもが殺されてしまう。
死の直前、皇帝は主人公にAmulet of Kingsという秘宝を手渡し、Bladesの大師範Jauffreに届けるよう依頼。それは初代皇帝と神Akatoshとの契約の印であった。

抜け穴を独り脱出した主人公は、Amulet of KingsをJauffreに届けることにした。
秘宝を受け取ったJauffreはMartinという皇帝の私生児が存在することを明かし、彼を探し連れてくるよう依頼。

こうしてMartinの住むKvatchを訪れることとなった主人公。途中、暗殺者と手を組むDaedra PrinceのMehrunes Dagonが召喚したOblivion Gateを破壊するなど紆余曲折があったものの、
何とか次期皇帝MartinをBladesの本拠地まで連れて行くことに成功。しかしその頃、Amulet of Kingsは暗殺者グループの手に落ちていた。

Cyrodiil各地で無数のOblivion Gateが開き始め、帝国存亡の危機が到来する。
主人公達は帝都で、Mythic Dawnというカルト教団が暗殺者を送り込んでいることを突き止める。
魔術大学の支援を受け、主人公は教団の本部に潜入、Amulet of Kingsを奪還しようと試みるも、教団の総帥もろとも取り逃してしまう。
本部にあった秘本、及び、得られた情報から、教団の総帥Mankar Camoranが一連の事件の首謀者であることが判明する。

Bladesの本拠地でMartinが事態の打開を図る一方、主人公は各地のGateを閉じて回りながら、Amulet of Kings奪還の為にCyrodiil中を奔走する。

後に伝説となるような探検と戦いののち、ついにMartinがMankar Camoranが潜む次元Paradiseへの通路を開くことに成功。
Paradiseに突入した主人公はCamoranを探し出して打ち倒し、 Amulet of Kingsを奪還する。

Amulet of Kingsを受け取ったMartinはすぐさま、帝都へと戻り、Oblivion世界との障壁を再構築すべく、Dragonfireを灯す準備に取り掛かる。
しかし時すでに遅く、首都のど真ん中にOblivion Gateが開き、Daedraの大軍と、Mehrunes Dagonに攻めこまれてしまう。
万策尽きたかに思えたこの状況に、Martinは自らの命を犠牲にすることを決意。Amulet of Kingsを砕きAkatoshの化身となったMartinは、Mehrunes Dagonを打倒、邪悪な勢力をOblivionへと追い返した。

再び平和な日々が戻ってきたCyrodiilではあったが、そこには皇帝の姿も、皇帝の血を引く者も誰一人としていなかった。
こうして長い第3紀には終止符が打たれ、これ以降の帝国の運営はBladesと帝国議会に引き継がれた。


*1 解釈の異なる資料が複数存在したり全くの嘘だったりすることもある
*2 TES: Arenaのマニュアルに記載されている名前

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