MOD/Tool/BOSS の変更点

Note/MOD/Tool/BOSS?
Top/MOD/Tool/BOSS

'''注意1: この記事はOblivionのロード順変更ツール[[BOSS>OblivionWikiJP:MOD/Tool/BOSS]]の記事を参考にし、一部を引用しています。'''

//'''''注意2: 2011年11月19日現在、ここでいうWrye SmashとはWrye氏が作るであろうまだ未発表のツールであり、BOSSの作者が、[[Wrye Mash>NexusMorrowind:27588]]、[[Wrye Bash>OblivionWikiJP:MOD/Tool/WryeBash]]のSkyrim版として登場するであろうと想定しているツールのことです。'''''

//'''''注意3: 2011年11月19日現在、Smash Tagとは、将来的に[[Wrye Bash>OblivionWikiJP:MOD/Tool/WryeBash]]のSkyrim版が登場すれば使えるかもしれない、Bash TagのSkyrim版の機能のことです。'''''

*はじめに [#first]
''[[BOSS - Better Oblivion Sorting Software for Skyrim>NexusSkyrim:6]]''(以後BOSS)とはSkyrim、Oblivion/Nehrim、そしてFallout 3/New Vegasのロード順を調整し、有害な競合を回避する為のワンクリックで動作するプログラムです。

''目次''
#contents
*特徴 [#bossfeatures]
- BOSSはユーザーが導入したModについて、適正なロードオーダーを設定することで有害な競合を防ぐ支援をするものです
また、導入されたModについて(存在すれば)使用上の注意、Bashタグの提案、導入に関する前提条件、互換性情報、バグやインストールミスなどへの警告などを提供します
- Wrye *ash(Bash/Flash/Smash)でghost化したMODもソートされます
- 簡単にModの位置やメッセージをカスタマイズする機能があります([[後述>MOD/Tool/BOSS#bossuserlist]])
- GUIで簡単にBOSSの機能にアクセスでき、また異なるセッティングでの起動も可能です
- 本体の更新も必要に応じて行なわれており、マスターリスト関連は絶えずBethesdaのフォーラム内で情報提供が行なわれています
- マスターリストファイルであるmasterlist.txtをGUI等から自動的にアップデートする機能も搭載されており、わざわざ自力で更新されたmasterlist.txtをダウンロードして上書きする必要がなくなりました

*入手・導入 [#bossinstall]

**入手場所 [#getboss]
[[BOSS Download>http://code.google.com/p/better-oblivion-sorting-software/downloads/list]]<リンク先消滅>
[[2015/06/26現在こちらからDL可能>http://boss-developers.github.io/]]
-7zipで圧縮されたアーカイブ版とインストーラ版があるので都合のいい方を使用すること
**インストールと基本的な使い方 [#installandhowtouse]

//+(もし使っていれば)Wrye SmashのLock Time機能は解除しておくこと。
//--Wrye SmashのModsタブの下、Modリストのヘッダー(File Load Order……と並んでいる部分)を右クリックして出るメニュー内の'''Lock Times'''のチェックを外します。
//--Wrye Smash v292以降の場合、上記メニュー内にある'''BOSS Disable Lock Times'''にチェックを入れておけばLock Time機能は有効のままでも問題ありません。
+(アーカイブ版の場合)ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに解凍します。
BOSSをSkyrim専用にする場合はSkyrimのインストール場所(TESV.exeと同じ階層)にBOSSフォルダがあるように解凍してください。
+BOSSのフォルダ内にある"'''BOSS GUI.exe'''"をダブルクリックして起動します。
1.でSkyrim専用にしなかった場合、どのゲーム用にBOSSを起動するか確認するウィンドウが開きます。
+ウィンドウ右側の"Sort Plugins"の真下にある"'''Update Masterlist'''"にチェックを入れ、ウィンドウ左側にある"'''Run BOSS'''"をクリックすると「'''BOSS/(ゲームタイトル名)/'''」フォルダ内にmasterlist.txtなどのファイルが生成され、Modの並び替えが行われます。
+古いバージョンのBOSSを使用しており、userlist.txtを使用していた場合はこの段階で「'''BOSS/(ゲームタイトル名)/'''」フォルダにuserlist.txtをコピーまたは移動してもう一度BOSSによる並べ替えを実行しましょう。
+以後は必要に応じてBOSS GUI.exeを起動して上記操作でModの並べ替えや最新のマスターリストをダウンロードするようにしましょう。Wrye Bashのアプリケーションランチャーから起動する場合はデフォルトではマスターリストをアップデートするオプション込みで起動されるのでそのあたりを気にする必要はありません。

masterlistに登録されていないMODはロード順の並び替えはされず、並び替えられたMODの最後に配置されます。そうしたMODはNMMやWrye Bashを使い手動で適切な場所に移動する必要があります。

**GUIインターフェース [#gui]

-ウィンドウのタイトルバーにはBOSS GUIがどのゲーム用に起動されているかが表示されています。
-''Edit User Rules''ボタンを押すとBOSS User Rule ManagerのGUIまたはWindowsのシステムで設定されたテキストエディタでuserlist.txtが開かれます。
-''Run BOSS''ボタンを押すとBOSSが実行されます。どのように実行されるかは''Run Options''(下記)によります。
-''View BOSS Log''ボタンを押すと最後に実行されたBOSSの実行ログが開かれます。

***動作設定部 [#guioptions]

-''Output Options''はBOSSの実行ログ出力に関するオプションを設定します。
--''Show BOSS Log On Completion''にチェックを入れておくと並べ替え完了時にログを開くようになります。
--''Display File CRCs''にチェックを入れておくとログにDataフォルダに導入中のすべてのModのプラグインファイル(*.esm / *.esp)及びOBSE/FOSE/NVSE/SKSEの本体及びプラグイン(*.dll)のCRCを表示します
--''BOSS Log Format''はログの形式をHTMLファイルにするかプレーンテキストファイルにするか選択します。
-''Run Options''はBOSSの実行そのものに関するオプションを設定します。
--''Sort Plugins''は実行時にModの並べ替えを行ないます。
---''Update Masterlist''にチェックを入れておくと実行時にマスターリストの更新を確認し、更新があればアップデートを行なってから並べ替えます
---''Perform Trial Run''にチェックを入れておくと実行をシミュレートしますが実際の変更は行なわれません。
--''Update Masterlist Only''は実行時にマスターリストの更新を確認し、更新があればアップデートを行ないますがModの並べ替えは行ないません。
--''Undo Changes''は実行時に過去2回分のModの並べ替えのいずれかに戻します。どちらに戻すかは''Undo Level''で設定します。

***設定 [#preference]

-以下の設定はメニューバーのEdit→Settings...から行なうことができます。

||170||c
|タブ|設定|解説|h
|General |Default Game |「Autodetect」以外にセットされた場合、仮にそのゲームがインストールされていないとRun Optionsで''Update Masterlist Only''を選択していない限り「Autodetect」に設定が戻ります。''Update Masterlist Only''はそのまま実行されます。|
|~|Language |GUI及びログの並び替えに関わらない部分の言語を変更します。日本語はまだありません。デバッグログ及びマスターリスト内のメッセージ類はごく少数を除き英語のままです。|
|~|Check for BOSS updates on startup |起動時にBOSS本体のアップデートがあるかどうか確認をします。アップデートがあればダイアログを表示します。|
|~|Use User Rules Editor |BOSS User Rule Managerを使用する/しないを選択します。|
|~|Close the GUI after running BOSS |並べ替えを完了した際にBOSSを自動で終了する/しないを選択します。|
|Internet |Proxy Hostname |インターネットへの接続にプロキシを使用する場合、ここにそのホスト名を指定します。|
|~|Proxy Port Number |インターネットへの接続にプロキシを使用する場合、ここにそのポート番号を指定します。|
|~|Proxy Username |インターネットへの接続に認証が必要なプロキシを使用する場合、ここにそのユーザー名(ID)を指定します。|
|~|Proxy Password |インターネットへの接続に認証が必要なプロキシを使用する場合、ここにそのパスワードを指定します。|
|Debugging |Debug Outout Verbosity |デバッグ出力の程度を選択します。値が増加するにつれ冗長になり、"Standard (0)"のときは警告とエラーメッセージのみが表示されます。|
|~|Include Source Code References |デバッグ出力にソースコードの参照を追加します。|
|~|Log Debug Output |デバッグ出力を"'''BOSSDebugLog.txt'''"というテキストファイルで出力します。|

*userlist.txtの作成 [#bossuserlist]

BOSSでは上記の通りBOSS GUI.exeを起動してmasterlistをオンラインアップデートすることができますが、masterlistを直接編集する場合、masterlistをアップデートするとこれらの編集が取り除かれる問題があります。未登録のMODのソートや登録済でもソート順を変更したい場合((たとえばSupreme MagickaとL.A.M.E.のソート順を変えてどちらのMODを優先させるかとか))の為に個人用のルール定義ができるようになっています。

以下の項目はBOSS\BOSS User Rules ReadMe.htmlの翻訳になります。

**以下の文中における用語 [#glossary]

:MOD、プラグイン|ここではesp/esmファイルのことを指します。明示的な断りがない限り、「MOD(またはプラグイン)の名前」は拡張子を含む完全なファイル名を指します。

:「ゲームのマスター.esm」|BOSSを導入したゲームのタイトルの名前を付けられたマスターファイル(.esm)のことです。「Skyrim」であれば'''''Skyrim.esm'''''、「Oblivion」であれば'''''Oblivion.esm'''''…といったものです((Oblivion Wiki JP避難所で最初に作られた[[BOSSのページ>OblivionWikiJP:MOD/Tool/BAIN]]自体が他のファイル構造に互換性があるゲーム用に読めるようにしたことの名残です))。

**Userlist使用前に [#bossbeforeul]

UserlistはMODのソート順を整えたりBOSSがログに吐き出すMODのメッセージを編集する、カスタムルールを定義するファイルです。ファイルは「'''BOSS/(ゲームタイトル名)/'''」フォルダにuserlist.txtとして存在します。なければこの名前のテキストファイルを作成してください。エクスプローラのフォルダオプションで「'''登録されている拡張子は表示しない'''」にチェックされている場合は間違って"userlist.txt"と作成して"userlist.txt.txt"とならないようにしてください。
-コメントに日本語を使う場合は文字コードをutf-8nで保存すると文字化けしないようです。

userlist.txtはメモ帳などの基本的なテキストエディタで開くことができ、このファイル内にルール定義を書き込んでいくことになります。変更できるルールは以下の2点です。

:1.MODやMODグループの並べ替え|MODを他のMODに対する前後に並び替えたり、MODグループを他のグループに対する前後に並び替えることができます。MODグループはBOSSのmasterlistであらかじめ定義されており、\BeginGroup\: Group Name の行と \EndGroup\\ の行で区切られています。既登録のMODの順番やグループの順番をmasterlistの記述から変更することもできますが、新しいMODグループを作ることはできません。
:2.BOSSメッセージの編集|BOSSlogに表示されるMOD特有のメッセージを加えたり置き換えることができます。メッセージタイプと構文に関するその他の詳細に関しては後述します。

**ルール定義の基礎 [#definitionandfoundation]

ユーザールールの適切な理解を得るために後述の[[ルール定義構文>MOD/Tool/BOSS#bosssyntax]]部を読むことが強く推奨されますが、いくつかの簡単なルールの為のクィックスタートガイドを用意しました。

***未登録MODのソート [#bossulsort1]

masterlist未登録のMODを他のMODの後ろに並べる場合

 ADD: <RULE MOD>
 AFTER: <SORT MOD>

他のMODの前に並べる場合

 ADD: <RULE MOD>
 BEFORE: <SORT MOD>

~ '''RULE MOD''' は追加したいMODで、'''SORT MOD''' は '''RULE MOD''' を配置する基準となるMODです。'''RULE MOD''' は正しくDataフォルダーにインストールされていなければなりません。また、「ゲームのマスター.esm」よりも前にMODを並べることはできません。

例) 
注意:1.7は構文の末尾(下の例だとespの後)にスペースが混入していると正しく認識されなくなっています。
 ADD: Mod1.esp
 AFTER: AFK_Weye.esp
 
 ADD: Mod2.esp
 BEFORE: AFK_Weye.esp

上記の記述を適用すると
 ...
 Mod2.esp
 AFK_Weye.esp
 Mod1.esp
 ...
***認識されているMODの位置の変更 [#bossulsort2]

masterlist登録済のMODを他のMODの後ろに並べる場合

 OVERRIDE: <RULE MOD>
 AFTER: <SORT MOD>

他のMODの前に並べる場合

 OVERRIDE: <RULE MOD>
 BEFORE: <SORT MOD>

~ '''RULE MOD''' は並べ替えたいMODで、'''SORT MOD''' は '''RULE MOD''' を配置する基準となるMODです。'''RULE MOD''' は正しくDataフォルダーにインストールされていなければなりません。また、「ゲームのマスター.esm」よりも前にMODを並べることはできませんし「ゲームのマスター.esm」を後方に並べ替えることもできません。MODはmasterlistで与えられている場所からあなたが指定する場所に移され、ソートされるでしょう。

例)

 OVERRIDE: bgBalancingEVCore.esp
 AFTER: Unofficial Skyrim Patch.esp

上記の記述を適用すると

 ...
 Unofficial Skyrim Patch.esp
 bgBalancingEVCore.esp
 ...

***MODのBOSSlogメッセージとBashタグ提案の編集 [#bossulsort3]

BOSSlogに表示されるメッセージを追加する場合

 FOR: <RULE MOD>
 APPEND: <MESSAGE OBJECT>

BOSSlogに表示されるメッセージを置き換える場合

 FOR: <RULE MOD>
 REPLACE: <MESSAGE OBJECT>

~ '''RULE MOD''' はメッセージを編集したいMODで、このMODは正しくDataフォルダーにインストールされていなければなりません。'''MESSAGE OBJECT''' は追加しようとするBOSSlogメッセージ形式のメッセージです。BOSSlogメッセージ形式になじみがなければ後述する[[BOSSメッセージ形式>MOD/Tool/BOSS#bossformat]]を参照してください。

例)
 FOR: Unofficial Skyrim Patch.esp
 REPLACE: ? Overrided!
 
 FOR: bgMagicEV.esp.esp
 APPEND: % {{BASH:Names,Delev,Relev}}

上記の記述を適用した場合のBOSSlogの記述

 ...
 Unofficial Skyrim Patch.esp
 Note: Overrided!
 ...
 bgMagicEV.esp.esp
 Bashed Patch tag suggestion: {{BASH:Names,Delev,Relev}}
 ...

**ルール定義構文 [#bosssyntax]

ユーザールールには、適用されるために従わなければならない構造と構文があります。以下の情報はこの構造と構文に関する詳細です。

***ルール行 [#bossrulesyntax]
すべてのルールはルール行から始まります。構造は以下のようなものです。

 <RULE KEYWORD>: <RULE OBJECT>

~ '''RULE KEYWORD''' は以下の3つのうちのひとつです。

-''ADD:'' ルールがmasterlistにないMODを追加します。ソート行(必須)、メッセージ行が続きます
-''OVERRIDE:'' ルールがmasterlistにあるMODの位置を置き換えます。ソート行(必須)、メッセージ行が続きます
-''FOR:'' ルールがMODに付いているメッセージを変更します。メッセージ行(必須)が続きます

~ '''RULE OBJECT''' はルールが適用されるMODかグループです。'''RULE KEYWORD''' がFORであれば '''RULE OBJECT''' はMOD以外に有り得ません。'''RULE OBJECT''' がMODであればDataフォルダーに正しくインストールしなければなりません。

グループを定義している場合、masterlistで使われているグループ名である必要があります。たとえば、参照したいグループのMODがSupreme Magickaから始まっているのであれば '''RULE OBJECT''' は ''Supreme Magicka'' になります。ただし、常に最初に読み込まれなければならないESMsグループに関しては並び替えはできません。

***ソート行 [#bosssortsyntax]

ルール行の '''RULE KEYWORD''' がADDまたはOVERRIDEであった場合、ソート行を''含める必要があります''。構造は以下のようなものです。

 <SORT KEYWORD>: <SORT OBJECT>

~ '''SORT KEYWORD'''は以下のうちのひとつです。

-''BEFORE:'' これは '''RULE OBJECT''' が '''SORT OBJECT''' の直前にロードされることになっていると述べます
-''AFTER:'' これは '''RULE OBJECT''' が '''SORT OBJECT''' の直後にロードされることになっていると述べます
-''TOP:'' これは  '''SORT OBJECT''' がソートグループのトップに挿入されることになっていると述べます。そのルールのMODは他のすべてのMODよりも前ににロードされるでしょう
-''BOTTOM:'' これは  '''SORT OBJECT''' がソートグループの最後に挿入されることになっていると述べます。そのルールのMODは他のすべてのMODよりも後にロードされるでしょう


~ '''SORT KEYWORD''' が ''BEFORE'' または ''AFTER'' のとき、 '''SORT OBJECT''' は '''RULE OBJECT''' が何なのかによって変わります。'''RULE OBJECT''' がMODであれば、'''SORT OBJECT''' はMODであるし、逆もまた然り。MODはMODを参照してソートしなければなりませんし、グループもグループを参照しなければなりません。また、「ESMs」が分類する前に、あなたは、あなたの「ゲームのマスター.esm」を分類できず、それの前に他のMODを割り当てることも、グループを分類することもできません。

~ '''SORT KEYWORD''' が ''TOP'' または ''BOTTOM'' を使っているとき、ソートオブジェクトはそのルールのMODを挿入した '''''グループ''''' になります。あなたいかなるグループにも、MODへのMODにも挿入することもできませんし、 ESM グループのトップに何かを挿入することもできません。


~ '''SORT OBJECT''' がMODであればDataフォルダーに正しくインストールしなければなりません。また '''RULE KEYWORD''' がFORのルールにはソート行を''含めてはなりません''。

***メッセージ行 [#bossmessagesyntax]

ルール行の '''RULE KEYWORD''' がFORであった場合、メッセージ行を''最低1行は含める必要があります''。構造は以下のようなものです。

 <MESSAGE KEYWORD>: <MESSAGE OBJECT>

~ '''MESSAGE KEYWORD''' は以下のうちのひとつです。

-''APPEND:'' これはメッセージが '''RULE OBJECT''' のメッセージのリストに追加されることであると述べます
-''REPLACE:'' これはメッセージが '''RULE OBJECT''' の既存のメッセージのリストを置き換えるものであると述べます

~ '''MESSAGE OBJECT''' は '''MESSAGE OBJECT''' で定義されたMODに付加するシンボルコード付きの完全なメッセージです。メッセージをグループに加えることはできません。

ひとつのルール行に対して複数のメッセージ行を追加できます。複数のメッセージをMODに新規に追加したり、既存の複数のメッセージを新しいセットで上書きできます。また、ADDおよびOVERRIDEの '''RULE KEYWORD''' もメッセージ行を含むことができます。

***userlistの例 [#bossulexample]

 ADD: MyModToAdd.esp
 AFTER: LoadAfterThis.esm
 APPEND: ? Adding a general comment.
 APPEND: $ Incompatible with OOO!
 
 OVERRIDE: MyModToOverride.esp
 BEFORE: LoadBeforeThis.esp
 
 OVERRIDE: L.A.M.E.
 BEFORE: Supreme Magicka
 
 FOR: bgBalancingEVOptionalNPCDiversity, Vanilla.esp
 REPLACE: ? This is a replacement message.
 APPEND: % {{BASH:NpcFaces,NoMerge}}

上記を適用すると以下のようになります。

 ...
 LoadAfterThis.esm
 MyModToAdd.esp
 ? Adding a general comment.
 $ Incompatible with OOO!
 ...
 MyModToOverride.esp
 LoadBeforeThis.esp
 ...
 bgMagicEV.esp
 % {{BASH:Names,Delev,Relev}} if you are running more than one magic overhaul and want to use LAME spell names.
 ? Move Supreme Magica after LAME if you want Supreme Magica spell stats.
 bgMagicEV Vwalk.esp
 % {{BASH:Actors.Anims,NoMerge}}
 ...
 SupremeMagicka.esp
 % {{BASH:Names,Graphics}}
 SM Ancestral Guardian.esp
 ...
 bgBalancingEVOptionalNPCDiversity, Vanilla.esp
 ? This is a replacement message.
 % {{BASH:NpcFaces,NoMerge}}
 ...

※ 三段目のOVERRIDEルールにより、L.A.M.E.グループに属するインストール済MODがSupreme MagickaグループのMODの前に移動します。

**自作ルールの適用 [#bossenforceul]

BOSSが動作するとき、「BOSS/(ゲームタイトル名)/」にuserlist.txtが存在し、その中にひとつでもルールが書かれていればBOSSはまず構文をチェックし、正しい構文であればそれらを適用し、問題があればその構文はスキップされます。userlistの適用、不適用を問わずその結果は、BOSS\BOSSlog.htmlの先頭付近、Userlist Messagesセクションで表示されます。不適用の場合は詳細なエラーメッセージが出力されるので原因解決の参考になるでしょう。

ルールが正しく適用された場合、そのルールの内容によって一つ以上のメッセージを出力します:

+ルールがソート行を含む場合次のメッセージを出力します:
 "Mod/Group Name" sorted before/after "Mod/Group Name".
+ルールが一つ以上のメッセージ行を含む場合、各々のメッセージ行は次のメッセージを出力します:
 "Message" appended to/replaced messages attached to "Mod Name".

ルールに構文エラーまたはすでにmasterlistに存在するMODを改めて追加するなどした場合、エラーの種類に応じて一つまたはそれ以上のエラーメッセージを出力します。

+正しい構文のルールではあるものの、すでにmasterlistに存在するMODを追加した場合、次のメッセージを出力します:
 "Mod Name" is already in the masterlist. Rule skipped.
+ルールが認められない(例えば綴りを間違えていたり)キーワードを含む場合、それはエラー行の内容を出力し、エラーが見つかったルールをスキップします。エラー行が新しいルールの最初の行であるならばその規則もスキップされます。
+ルールが一つ以上の他の構文エラーを持つ場合、それは一連の形の下でリストを出力します: 
 The rule beginning "First Line Of Rule" has been skipped as it has the following problem(s)

各々の構文エラーのエラーメッセージは以下の通りです。

--参照されるMODがDataフォルダで見つからない場合:
 "Mod Name" is not installed.
--MODをグループを参照してソートしようとしたり、またはその逆の場合:
 It references a mod and a group.
--'''RULE KEYWORD'''がFORであり、にもかかわらずソート行を含む場合:
 It includes a sort line in a rule with a FOR rule keyword.
--'''RULE KEYWORD'''がADDであり、追加しようとしているものがMODではなくグループであった場合:
 It tries to add a group.
--グループを参照するルールにメッセージ行が付加されている場合:
 It tries to attach a message to a group.
--'''RULE OBJECT'''がESMsグループである場合:
 It tries to sort the group "ESMs".
--'''SORT KEYWORD'''がBEFOREであり、'''SORT OBJECT '''がESMsグループである場合:
 It tries to sort a group before the group "ESMs".
--'''RULE OBJECT'''が「ゲームのマスター.esm」であり、ソート行が含まれる場合:
 It tries to sort the master .ESM file.
--'''SORT KEYWORD'''がBEFOREであり、'''SORT OBJECT '''が「ゲームのマスター.esm」である場合:
 It tries to sort a mod before the master .ESM file.

''ルールの適用がmasterlist.txtまたはuserlist.txtを変更することはありません''。つまり、適用の取り消しを行いたければuserlist.txtから取り消したい部分を削除し、BOSSを再度実行する必要があります。


**ルールに関する補足 [#bossulnotes]

ルール定義構文の節でルール定義の規則原則についての大半は示しましたが、以下に更なる一般的な注意事項(ものによっては明白ではないものもあります)を示します。

+空白行、または行の先頭が「//」(カギ括弧はのぞく)で始まる行(コメント行)はBOSSからは無視されます。空白行を使ってuserlistの読みやすさを改善したり、コメント行に説明を書き込んだり特定のルールを使用しないようにするために行の先頭に「//」を使うことができます。
+ユーザールールは大文字小文字を区別しません。唯一の例外はメッセージで、BOSSlogに出力されるとき大文字小文字は維持されます。
+ルールの'''RULE OBJECT'''に指定されたMODがDataフォルダーにない場合、ルールはスキップされます。
+Wrye Smash/Bash/Flashでghost化したMODはghost化されてないものと同様に扱います。".ghost"拡張子の有無に関わらずルールから参照することができます。
+"ESMs"グループは常に最初にロードされなければなりません。並べ替えたりESMsグループの前にグループを並べることはできません。
+「ゲームのマスター.esm」は常に最初にロードされなければなりません。並べ替えたり「ゲームのマスター.esm」の前にMODを並べることはできません。
+masterlistに未登録で、かつそのルールより前に並べ替えされなかった別のMODを参照してMODを並べ替えたりなどはできません。
+グループを2回以上並べ替えしてはいけません。グループを並べ替える複数のルールを使う場合、他の並べ替えされたグループの内側にグループを並べ替えることがないよう確認してください。
+''ルールは記述順に適用されます''。これは、同じMODに対して異なる並べ替えルールを使えたり、より前のルールで並べ替えされたMODを参照して並べ替えするルールを使えることを意味します。たとえば、

 ADD: LoadBeforeThis.esp
 AFTER: RTT.esp
 
 ADD: Mod1.esp
 BEFORE: LoadBeforeThis.esp
 
 OVERRIDE: xulAspenWood.esp
 AFTER: Mod1.esp
 
 ADD: Mod2.esp
 BEFORE: RTT.esp

というルールがあった場合、以下のように並べ替えられます。

 Mod2.esp
 RTT.esp
 Mod1.esp
 xulAspenWood.esp
 LoadBeforeThis.esp

このようなルールを書く場合、userlistのルール適用順序のちょっとした違いが並べ替え結果に重大な差異をもたらす可能性があることに注意してください。

**BOSSメッセージ形式 [#bossformat]

Modのメッセージを編集するのがお望みでしたら、BOSSメッセージ形式を理解するのは重要です。メッセージフォーマットは2種類の形式があり、どちらを使っても構いません。Userlist経由で追加できる4つのメッセージタイプはそれぞれが形式に応じてメッセージシンボルやメッセージキーワードで始まります。シンボルやキーワードのあとにメッセージが書かれます。メッセージ文自体は単なるテキストです。ただし、Bashタグ提案コメントにはタグ提案のための特別な構文があります。各メッセージタイプのためのメッセージシンボル/メッセージキーワードは以下の通りです。

|種類|シンボル|キーワード|h
|Bashタグ提案| % | TAG: |
|一般的なコメント| ? | SAY: |
|導入条件| : | REQ: |
|非互換情報| " | INC: |

***Bashタグ提案の書式 [#bashtagsyntax]

 % {{BASH:'''提案するタグをコンマで区切って書く'''}} コメントがあれば記入
または
 TAG: {{BASH:'''提案するタグをコンマで区切って書く'''}} コメントがあれば記入

例:
 % {{BASH:Names,Graphics}} to prevent changes being lost when using overhauls.
または
 TAG: {{BASH:Names,Graphics}} to prevent changes being lost when using overhauls.

***その他メッセージの書式 [#messyntax]

 <メッセージシンボル> コメント
または
 <メッセージキーワード> コメント

例:
 ? Adding a general message.
または
 SAY: Adding a general message.

ちなみに、メッセージの形式はひとつのユーザールールの中で混在させるのは問題にはなりません。
どれかひとつの形式にしたらすべてそうしなければならないわけではないのです。

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